ロックンロール黄金伝説43 james brown
「ジェームスブラウンの脳内革命の巻」
いわゆるJBのイメージは暑苦しい程にエネルギッシュとかそういうたぐいのモノだと思う。
でもぼくにいわせりゃ彼の音楽に泥臭さはあまりなく、頭できいても充分脳が震えるに足る。
初期はいわゆる歌モノソウルにいそしむ彼だが
60年代後半からメロディのない世界、歌もインストみたいなトコにいく。
充分に初期のままでも人気があったのに、そのスタイルを破ってまでも新しい音楽の創造に突っ走った彼は真にイノベイターでありめちゃくちゃカッコイイ。
第一あの「エイントイットファンキーナウ」などにみられるワンシークエンスでグングンいくという曲は非常に過激であるし、ファンが見上げてしまうに足る音楽としての高度さがあったはずだ。
でもJBはそれを彼のカリスマ、熱、簡単にいうと人をひっぱる才によってポップフィールドに引き摺り下ろした。そこが凄い。
楽器のアレンジに関しては個々の音が個別に鳴りながらもパーツパーツで合わさるのが特徴。
一つ一つの楽器のリフでも充分いけるのに、それが重なっても美しいという奇跡的なもの。
頭が良くなきゃこんなアレンジはできません。
オススメアルバムはスタジオ盤なら「イッツアマザー」。めずらしく捨て曲なしに楽しめるニューダンスアルバム。
ライブ盤ならライブインダラスがおすすめ。
これは有名なアポロシリーズより先に聴くべき。
ほとばしるグルーブにJBのまぶしい歌唱、すべてが輝いている。
マジで足腰立たなくなるほどの感動をあなたに。
ライブアルバム史上5本の指には確実に入る事を断言しよう。
(8th.Oct.03)
筆者の音楽活動
最新作 solitude symphonyが各種サブスクでお聴きいただけます。
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