私たちが苦手な結婚式と披露宴

相方は結婚式+披露宴という儀式が嫌いだ。私は相方ほど嫌いではないけど、どーでもいいとは思う。他国の文化の中での結婚式についてはあまり知らないが、日本でよく行われているタイプのこのセレモニーについて、私たちはなぜそんなに嫌いなのか?


急な連絡

過去に何度か結婚式の招待を受けたが、ほとんどがもう何年も会ってない高校時代の友人からだった。高校の頃は仲良かったけど、今は親しいと言える関係なの…?近況すら知らんわ。急にメールが来たと思ったら「この度結婚することになりました。つきましては披露宴への出席をお願いしたく…」という内容。

…最近のあなたの恋愛事情も知らんし、あなたが結婚しようがどうしようが、私にあんまり関係ないんだよねー。相手の人もどんな人か知らんし、心から「おめでとう」とか言えんわー。もともと披露宴には「新しく夫婦になる2人のお披露目」という意味があると思うが、今後何度会うかわからん2人(特に友人の配偶者)をお披露目されてもねー。私、心狭い?


押し付けがましい

この行事全体から感じるのが「私たち結婚するの、めでたいでしょ?祝ってー!」という圧力。いやいや、お祝いしたくなったら、こちらから「おめでとう」って言いますから。

同僚K氏は数年前に結婚したが、結婚式をやらなかった。あの「無理矢理祝って!」感がダメらしい。同感~。K氏は過去に自分が失恋したばかりで結婚式に出て、全然お祝いしたい気分になれなかったということがあったとか。そういう「相手の事情を考慮できない」とこも、やめた理由らしい。


やたら金がかかる

高校時代の友人だと地元を離れている場合が多いので、呼ばれる結婚式の多くは遠方の街で行われる。そして、出席するにはそれなりに準備が必要だ。昨年の夏に久々結婚式に出たが、その時もやたらお金がかかった。

【昨年の夏の結婚式出席でかかった費用】
•香川と結婚式開催地(京都)との移動費 ←高速バスで日帰り!した。
•ご祝儀 ←同じ金額が「お車代」で返ってきた。
•ドレス ←今まで借りて済ませていたので、今回買ってみた。
•バッグ ←ドレスに合うものを持ってなかったので買った。
•付属の装飾品 ←ストッキング、ハンカチ(レース)、ヘアアクセサリー。

美容院 ←セットしてもらった。美容院 ←セットしてもらった。今回の友人は私が女性と付き合ってることを知っており、今後私の結婚式に呼ばることはないと思ってか、ご祝儀と同額のお車代を用意してくれた。ドレスとかはお金をかけないようにもできたと思うけど、着飾るのが好きなのである種趣味として気合いを入れてみた。なので、お金がかかったのは自分のせいでもある。ちなみにドレスアップすると「どこの(夜の)お店のお姉さん?」という感じのプロっぽい女性になる。



ひがみではない

最近は東小雪氏たちが結婚式をした東京ディズニーリゾートのように、LGBTでも対応してくれる施設が増えた。「LGBT対応可」を打ち出してない会場でも、相談すれば応じてくれそう。お金になれば何でもいいと思うし。

なので、法律上での結婚は無理でも、結婚式をすることは私たちにもできる。仲良い人を一度に呼んで、盛大に宴会するのは楽しそうだ。でもその場合は「ご祝儀」はお断りして、飲食代だけお願いする感じがいいなーと思う。演出も、こちら側が来てくれた人を楽しませるような感じにしたい。知人には芸達者が多いので、彼らにいろんなショーをしてもらうのはいいかも。その場合は応じてもらえるなら、プロの方には「お友達価格」で協力してもらうとか。…やるつもりもないのに、意外と具体的に妄想しとるな。


大切な経済活動

地元タウン誌を見ると、全体の1/3くらいのページがプライダル関連の広告である。媒体側から言えば他に有力なスポンサーがいないということ、広告主側から言えばタウン誌を読む層(地元系?)が一番お客さんになってくれるということか。

不況だ貧困だとか言うけど、こんな生活に必須ではない業界が意外と元気がいい。街中にもブライダル系のお店が新しくできたりしてる。扱うものが「お祝い事」なので、店舗もお金をかけてる風な豪華な造り。

ホテルや式場から、ドレス、指輪、引き出物、その他印刷物など、ブライダルというものが一大産業となっている。誰かがお金を使ってくれれば、回り回っていろんなところが潤うわけで、そういう意味では有り難いこととも言える。たった1日のためだけに、相当な大金をはたいてくれる皆様、有り難や~。


私たちとしては

「もし結婚式をやるならこんな感じ」とかは考えてみるけど、実際にはやらないだろうな~。2人とも面倒臭がりだもん。結婚式の準備って大変なんでしょ?そこで初めての夫婦の危機を迎えるとか聞く。簡単なパーティーをするにしたって、来て欲しい人に連絡することから考えたら「うげー」ってなる。

もうアラフォーだし、今後結婚式に呼ばれる側になることもないだろう。(年下の友人がいることを失念している)昨年買ったドレス…着ていくとこあるかいな。何でこのタイミングで買ったんやろ…。

私の文章に少しでも「面白さ」「興味深さ」を感じていただけたら嬉しいです。