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ロックンロール黄金伝説25 paul mccartney

第7回 「巨匠ポールの来日の巻」

さる11月11日に巨匠ポールさんが来日しました。
あんま乗り気で無かった私は、まあどんなもんだかみてやろうじゃんかといううがった気持ち満載で彼に接したのでした。

正直最初のハローグッバイなどは大味なバンドの演奏もあり「お子様ランチみたいだのう」と腕を組んでいた私。

しかしポールが弾き語りで何気なく「ブラックバード」をこなしたあたりからその印象は崩れ去りました。

「このおっさん、、、、天才だ!!」

彼のアコギとすばらしい声。
それだけで完璧なテクスチャーをうみだし、
美しいとしか形容しがたい空間がそこにはありました。

そして再度バンドに戻り、今度はピアノで「マイラブ」を歌う彼。
この時点で僕は完全にノックアウトされました。

それは彼の非常に単純なメロディにソウルがふきこまれた瞬間で「リンダニササゲルキョクー」と彼が言った事に意味をみいださずにはいられませんでした。

何かの本で読んだのですが彼のフェイバリットドラマーはリンゴースター・ジョンボーナム・キースムーンだそうで、
(僕はこのエピソード読んだとき爆笑したのですが)
彼のなりふりかまわずいいものはいいと言っちゃうようなミーハー気質/オタク度ゼロのところが彼がある意味「豪快さん=ロック」なゆえんであり、「ヘイジュードやってなにが悪いの?いい曲じゃん!!」とキラキラした瞳でうったえそうなところがこの人のすばらしいところであります。

何がいいたいかというと、ロックオタクのあいだでは無名なヘタウマミュージシャンが実力よりもかなり評価されるきらいがあります。

たとえばジェシエドデイビスと言う人はかなりおもしろいミュージシャンですが、それはかなり通な耳がないとおもしろいとはいえず、たとえば中学生がみても「へただなあ・・・。」と思うこと確実です。

そういう通の耳を通した評価ももちろんいいのですがいいものはいいと、たとえそれがポールのようなダサいミュージシャンにたいしてもいえる自分でありたいなと思ったしだいです。

ちなみに彼のすきなギタリストはジミヘンだってさ!
(13rd.Nov.02)

 

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