見出し画像

マイニング専用RX470の隠されたHDMIを使用できるようにする。

マイニング専用RX470の隠されたHDMIコネクタを使用できるようにするため
未実装部品の確認と部品の実装、ブラケットの加工を行いました。

!!!注意!!!

市販品の改造は危険を伴います。
メーカー、販売店の保証対象外となりますのでご注意ください。
部品の実装(はんだづけ)には高度な技術が必要です。

未実装箇所を確認

画像1

PCI Express x16カードエッジの左端にある四角くシルクで囲われた箇所が隠されたHDMIコネクタ用の未実装箇所になります。

画像2

差動信号線が4セット、左右の端に来ているのが基板上のパターンから分かります。

シルク印刷を見る限り、左から、抵抗、抵抗、インダクタ、コンデンサが実装されるのが正しいようです。

T字型の抵抗、インダクタ、コンデンサを使用したフィルター回路のようですが正しい部品の値は不明です。

部品を実装

画像3

入手しやすい部品として1005サイズ(1mm x 0.5mm)のチップ積層セラミックコンデンサ 0.1uFを直列となるように実装しました。

画像4

秋葉原では秋月電子通商にて入手可能です。
・チップ積層セラミックコンデンサー 0.1μF50V X7R 1005 (25個入)
 http://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-13377/

・チップ積層セラミックコンデンサー 0.1μF25V F 1005 (100個入)
 http://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-13396/

ジャンパーとする場合、0Ωの抵抗も使用できます。
・角形ジャンパーチップ抵抗器 1005 0Ω (200個入)
 http://akizukidenshi.com/catalog/g/gR-11618/

ブラケットを加工

画像5

隠されたHDMIコネクタを使用できるようにするにはブラケットの加工が必要です。
ブラケットを取り外し、HDMIコネクタを露出させるため切断する目安をつけます。

画像6

画像7

今回はコの字型に加工するためバンドソーを使用して不要な部分を切断しました。
ブラケットは曲げ加工などが行われているため、当て板などを使い慎重に切断します。

画像8

画像9

不要な部分を切り離すためバンドソーで切断できない部分をボール盤を使用しミシン目状に穴を開けます。
ミニ四駆の肉抜きを思い出します...

画像10

ブラケットは鉄(スチール)製のため簡単には折れません。
ペンチを使いミシン目状にした箇所をベンチで掴み折ります。

画像11

バンドソーやボール盤で穴を開けた箇所はバリ等が残っているため棒ヤスリで整えます。

画像12

HDMIコネクタが顔をだせば完成です。
HDMIケーブルを刺して干渉がないかも確認しましょう。
※不要な部分や削り取った屑が基板、コネクタ等に付着すると大変危険ですので注意して加工しましょう。

動作確認

PCに搭載し動作確認を行いマザーボードのBIOS画面やWindowsの起動画面が表示できることを確認できました。
基板右側にあるスイッチを操作することによりグラフィックボードのBIOSを書き換えなくても通常使用できる個体もあるようです。

HDMI 2ポート目の記事はこちら

マイニング専用RX470 未実装のHDMI 2ポート目を使用できるようにする。
https://note.com/wata_ge/n/n5849e208e062

この記事は

この記事は 2019/01/11 に ものづくりログ へ投稿した記事をnoteへ転記しました。