ロックンロール黄金伝説26 donny osmond
「ママも安心ダニーオズモンドの良い仕事の巻」
彼はジャクソン5への白人ポップス界からの回答とでもいうべきオズモンズの、一番美男子でかつ素晴らしい歌声のメンバーだ。
特に声変わり前の声質はこの世のものとは思えないほどスイートでイノセント。
試しにオズモンズのワンバッドアップルを聴いてみよう。
ほとんどの部分は兄が歌っている。そこは普通のポップスだ。しかしダニーのパートになるとそれが突然ハイパーなモノに変化する。
そのパートだけ音楽の熱の放射量がまるで違うのだ。
そこで「彼がリードをとる曲がもっと聞きたい!」と思った俺は彼のソロアルバムを発見するわけで。
それがもう買うアルバム買うアルバム死ぬほどよいわけですよ。オタクの常としてクレジットなんか眺めるんですけど関わってる人たちもすごくてね。
まずリズムの録音場所はあのマッスルショールズだ。ソウルの殿堂だ。ウィルソンピケットだ。
粘りつくセックスみたいなスネアだ。
ストリングスアレンジはドンコスタ。
そうシナトラなんかを手がけるお仕事でもそれに魂をこめられる鉄人だ。
その寄ってたかって作りあげたサウンドの上を
彼の超絶ボーカルがのるわけで、、、、。
すごいんだなーこれが。
彼はサウンドに負けてないんですよ。逆にそれを制圧してるんですよ。
僕はゴーアウェイリトルガールの転調部分で。
パピーラブのラストの独唱で。
ドントセイノーのサビ部分で。
どうしても胸がキュンキュンしてしまうのだ。
素敵なエピソードをひとつ。
彼がテレビで歌うのをみてポールマッカートニーの娘は「パパ!!ダニーは私に恋してるのよ!!」と興奮気味に話したそうだ。
誰もを仮想恋愛にひきこんでしまうパワー。
大事な事はこれですよ。
ps
しかし彼みたいな純アイドルのオリジナルアルバムはまるで再発されないね。はっきりいってボンクラソフトロックの2000枚分のうっとりを僕が保証してあげますよ。
(6th.Dec.02)
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