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初心者向け立会外分売攻略法

1.立会外分売とは?

 前日終値より3%前後ディスカウントされた価格で売りに出される株式のこと。注文はザラ場外(立会外)に行います。対象は日本株で立会外分売の実施日の10日前頃に発表されます。ディスカウント価格で購入できるため、立会外分売実施日に売ればディスカウント分前後の利益を得ることができる可能性が高く再現性の高い投資手法です。但し、立会外分売は人気のため、ディスカウント価格で購入できるかどうかは各証券会社での抽選となります。また当選時の購入手数料は無料!さらに資金拘束は実質1日のみのため他のローリスク投資(IPO投資や優待クロス取引等)との相性は抜群です。

2.見込み利益

 当方は2017年度から立会外分売投資を行っておりますが、これから示すやり方で行えばローリスクミドルリターン程度の利益が見込めます。なお、口座は多ければ多いほど当選確率が上がるため、家族(未成年もOK)の協力が得られる方ほど有利となります。家族が増えてもやることはまったく同じなので手間はほとんど変わりません。なお、当方は妻と未成年3人の計5人で実践しております。当方の実績ベースでは一回の立会外分売で得られる利益は1銘柄(100株)当り平均3000円程度でした。もちろん複数当選もあり得ます。参考として昨年度の実績を下記に示します。1人当たりの利益は小さく見えるかもしれませんが、再現性の高い投資手法ですので投資初心者におすすめです。

2019年度実績:24.3万円/年(家族5人合計、1人平均約5万円/年)

3.立会外分売攻略法

 王道の攻略法は下記となります。所々出てくる投資用語にも簡単な解説を盛り込みましたので参考にして下さい。

(1)事前準備

 下記証券会社及び大手orネット専業のネットバンクを開設しておきます。証券会社はいきなり全て揃っている必要はありません。やりながら徐々に増やしていきましょう。

・マネックス証券 ・楽天証券 ・松井証券

・ネットバンク(三菱UFJ、みずほ、三井住友、楽天銀行、住信SBIネット銀行、ジャパンネット銀行など)

(2)立会外分売実施日の確認

 立会外分売の実施日を確認します。実施日の確認はマネックス証券のメール通知サービスが便利です。若しくは後述する各種サイトでの確認でもOKです。例年、月に10件前後立会外分売は実施されます。

※立会外分売の日程は〇/〇~〇/〇と幅がありますがほぼ確実に初日に実施されます。

(3)ディスカウント価格の確認

 立会外分売実施日の前日夕方(18:00頃)にその日の終値からのディスカウント価格(2.0~3.5%程度)が発表されます。

(4)銘柄分析概要

 22時頃までに各種サイトやブログ、ツイッター等で次の日の立会外分売銘柄の分析が行われますので一旦、立会外分売に申し込むか否か判断します。なお、必須で確認すべきサイト等は後述します。微妙案件は朝の地合い(直近の相場)確認後に判断します。朝の地合い確認方法についても後述します。

※立会外分売の日程が発表された直後にもこの手の分析がなされますがそれは参考程度でよいです。なぜなら直近の地合いが多大な影響を及ぼすので、前日(若しくは当日朝)の分析が最重要となるためです。

※最終的な投資判断は自己責任でお願いします。

不明点等あれば当方のツイッターのDMにてご質問頂ければわかる範囲でお答えさせて頂きます。

(5)具体的な銘柄分析方法

 2020/2現在、当方が主に参考にしているサイトは下記です。時間の無い方は①の立会外分売研究所のチェックのみでもOKと思います。当方は下記サイト、朝の地合い、経験値等を元に総合的に判断しておりますので、朝8:00前後まで申込を待てる方であれば当方のツイッターも参考にして下さい。(※忙しいときはツイッターの更新できないこともあります。ご了承下さい。)

立会外分売研究所

 銘柄をランクA~Eで判定。実施日前日の夜に最終判断を乗せてくれてますので、必ず直前チェックをしましょう。A,Bは参加でOK。Cについてはコメント読んで判断。迷うようであればとりあえず夜申し込んでおく。朝の地合い確認後申込でもOK。初心者で慣れないうちはC以下はスルーでもOK。

趣味が株式投資って恥ずかしくて言えない人のブログ

 分売の分析に対するコメントが面白い(笑)

ブンバイ(立会外分売)やろうよ!

