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5月の新作張子販売_20200522

5月も世間はコロナ関連や政治など色々とありました。もうそろそろ東京も緊急事態宣言が解除されそうで、街も少しそわそわしている感じがしています。

例年、5月のゴールデンウィーク近辺は夏のように暑くなっていたかと思うのですが、今年は雨も多く気温もそれほど上がらないのは、世界的に人の活動が少なくなったからでしょうか。

張子を作る工程では「乾燥」というものが大きな部分を占めているので、この頃の湿度の高い日々の中で制作の進行が早まらないというジレンマはあるものの、日課の散歩で近所を歩く時、住宅街の家々に植えられた植物たちが夏に向けて暴力的なまでに育つのを見るのはなかなか楽しいものがあります。

来月は本来なら結婚式の多い6月ですが、コロナ禍により延期や中止が多いと聞きます。せっかくの門出で多くの人が祝い祝われる季節なので、「おめでたい」張子をいくつかminneで販売しています。

こんなご時世だからこそ、少しでも機嫌の良い日々を過ごすための工夫を。

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【セミオーダー ウェディングセットDX
神前式をおこなう新郎新婦と、その周りに仕える縁起物張子のセットです。
新郎新婦のお顔と紋付袴の家紋を購入者さま仕様にできます。
オプション販売で後ろの金屏風と収納箱もあります。
ウェルカムボード代わりや贈呈用にいかがでしょう。

【招き猫】
招き猫には右手を挙げるものと左手を挙げるものがあります。
右手は「お金」を、左手は「ご縁」を招くと言われています。
右手を挙げている招き猫の前掛けには小判の文様、左手を挙げている招き猫の前掛けには、固く結ばれる絆や縁を表す「梅結び」文様が描かれています。

【鶴】
古来より「鶴は千年」といわれ「長寿」を象徴する縁起の良い鳥です。
夫婦仲が大変良く、一生連れ添うことから「夫婦円満」の象徴として、また鳴き声が遠方まで届くことから、「天上界に通ずる鳥」と言われるめでたい鳥として大切にされています。
この鶴張子は福々としたフォルムで何を考えているか読めない目玉がお気に入りです。

【亀】
おめでたいモチーフと言えば、不老長寿のシンボルとしての亀がポピュラーです。鶴は千年、亀は万年生きると言われていますが、この亀は富士山を甲羅に乗せた「不死(富士)身」の亀です。
若々しいこの亀のように、大切な家族などへの贈り物に。

【俵犬】
犬はお産が軽く、産まれた子の成育がよいということで、江戸時代から東京では縁起物として好まれています。
また神社などの「狛犬」があるように、魔除けや身の穢れや禍いを祓う動物としても知られています。
フォルムが丸みを帯びたこのタイプの犬張子は江戸特有の形式で、明治の頃まで関西では「東犬(あずまいぬ)」とも呼ばれていたそうです。
米俵は、七福神の乗る宝船にも積まれている積荷の一つで、大黒天が乗っているものです。この豊かな実りの象徴である金色の福俵は、「家内安全」「商売繁盛」を祈念する縁起物として好まれています。

【鯛抱き犬】
鯛と言えば恵比寿様が掲げていたり、おめでたい宴席に使われたりと、昔から縁起物として重宝されています。
体は縁起の良い色である赤く、目が出たまさに「目出鯛」、そんな高級魚である鯛を犬が抱えた張子です。
濃紺の首輪に黄色いマントのような前掛けをして、つかまえた鯛もそっちのけで何かを見つけたような顔をした犬です。

【タコとイカ】
金色のボールにタコが乗っていて、そのタコにはイカが絡み付いています。
タコは音が「多幸」に通じることから、昔からめでたいモチーフとして好まれています。
またイカ(の加工品)を「スルメ」と呼びますが、商売人たちはお金を損するという意味の「する」を嫌い、「アタリメ(当たり目)」と呼ぶようになったと言われています。
見かけるとラッキーな気分にもなる海の珍獣たちを組み合わせた、開運招福の縁起物張子です。

以下は、本来なら暑い5月になることを想定してつくった「涼しげ張子」です。

【猫の行水】

板締め豆絞りの手ぬぐいを頭に乗せ、水を張ったたらいに入って気持ち良さそうな猫の張子です。
あたたかくなり活発になってきた猫も、人間と同じように行水をして涼みます。徐々に蒸してくるこれからの季節に眺めて涼める張子です。

【白クマとかき氷】

ここ何年か、5月から夏のような日が続くようになりました。
湿度はそれほどではなくても、強い日差しを浴びれば、まだ夏が来てなくても冷たいものが欲しくなります。
たっぷりとシロップがかけられたかき氷の山にのぼって、遠くからこちらを伺う小さな白クマをつくりました。


張子制作に使う粘土や和紙や糊やジェッソや絵の具や筆や竹串やなんやかんやを買いたいのでサポートしてください!!