ロックンロール黄金伝説48 ELO
「絶対に自分なんか見せないぞぉ!! ELOの巻」
ジェフリンの特徴は必ずといっていいほど自分の声にエフェクトをかけるところだ。
70年代ならまだしも60年代のアイドルレースの時代からそうなのだから筋金いりだ。
そう。彼のポップ感は自分無き所にこそ存在する。
たとえば歌のダブルトラック。
ビートルズをお手本とすればどんなに悲壮な歌詞でもダブルにする事でポップな感じ、自分じゃない感じ、要は漫画チックになるわけだ。
そのブルース度ゼロな所が、真摯なロックファンにはムカツクとこではないだろうか。
彼はビートルズファンでもおそらく後期派で、
「ウォーラス」のような雲隠れサウンドにこそ超アツ〜イ(それこそGジャン半袖な程の)シンパシーを抱いてたに違いない。
ゆえに彼のロック魂はそう。みんなと同じでアナザーウェイなだけだ。
彼のホワホワ趣味はなんとドラマーにまでダブルトラックを強要!
よってあの変態べブべヴァンはシンプルなリズムを叩かざるを得なく、「オレの個性がー!!」って感じであんまいい思い出がないそうだ。
でもそのおかげであのつかみ所の無いサウンドになっているのだからシャー無いね。
まあ他にも「ovationライン繋ぎシャラシャラ攻撃」などいろいろなファクターが重なり合ってあのサウンドが出来ているんだが、要は……
「意味の無いことはデッカクやらな、男じゃない!」
というシークレットメッセージを受けたものだけが喜べるバンドって事で。
(5th.Jan.04)
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