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ロックンロール黄金伝説54 JJ cale

「JJケイルの凄さに思わずアンタわかっとるに-と名古屋弁」

その男ははまずE君のうちへいき、こうのたまったという。
「君のうちに僕の聴くべきレコードはないネ。」

かなりというか嵐レベルの「先輩風」である。

※そこにはクラプトンやクラプトンやクラプトン、はたまたクリームや柳ジョージといったかなり屈強なメンツがそろっていた。

そこにアライグマのジャケを発見。JJケイルだった。

E君はそれを恐る恐るプレイした。



するとその男は「ムーこれは凄い!」
といきなり前言をバックドロップし始めた。

そしてフラワー荘の寝袋の中でその男は「これは全部集めなければいけないゾ」と寝言をくりかえしたという。
(一部フィクション)

JJケイルはスワンプというか大雑把な音楽の仲間にされがちだが彼はロック界きってのオタクさんだと思う。

何のオタクかというと「音響」のオタクさんである。

なぜなら彼のアルバムは一つ一つの曲の音響がすべて変えてある。

ミュージシャンを変え、スタジオを変え、はたまた録音方法、音のパンニング、イコライジングすべてにおいて彼は実験を繰り返す。

ぱっと聴くと単に地味だがよーく聴くとそこにひろがるモザイクのようなサウンド。

しかも彼はリズムをも完璧に理解してるゆえ、それぞれの曲のグルーブも緩急自在。

とくにちいさーい音でこんなにグルーブしているバンドはJBぐらいしかほかに思い浮かばない。

ギタリストとしてもそのサメザメと泣いているようなソロはワンアンドオンリー。

渋いというには変態すぎる彼がロック界屈指の耳の良さを持っているって事だけは事実のようですぞ。
(6th.Jul.04)

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