文豪は本当に濁音が多いのか

 ピースの又吉直樹さんと作家のせきしろさんの自由律俳句集『カキフライが無いなら来なかった』に、『本当だ太宰も安吾も濁音だ』という散文がある。夜の飲み屋で、「志賀直哉、島崎藤村、太宰治、坂口安吾にも濁音が付くぞ」と歴史的発見をしたかのように息を巻くが、勿論そんなことはなく、「夏目漱石や三島由紀夫に濁音が付かないという事実には気づかないふりをして」と続く。

 しかし本当に文豪には濁音がつく人物が多いのではないか?ここではできる限り多くの文豪の名前を出し、濁音がつく人物とつかない人物に分けていく。


◯濁音がつく文豪
志賀直哉、島崎藤村、太宰治、坂口安吾、芥川龍之介、森鴎外、川端康成、谷崎潤一郎、井伏鱒二、中島敦、梶井基次郎、小林多喜二、直木三十五、二葉亭四迷、織田作之助、武者小路実篤

◯濁音がつかない文豪
夏目漱石、三島由紀夫、菊池寛、田山花袋


圧倒的に、濁音のつく文豪が多かった。

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