わすれんぼあまのじゃく

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選択的夫婦別姓と「他者の靴を履く」こと

「他者の靴を履く」「エンパシー」という言葉が、ブレイディみかこさんのおかげで最近話題に上るようになった。 選択的夫婦別姓を語るとき、その言葉だけで十分ではないだろうか。 別姓が良いか悪いか、好きか嫌いか、なんて信条を戦わせる必要はない。 「KuToo」運動では、職場でハイヒールの着用を義務付けられている女性たちが抗議の声をあげた。 これはハイヒールそのものを批判しているのではない。 履くか履かないか、自分自身で決められる自由を求めているのだ。 なぜそんな自由を言い出す

    • 「千と千尋」と「選択的夫婦別姓」

      映画『千と千尋の神隠し』では、主人公の少女「荻野千尋」が、異界の魔女・湯婆婆に【名前】を取り上げられ、「千」という別の【名前】を押し付けられて支配される。 選択的夫婦別姓とは「【名前】を変えたくない人が、変えなくてもすむ制度」だ。 じゃあ、【名前】ってなんだろう。 「下の名前(名)」のこと? 「上の名前(姓)」のこと? 家制度が法律だった頃は、「上の名前(姓)」には意味があっただろう。 でも、法律的に家制度がなくなった今、「上の名前(姓)」には、「響き」以外の意味はな

      • 学校行き渋りさんの出欠連絡はタイミングが難しい

        うちの中2男子(4月から中3)は、昨年7月のコロナ休校が明け頃から「行き渋りさん」になった。夏休み明けからは本格的に毎日遅刻し、週に1、2日は休んでいた。 それで初めて分かったのだが、行き渋りさんの、学校への連絡タイミングは難しい……。 毎朝、行くか行かないか、何時に出るか出ないか、直前までわからない。 本人が○時に出ると言っても、ずるずると伸びてその通りにならない。 だからと言って、「現在、○時に出ると言っています」などと刻々と実況メールするわけにもいかない。やっぱり最

        • 「不登校がやってきた」とイエナプラン

          NHKBS1のドキュメンタリーがわりと面白い。 2021年2月23日放送のNHKマンのセルフドキュメンタリー「不登校がやってきた」。 我が家とまるで同じ会話が繰り広げられていて、うんうん頷きながら見た。 まさかウチが…という戸惑い 引きずってでも行かせるか、ゆっくり休ませるかの揺れ 毎朝学校へどう連絡したら、に直面 学校に行かない日の身の振り方 デジタルデバイスの与え方 行きたくない理由 勉強の意味についての話し合い などなど……。 今すぐ画面の中の親に駆け寄って「わか

        選択的夫婦別姓と「他者の靴を履く」こと