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かんべぇ蓋式

はじめに、2023年もキャップ野球に関わる方には親しくしていただき、1年間を通してなに不自由なく競技と向き合えました。感謝してもしきれません。
大学生活を捧げらている素敵な競技と出会えたのも、それを続けられているのもみなさんとの交友関係が素敵なものだからです。
今後もよろしくお願いします。


打撃論

LINEのアイコンにもなっている打席内で風格を感じさせるかんべぇ(撮影:戸澤)

下半身

スイングにおいて重要なのは下半身の体重移動です。
「両膝」の「内側」に体重がのっている状態が構えにおいて前提条件です。足に力をいれるわけではなく、膝を曲げることによって”両膝”の”内側”に「体重をのせる」感覚です。膝を曲げたら体重は膝にかかりますよね。また、”内側”であることが重要なのでガニ股はNGです。内股を意識しましょう。靴から直線を伸ばしてできる角度が75°〜85°くらいがよいです。
下半身の左右の体重比ですが、これが重要です。これを間違えている人が多い印象です。体重移動は下半身で行い、上半身はそのままです。
まず、構えのタイミングは右に9左に1(左打者なら左に9右に1)くらいのイメージです。軸足側に体重を乗せましょう。このときに骨盤が地面と並行な角度から傾かないように注意しましょう。骨盤が水平でなくなると体全体の傾きがピサの斜塔みたいになっちゃいます。体重が右足にかかっているからといって、体の軸が傾いては無茶苦茶です。骨盤が水平だと肩を含め上半身も自然と水平になります。これだけでも下半身の重要性がわかってもらえると思います。
次に、トップまでバットをもってきます。ここからはいわゆる「体重移動」についての説明です。構えの状態からトップに持ってくるにあたって体重は右10左0(左打者なら左10右0)になります。これは一本足打法を見てもらったらわかると思うんですけど、体重は軸足に100%のっていますよね当然。すり足もノンステップもそれは同じです。トップが出来上がったタイミングでは体重は軸足側に全部のせましょう。トップを作ったタイミングで骨盤が軸足側にひねられると思います。捕手の方向に若干体が向くイメージです。これが溜めです。たぶん。少なくともぼくはそう解釈をしています。
次ですが、トップができたらそこからバットを出すと思います。体重を軸足100%の状態から移動させます。徐々に投手側に体重を持っていってバットとコンタクトするタイミングで体重は右5左5です。このタイミングで捕手側に向いていた骨盤を投手側にひねりもどします。それ以降は体重移動なんか関係ないですよね。バットを自然に振り切るのみ。溜めを存分に解放しましょう。しかし、これが難しい。わかります。何が難しいって「つっこむ」人ですね。体がつっこんでるって打撃の指摘される人が多いと思いますが、それは全てこれに関与する話です。コンタクトのタイミングは体重が左右のちょうど真ん中にあるべきです。しかし、左膝(左打者は右膝)の外側に先に体重がかかってしまう人をよくみかけます。コンタクトまで軸側に体重が残り切らず我慢しきれずつっこんでしまっているのです。この時、骨盤も自ずと投手側に向いていると思います。これではスイングに力が入りませんし、目線もぶれてしまいコンタクト率も下がります。軸足側に最後まで体重を残してコンタクトのタイミング(=バットが自分の体の正面にきたタイミング)になって初めて体重をフラットにしていいのです。綺麗にこれができれば骨盤はコンパクトのタイミングでちょうど蓋に正対していると思います。これが理想の形です。
下半身の体重移動はこんな感じです。色々話しましたが、要は、キャップとバットが当たるまでは構えの時からずっと軸足側に体重を溜めてコンタクトのタイミングまで体重を軸足側にずっと残しておくということです。そのために意識するポイントが膝と骨盤でした。
膝を曲げると膝に体重がかかりますし、それで体重移動が可能になります。また、骨盤を意識することでトップからコンタクトまでの一連の体のひねりを意識することができます。常に地面と並行に体を保つために、骨盤のひねりは重要です。
最後に、下半身を意識するもうひとつの利点を紹介します。目線がぶれないことです。目線が上下にぶれると縦変化なんかには当然対応できませんし、普通のストレートにもろくに対応できません。目線の高さは一定をキープしなければなりません。ここで大事なのが膝です。また膝ですね。これはジャイアンツの坂本勇人選手のフォームのモノマネをどうするかでその意識がよくわかります。彼のバッティングを真似する際に大半の人はトップを作るタイミングで体が上方向に伸びて目線が上下にブレます。しかし、よく彼のフォームを見ると目線は一定の高さをキープしています。トップを作るタイミングで軸足の膝の内側にしっかり体重がのっているからです。膝に体重をのせきれていないから膝が伸びて目線がぶれるのです。
ここで1度わたしの打撃フォームを振り返らせてもらいます。これらを体現するにはとっておきの打撃フォームだと思いませんか。しっかり膝の内側に体重がのっています。トップを作ってそこから骨盤を綺麗に回すことでバットがいい軌道ででてくる。体重がしっかり軸足側にのってそうなバッティングフォームだと思いませんか?膝もけっこう曲げていますが、それをうまく利用して目線も上下にぶれることなくしっかりスイングできていますよね。少なくとも自分はそうできていると自己分析しています。
この練習方法として坂道での素振りを提案します。
登り坂に向かって素振りをすると軸足に体重がかかる感覚が掴めるので突っ込む人はこれをしてみてはどうでしょう。平地でその感覚で素振りをできるようになればそれが正解に近づいたということだと思います。登り坂に向かってスイングする練習はかなりおすすめです。
下り坂に向かって素振りをすると絶対突っ込みます。チェンジアップに突っ込んだ時に待つ練習とかにはなるかもですが、これはただただフォームが崩れそうなだけなので自分はやったことないです。
クローズスタンスにしている理由だけは企業秘密ということにさせていただきます♡日々修正しながらベストなクローズ幅を模索中です。

