VRChatと創作の思い出話 その4

定期的に書いている振り返り記事です。「こんなに長続きするとは思ってもいなかった」というのが正直なところで、実際前回の記事終盤の書きぶりもそうだったのですが、当時は「もう今年中には何もしなくなりそうだなあ」と思っていました。すべては昨年末の出来事のおかげです。本当にありがたいことです。

ということで今年も創作の振り返りをします。お時間があればお付き合いください。


Shader1weekCompo

毎回参加させていただいています。機会があるというのは本当にありがたいことです。
第5回のときはGLSLスクールを受講していて、受講作品も兼ねていました。せっかくWebGLを習ったのだからちゃんとWebGLを活かした作品を作りたかったのですが、JavaScriptのいじり方が全然わからず結局いつもの感じになってしまい、心残りでもあります。ぷろぐらみんぐ力の無さを感じました。
GLSLスクールを受講した理由は、三人のプラスワン講義を聞きたかったというのが半分、もう半分は『誰かにプログラミングを教わりたかった』という理由です。何をやるにしても独学で始めるのはしんどさも多少はあるもので、でもまあ楽しいから続けられるんですが、壁は薄い方が楽しさも続きそうだよなと思うのです。今回は普段触っているものとは全然違うものなので現に活かせているかというとそうではないのですが、得るものも確かにありました。今後も貴重な資産になると思います。
第6回の時はテーマが自分にとっては難しかったので最初は参加を見送ろうとしていました。しかし「節」という単語をgoogle検索すると「Node」という訳が出てきて、それならということで浮かんだものです。ちょうど同時期に完成していたTelescopeくんを取り込んでこの形になりました。アニメーションの雰囲気とか、この方向性はこの先使えそうなので、いずれまた触る機会がありそうです。


VRC技術市Ⅱ

前回の記事で書いていた、VRC技術市Ⅱへ出展した同人誌です。去年作っていたゲーム機の実装を解説した本を書きました。
リアクションは特に見た覚えがありません。そうだねって感じです。もっとポピュラーなゲームのほうがよかったのかなーとは一瞬思いましたが、すでに他の方が作られましたし、まあよいでしょう。
自分のやつはひとまず棚に上げて、他の方が書いた本を読んで勉強するぞーと思っていたのですが。

まあ、その理由は察するところです。UDONないしU#の話であれば、すでに多くの先人が解説記事を書いていますし、UnityC#の話であればそれこそ多数の記事から書籍まであります。だからこの場でわざわざ本を書く必要性がないと判断されても仕方ありません。もちろん参考になるUDONの実装例はBoothにたくさん配布されていますが、意図も含んだ解説のある実装紹介なんてAmeのそれくらいしか見たことなかったですし。だからこそ、今回は一般的な話ではなく実装例を書いてみたのですが…。まあ、これ自体は別にどうでもいい話ですね。私のコードの書き方があまりに下手というのもあると思います。
こういう機会があることはとてもありがたいことです。たとえ拙いものであっても、私にできることをやりたいと思っています。

あとこれね。実物をみるとものすごい感動がありました。以前、古巣の缶バッチを購入したときも、後に写真をプリントしたときもそうですが、現実にもこういう物があるのは嬉しいものです。確かに在るんだよね。


ワールド A Room

新しいホームワールドを作りました。なんの変哲もないただのアパートの一室、うちの子が住んでいる部屋です。

思想としてはそのようなもので、つまり彼女にはただ普通であってほしいから、住んでいる場所もただ普通であってほしかっただけです。

技術的な話も無いではないですが、それでもこの程度のことです。
引っ越し直後ということで段ボールが置きっぱなしになっていたり、とにかく物がないので、ちゃんと整えたいなーとは思っているのですが、Sceneを破壊してしまったのでまずはその復旧からです。いつになるのやら…


浴衣と花火

ずっとやりたかった浴衣Shaderです。主にS1wCで描いた花火をそのまま流用した形ですが、けっこうお気に入りです。TwitterでCreativeCoding花火大会とかいうのを見かけたのでタグ付けしてみたりしました。これが外からどういうふうに見えたのか気になるところです。

これを着て盆にGCへ行けたのもいい思い出です。ほんとうに楽しかったです。


ワールド Rainy Meadow

ワールドを公開しました。雨が降る草原です。
このワールドができた経緯というのが…

これなんです。以前から幽狐さんに向けたワールドを作りたいとは思っていました。うちの子のための場所があの部屋だし、あの子のための空間がDeep Blueだし、であれば幽狐さんのための何かを、と。ずっと頭上に?が浮かんでいましたが、視えた以上出力しないわけにはいきません。1日でできました。

