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【編集後記】もっと、食べることの近くに(岩手県遠野市特集 佐野)
noteでは何度も言ってきた通り、私たちの3つ目の大きな地域特集は、岩手県遠野市、という場所でした。
生きるために食べる。食べるためにつくる。
映画『リトル・フォレスト』が語ったように、その土地は、「食べること」を意識する場所だったと、今になって私は思います。
遠野市では、いのちの循環が、とても近く、生々しく、そしてやさしかったと思うのです。
そこでは、すべてのものが生きていました。食べ物も、川も、山も、空気も、人も、家も。
家族、ということを、強く意識したからでしょうか。誰かのために生きるというよりも、誰かとともに、生きること。が、普通。
食べることは生きること。生きることは、誰かとふれあうこと。
すべてのいとなみは、循環していて、家族は、その循環の最小単位な気がしました。流れる川も、育つ草も、壊れ行く土も、ぜんぶ、その一部。
遠野という土地が、生きてる、って思ったのは、私だけでしょうか。
1日3食、食べていますか。
季節によって変わる風の温度を、きちんと毎日、肌で、こころで、感じていますか。
スピリチュアルな話ではなくて、日が昇って、日が落ちて、眠って起きることの、その繰り返しと大切さ
それを、無言で、風景が語ってくるような場所でした。
あとから、ですけど、でも写真を見返すと、そう思います。
そんな土地で、いま新しく、起こる風。それをそのまま、記事にしたのが、遠野市特集でした。
吹き抜ける風を、すこしでも感じてもらえたら、うれしいです。そして、ふらりと遠野の地に、行ってみたいと、少しでも思ってもらえたら。
(立花と行く初めての地域取材でした)
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