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漫画から見つける自分の価値観

今日は久しぶりに自分を甘やかして漫画を読んだ。
私はいつも何かに追われていて、時間の隙間を埋めようとするから、お茶タイムの時間でさえもスケジューリングされた「おやすみ」の時間として扱ってしまう。良いような悪いような時間の捉え方だなと思う。

頭の中がいっぱいになったり、心が少しざわざわしたりするときは、何も考えなくても良い世界に行きたいと、漫画の世界をちょっと借りる。あの、今生きている世界じゃないところに連れて行ってくれる感覚は本当に魔法のようだと思う。
映画も、ドラマも、本も、たくさんの人が関わって、私たちをそっちの世界に連れていくクリエイティブなコンテンツたちには、敬意しかない。

30歳をすぎて、自立して働いて、好きなものを買えるしやることが尽きない私はきっと ”おとな女子” に分類されると思っている。そんな ”おとな女子” が思わず ”おとな買い” してしまった漫画、『セクシー田中さん』。

感想をちゃんと書きたいのだけれど、書評?を書いたことがないからうまく書けない。ネタバレしちゃいけないしと書いたり消したりをしていたけど、抽象度をあげて感想を書いてみよう。

まず一言で言って、「刺さる」。
経理部で地味に働くアラフォー主人公OLの田中さんは、周りから自分がどう見られているかを気にしながら生きているけれど、自分が情熱を注げるものに出会って少しずつ変化していく。そんな田中さんを芯のある素敵な女性だとファンになっちゃう20代のふわふわかわいい同僚女子(この同僚女子は可愛くてモテるし世渡りもうまいけどいつも本当には選ばれなくて自信がない)とか、女性キャラクターだけじゃなくて登場する男性キャラクターにも、 ”おとな女子” が共感してしまう悩み、葛藤、願望が反映されていて、「そういう気持ちになるよね」とついついページをめくってしまう。

表面上はうまく生きているようで、見えないところで落ち込んでいたり、肩書きがあって世間一般には成功しているけれど虚無感があったり、自分を出すのは怖いけれど勇気を出して表現したら相手に伝わったり。
この漫画の中には、私が生きていて一度は感じたことがある気分の浮き沈みが入っているなと思った。

何気なく読んでいても、今や昔の「わたし」が感じている悩みや願望がストーリーの中に入っている漫画は多い。ストレートに書かれた体験談やノウハウよりも、誰かがそれを演じて想像させてくれる方が、自分の中に入ってきやすい時もある。
漫画を読みながら、自分の価値観を見つけて振り返るのもまた面白い。

今日は君にあてた内容じゃないけれど、そんなことを考えていた。
いつか子育て漫画に共感する日が来るのも楽しみ。

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