彼女は何を想ってそこにいたのだろうと、未だに考えています。


お誕生日会

今年もやりました。毎年恒例になりつつあるのも面白いですね(?)。制作チームの皆様、忙しい中ほんとうにありがとうございました。
私はなぜかDirectorという役回りになってしまいました。とはいえ私がやっていたことは「やりましょ~」って言ったり「がんばれ~」って言ったりしただけです。無事完成できたのは皆様のおかげです。ほんとほんとに。私はちょっとしたShaderとちょっとしたUDONを作ったくらいです。

責任ってなんなんでしょうね。

そういえばこれがありました。こういうのも個人的に毎年やっています。こうなった理由は、去年はなかった『Happy birthday to youをみんなで歌う』を今年はやりたかったからです。あれ楽しくてすきなんですよね。きっかけが作れてよかったし、楽しんでもらえたなら何よりです。

個人的な反省はいろいろあって、つまり立場をわきまえろとかそういうアレがね。    はい。

制作中に私が書いたU#のコードをチームメンバーの方にかなりリファクタしてもらったのですが、この頃から自分のコードを書く能力の乏しさを強烈に意識するようになりました。今までは「とにかく動けばオッケー」だったのですが、最近はいろいろ意識してコードを書くようになりました。道のりは長いですが、やっていきです。


Shader Fes 2021

今回も出展させていただきました。ネタ被りしてなくて安心しています(それはそう)。
これについての解説記事も書きました。

いろいろな使い方をみてみたいですね。私の原点でもあるので。

そういえばこんなことも。

他にもShader紹介の動画で自分の作品が載っていて、なんというか恐れ多い限りです。今回は自分の作品に対しての言及はほぼ無さそうで安心しています。

それともうひとつ。あれには本当の元ネタがあって、同じ方法を使って12枚の写真を重ねたときに起動するギミックを作った方がかつていました。その方へのリスペクトも含まれています。


Project CiAN

ProjectCiANのはじまりについては、もう十分書きましたね。

0.95の個人的感想です。嬉しいですね。
そして、現在1.0の制作中です。いつになるかわかりませんが。お楽しみに。


幽狐さん

少し話題を変えてアバターについて。

幽狐さんになろうとして1年過ぎていました。

ますきゃとは全然違う感覚で、毎度それなりに改変している気がします。

このツイートがますきゃ含めても一番反応があった自撮りツイとなりました。幽狐さん美しいよねわかる~~~と思いながら反応を見ていました。参考にしたイラストがあって、こういうルック好きだけどますきゃには似合わないな~と思ってその時はスルーしていたのですが、を着た幽狐さんとサタリナさんを見たときに。こうなりました。とてもお気に入りです。

自分にとって彼女がどういう存在なのか解釈がいまだにちゃんとしていなくて。Rainy Meadowもそうですが、いろいろとあやふやなままとなっています。

たぶん、困っていたところを助けてもらったんだと思います。地図が読めなくて道に迷っていたとか、そういう些細なことで。それからというもの彼女は私たちの憧れの存在であり、そう在ってほしいと願っています。

自身の"アバター"に向ける感情としては妙な気もしますが。


ますきゃっと

これ以降、思想は変わっていません。

作業的な話であれば、改変arktoonの更なる改修やBlenderでマテリアル統合などなどの最適化を図りました。あと表情も2年ぶりくらいに新しいものを追加しました。

かわいいね。これからもかわいく在ってほしいです。

小話。のらきゃっとさんとツーショット撮らせてもらったんですよ。佳い思い出です。


いろいろと

これまでは自分ひとりで黙々と作るだけでしたが、自分以外の誰かと共同制作というか、または自分の制作物を自分が主運用をしない環境というか、うまく言葉が見つかりませんが、とにかくそう言えるようなことを行ったのは去年までありませんでした。これまでとの大きな違いだと思っています。案件というようなものはできないので、ちょうどいい感じで楽しくやっております。

相変わらずコミュ障で、なんかもうどうしようもなさすら最近感じています。人を目の前にすると喉が動きません。イベント以外で人の居るインスタンスに自分から行った回数は今年で十数回くらいだと思います。だんだんダメになっています。もうずっとおとなしくしています。すみません。



こうして1年間を書き下してみると、今年もそれなりにいろいろとやれているようで。とはいえこの記事の文量としては(過去と比較して)少なめでもあり、なんだか穏やかな1年だったような気が…しませんでした。
今年つくったものでまだ眠ったままとなっている子がいます。その子がもし表に出るときが来れば、また何か書けることがあると思います。そのお話はまたそのときに。


来年はBoothやGithub等で公開、配布できるものを増やしたいなあという気持ちがあります。今年ShrubberyShaderを更新できたのは、実際に使っていただいている方の意見を反映させたものでもあります。ClipCostumeとか、そんな感じで「こういうのほしい」という話があれば作ってみたいとも考えています。しかし以前、自分の力不足で要望に応えられなかったこともありました。がんばるぞーという気持ちです。何かあればお声掛けください。


とはいえ来年の見通しはよくわかりません。やりたいことを慎ましくやっていこうと思います。

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終わらない世界の最中で。私たちは何処へ。