現状と今年(以降)の予定2024

 上京して4年目となりました。
 今年も執筆予定を備忘録として書き残しておきます。

 ★→やる  ☆→そのうちやる  ●→多分やる  ▲→やれたらいいな

★『和翠の図書館』
 様々なジャンル/媒体のミステリを蒐集し、批評する企画です。その第1巻である『和翠の図書館〈Ⅰ〉』を、昨年11月11日に開催された「文学フリマ東京37」にて予告通り頒布することができました。購入してくださった皆様に改めて御礼申し上げます。
 さて、昨年の予定でも申し上げましたように『和翠の図書館』は全4巻を構想しています。順当にいって、次に上梓されるのは、〈日本文学編〉と題した第2巻になるはずですが、これがいつ日の目を見るかは私にもわかりません。とりあえず、次号の『非実在探偵小説研究会 ~Airmys~』誌には、夏目漱石の『彼岸過迄』を探偵小説の観点から読み解いた「漱石のThe Door Between」を寄稿するつもりです。
 ちなみに第3巻は〈世界文学編〉、第4巻は〈古典文学/実践編〉です。

☆「『黒死館殺人事件』論」
 歴代の『黒死館殺人事件』論を「ことりっぷ」に、一緒に『黒死館』をお散歩しましょう。
 《意外にも、執筆の準備が整ってきており、早い段階でお届けできるかもしれません》等と昨年宣いましたが、結局全く着手できませんでした。これも昨年いいましたが、『和翠の図書館』の中の一編として組み込むか否かが、迷いどころです。いっそのこと、『ドグラ・マグラ』や『虚無への供物』も一緒くたにして、「黒い水脈(黒の水脈)」論でもぶち上げようかしら。

●『vs ~versus~』 → 『短編ミステリうた合わせ』
●『本格ミステリ・エターナル300』を読もう
 前者は、日本と海外のミステリ短編を1本ずつ取り上げ、その共通項を論評するという企画。後者はタイトル通りです。気長かつ気儘にやっていこうと思います。

☆「岳葉の友」
 『戻り川心中』論。後鳥羽院、芭蕉を発端に、平野謙『島崎藤村』・梯久美子『狂うひと』・吉本隆明「マチウ書試論」等を参照しつつ、苑田岳葉の真の意図を仮構します。これをどこかに寄稿(投稿)することが今年の目標です。

☆「探偵の紋章学」
 気が向いたら……。

●日本のミステリライター
 『和翠の図書館』からの派生企画。各ジャンルのミステリライター達を紹介していくコラム。軽い感じでいきたい……。

●「末期クイーン論」「ディードリッチ・ヴァン・ホーンの子供たち」
 いずれも『十日間の不思議』を起点とし、前者は問題作『盤面の敵』から「間違いの悲劇」に至るまでの道行を描出、後者は『十日間』が1980年代以降の日本の傑作群に与えた影響を検討します。これらもぼちぼち。

●「タツミマサアキ・グレーテスト・ヒッツ」
 評論家・巽昌章先生の散文を淡々とレビューしていきます。ある日、突然思い出したように更新するでしょう。

▲「HONKAKUミステリ・エターナル300」
 《探偵小説三昧》管理人のsugataさんが『本格ミステリ・エターナル300』のレビューで《できれば翻訳ミステリでもこういうのがほしい》と仰っていたので、思いついた企画。2000年から来年あたりまでの海外本格ミステリのガイドブックは、一人で作るのは難しいけど、レビュアーを募ればイケるかもしれない。求む、同志。

▲解説のお仕事
 昨年は『幸せな家族 そしてその頃はやった唄』(中公文庫)の解説を担当いたしました。
 お仕事の依頼、お待ちしております。 → wasuimatui2014★yahoo.co.jp

 以上です。
 本年もよろしくお願いいたします。

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