 <投資方針>5以上は買い、4は朝の地合い見て判断。

株ライフ

 全体的にやや強気のスタンス

只日々こつこつと

 分売当日の8:10に申込可否を投稿してくれる。迷うような銘柄の場合はチェックしてます。

当方のツイッター

 分売当日朝8時前後に申込可否を投稿してます。

立会外分売をひっそりと

 各銘柄最後に管理人の参加スタンス有り。

当方は銘柄分析はほとんどできませんが、一般に(経験上も)以下の事柄に当てはまれば好材料と言えます。

・貸借銘柄(空売り可能な銘柄)

・枚数(分売数量)が少ない

・前日のNYダウが200ドル以上高騰

・東証一部昇格目的の分売

(6)銘柄申込

 申込すると決めた銘柄は上記にて開設した証券会社から申し込みます。申込数は基本的に100株ずつでOKです。なお、立会外分売の実施可能な証券会社は(1)で紹介した以外に下記がありますが当選確率が非常に低いor手数料が高いので余裕があれば申し込む程度でOKです。

・野村証券 ・ライブスター証券 ・丸三証券 ・大和証券 ・SBI証券

(7)朝の地合い確認

 日経平均株価は前日のアメリカ市場の影響を強く受けます。分売銘柄も例外ではありません。そこで分売実施日前日のNYダウの騰落を調べます。目安としては前日終値より200ドル以上下がっている場合は上記サイト①でCランクは申込取消。Bランクについては迷う所ですが、初心者であれば申込取消でもよいかと思います。若しくは一部証券会社のみ参加します。逆に200ドル以上上がってるときは強気に申し込んでもOKです。NYダウは日本時間6:00に大引け(その日の取引終了)となるので、6:00~8:20頃までの間に申込or取消を行います。

(8)当落の確認と売り時の考え方

 8:50~11:00頃に各証券会社にログインの上、当落を確認。当選していた場合は損益に関わらず必ず成行売りをします。日中は仕事等で忙しいと思いますので、必ずしも始値(9:00)で売らなくてもOKです。その時の時価で売れば利益が出る可能性は高いです。

※重要ポイント:本投資手法はたまに予想が外れて損失が出る場合もありますが、その場合もスイング(短期間株式を持ってある程度利益が見込めるところで売却)したり、指値注文はしない方がよいです。ファンダメンタルズ分析(企業の業績や成長性を分析)や平日日中でのテクニカル分析(チャート分析等)ができる方であれば検討してもよいとは思いますがリスク大です。予想が外れたら潔く損切りしましょう。本手法を用いればたまに損失が出る場合もありますが1か月以上のスパンで見れば毎月の収支はほぼほぼプラスになります。最も株式投資ですので絶対ということは言えませんが。。。

【番外】立会外トレードについて

 ここから先の情報は立会外分売に慣れてから取り組めばよいと思います。

 立会外分売とほぼ同様の投資商品として立会外トレードがあります。ルールは立会外分売とほぼ一緒ですが、大きく違う点はSBI証券でのみ実施される点です。こちらについても本編の立会外分売と同様の流れで申込をすれば利益を得られる可能性が高いです。但し、立会外トレード特有の話もありますのでご紹介します。立会外分売との主な違いは下記です。

・SBI証券でのみ取り扱い

・立会外トレードの発表が実施日の前日など急な連絡となることがある。

・平等抽選でなく申込株数によって当選数が変わる。たくさん申し込む(申込上限が基本)ことで圧倒的に当選しやすくなる。SBI証券によるIPOと同様、金持ち優遇施策。資金が豊富にある方であれば圧倒的に当選しやすいです。

・立会外分売研究所では銘柄分析していないので、上記(5)の複数のサイトを巡回して申込可否を決める必要がある。立会外分売ほど、注目度は高くないです。だからこそねらい目とも言えます。

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