ミナペルホネン

【アート】ミナ ペルホネン/皆川明 つづく を観た

初めに

2020年、美術館/博物館を訪れたら感想をnoteに綴ることを目標としました。私はアートが好きで、もっと観たい、知りたい、勉強したいという気持ちが強く、これは自己鍛錬の一つです。従いまして、この感想は専門家の見解でもなく、時には駄文で、更には見当違いや間違いがあるかもしれません。予めご了承くださいませ。

アートが好きな人が読んでも面白いと思える感想文が書けるようになるよう頑張りますのでお付き合いいただければ幸いです。

2020年1月3日(金)東京都現代美術館 ミナ ペルホネン/皆川明 つづく

2020年に25周年を迎えるブランド ”ミナ ペルホネン”。かわいらしくて優しく包まれるようなプロダクトが多く、体がでかい私には似合わないなと雑誌で愛でるだけだった。

けれど、この展覧会を見て購入して身に着けてみたいと気持ちが変化したのだ。制作者たちの想いと展覧会構成の良さに影響を受けたせいだろう。

https://mina-tsuzuku.jp/

まず、最初の展示は”実”と名付けられた部屋で、ミナ ペルポネンを代表する刺繍柄tambourineタンバリンのデザインから生地化、プロダクトにして展開する様が2分でわかるように展示してある。それが、こだわって丁寧にプロダクトを制作し、また、それを大切にしていることが手に取るように理解できる展示にもなっている。

続く”森”の部屋は25年前の服もつい最近の服もミックスして400着以上が展示されている圧巻の部屋である。どの服もなぜか古臭さを感じない。すべて柄や刺繍が入っている服なのに、私は柄がある服が苦手なのに、全然イヤではなく、むしろ前のめりになってお気に入りの一着はどれか、なんて探してしまったのだ。

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そして”芽”や”種”の部屋にはデザインの原画やプロダクト制作の過程や他ブランド、クリエイターとの協働などが見られて、これは、モノづくりをしている人、必見です。頭の中をのぞかせてもらっているみたいで楽しい。また、職人さんへの敬意やリレーションシップが見えるし、一つ一つにストーリーがあって形にしていて、これによって人々がワクワクしたり共感したりするのだと。

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更に、皆川明さんは新聞連載の挿画も手掛けていた。これがまた、うまい。抽象と具象の間の作品たちだけれども、色遣いはもちろん、間の取り方がとてもキレイだ。少し奇妙だったりするのだけれど、その間が清新さを与えていて、気持ちがスッとなる作品なのである。天は人に二物を与えず・・・とは限らないのだ。

展示を観ていて浮かんでくるのは「丁寧な暮らし」。ろくに食べる時間も寝る時間もないサラリーマンとしては、「丁寧な暮らし」に羨望、嫉妬、夢など複雑な想いが交錯する。いつかこの「丁寧な暮らし」を送れる日々が訪れるのだろうか・・・

一歩でもそれに近づくためにミナ ペルポネンの服が欲しいと思ったのだ。

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備考:2020年2月16日(日)まで。一部写真可。動画不可。

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