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ロックンロール黄金伝説33 elvis costello&the attractions

「ポップなディランはミュージックラバー/エルビスコステロ&アトラクションズの巻」  

コステロはロック界でもっともソングライティングに革命を引き起こした人のひとりで、ある時期(インペリアルベッドルーム)までは常に自己鍛錬を絶やさず、発明とでもいうべきコード進行(1)プラス詰め込みすぎの歌詞(2)というオリジナルな地平を切り開いた人である。楽器が弾ける人はコピーをするとさらに目からポロポロ鱗であろう。(3)

ボーカリストとしても前川清とおなじく音程の上下のビブラートではなく、音量でビブラートするという変なクセがありそれがなにか魂の深い所をえぐられてるような錯覚をひきおこす要因でもある。

そして彼のバンドアトラクションズも最高に歌の邪魔をしまくるプレイヤーぞろいでキーボードはつっこみまくり、ベースはリズムをささえるつもりはまったくといってなく、ソウルパンクなドラマーだけがコステロと呼応するといったアンビリーバブルな魅力が満載のバンドである。

一人一人が他のプレイヤーとかぶらぬフレーズを弾き続けるその様はニューウェーブでプラスチックなミーターズといった所か?

コステロのエモーショナルな歌唱、数学的なソングライティング、勝手なバンドサウンドといった合わさる事のないモノが奇跡的にあっていた初期は本当にかけがいのないモノだった。
おれは好きだね。ああ好きだね。

何をかくそう若い頃の僕の理想のバンドは(プレイヤーの連載風に言えば)アトラクションズ全員プラスジミヘンといった意味ない感じの
あれでしたからね。

補足(1) 初期ではノーダンシングのコード進行がめちゃオシャレ。


インペリアル期は全曲すさまじいコードプログレッションでくらくらするがボーイウィズアプロブレムは特にぶっとんだ覚えがある

補足(2) 彼の歌詞は王様は裸だ!といってしまうような痛快さと底なしの暗さが共存していて僕の人生感に非常に、何度も、これでもか!!と影響を与えた。

補足(3) 洋書でスコアがでているので是非チェックしてください
(10th.Jun.03)

 

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