線引き ②

お着物用のはきもの、ぞうりや下駄の取り扱いだけでは食べていけないと思っていて、では何だろう?と自問自答していた。性格的に無理をするタイプではないので、好きなものだろうなと思い、民藝にまつわるものを検討することに。

その時は売れる売れないは考えておらず、自分の納得するモノを店内に置きたい。それらがぞうりや下駄と整合性がとれれば良いと思っていた。

今から18年程前なので、ネットで検索という雰囲気ではなく、総合の展示会なんかも知ってはいたが、どこか違うだろうなと思っていた。

民藝の一部としての入り口は益子だった。ここを深く掘り下げないが、偶然出会ったスターネットさんから品揃えの感覚が変わってくる。

そんな環境に身を置いていると、掲載されている雑誌やイベントなんかが気になっていく。

はきもの以外の、いわゆる自分の好きな商品に目がいくと、どうしても「はきものはこのまま守っていければいいのかな」と、自分で勝手に線引きをしてしまっていた。そんな線引きしている時代がしばらく続くことになる。

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