下半身は本当にバッティングのすべてです。膝と骨盤に言及しました。
バッティングのすべては下半身に詰まっています。

上半身

どうでもいいです。(あくまでも持論)
ここでどうでもいいと言い張る根拠をお伝えしましょう。ずばり、
『自分のバッティングフォーム、バットが立っていることを気づいたのは人にそれを指摘された北大カップの時』
下半身を意識するあまり自分のバットは綺麗に寝ていると思い込んでいました。1度指摘されると動画を確認し、その事実に衝撃を受けました。
骨盤までの下半身が安定していれば大概バットは理想の軌道で最短距離で蓋にアプローチするはずです。
暴論と言われるかもしれないので「強いて言えば」を記しましょう。
タイミングをとるときにトップは早い段階でコンパクトに作りましょう。この競技はスイングに大きな動きがなくても良い打撃結果が生まれます。素早くトップを作りそこから最短距離でバットを出すことが重要です。このときに外回りでバットが出る人が多いと思います。遠心力でスイングスピードが遅くなり、起動も遠回りになるのでダメです。トップの位置からコンタクトの点まで直線的に最短で出しましょう。骨盤がちゃんと回れば大丈夫だと思いますから、これもほとんど下半身に左右されると思います。
上半身なんてどうでもいいでしょ。

打席の中での思考

打席に立っていろんなことをみなさん考えると思います。どのコースにどの球種を投げてくるだろうか。ぼくも当然考えながら打席に立っています。どのような思考をしているか紹介しましょう。
まず、コースに関してですが、そんなに制球力が高い投手は少ないので考える必要はあまりないと思います。どうせ思ったとこに投げれてないんですから予想するだけ無駄です(投手の皆さん悪口をご容赦ください)。あまりにも制球がいい投手はかえって球種によって失投を防ぐために球種と投げるコースが対応します。球種が分かったタイミングである程度の軌道とコースがわかるわけですから、テンプレを頭にいれておけばいいのです。っていっても打てないとこに投げてきますよね。制球力のある投手には頭が上がりません。
さて、試合前の投球練習や試合開始後の自チームのバッターの攻められ方をしっかり見ておくことは基本です。何も考えず応援していては当然ダメです。どの球種を操っているのか、その軌道がどのようなものなのか、その日の球種ごとのコントロールはどうなのかなどを確認します。調子が悪くスライダーが低くにしかいかない日、ストレートが全て高めに浮く日などがあるでしょうから、そのような情報はある程度は頭に入れておいて損はないでしょう。ピッチャーの情報はこれくらいで十分でしょう。
キャッチャーがそれぞれのカウントでどの球種を要求しているのかも試合が始まったらチェックします。追い込まれてからやランナーがいる時に配球を大きく変えるバッテリーもいますから、サインを決めているキャッチャーがどんな思考なのかを確認するのです。ピッチャーではなくキャッチャーがどう考えているのかを打席の中で想像するのです。
頭に思い浮かんだ思考を意識的に頭にどれくらい入れておくかは重要です。どういうことかと言われると、自分はコースは予想せずに球種しか予想しません。が、例えばチェンジアップがくると予想したとします。しかしチェンジアップを待っていては予想が外れたらストレートなんか絶対に打てません。思い浮かんだものを安直に待つのではないのです。一番球速の速い球種をベースにタイミングをとります。その中で意識の強い球種に向けてすぐにタイミングを変更できる準備をしておくということです。予想と違ってストレートが来たらそれを打ちます。頭の中にチェンジアップが強いとはいえ、体はストレートを待つタイミングで準備していますから、間に合わせますし、最悪振り遅れてもファールにしましょう。予想通りチェンジアップがきたらストレートのタイミングで体重移動させたのをさらに我慢して溜めて溜めて解放です。溜めを作り直すのもありでしょう。次どの球種がくるかなんてことは野球ですので全員が予想しているでしょうし、予想することは悪いことではないですから、頭に浮かんだ球種が外れた時になんでも対応できるように準備をしておけばいいのです。
こんな感じで試合前から気は抜けません。情報を仕入れて分析し、それをスイングに繋げる。ただ、打席の中でいろんなことを考えると思いますけど、考えすぎは空回りしますからね。程よく頭をすっからかんにして打席で確率扇風機と化すのも悪い話ではないと思いますよ。結果が出てない時なんかは相手の情報だけでなく、自分のスイングの不調とかまで試合の打席内で考え出しちゃいますから、打てないですよね。考えるのもほどほどに感覚に任せてもいいんじゃないですかとも思います。

でもね。ぼく思うことがあるんだ。

きっしょい副題ですね。さておき
この競技はどんだけダサいフォームだったとしても打撃理論から破綻したフォームだったとしても野球と違って当てれればヒットになる可能性はかなり高いんです。ここまで下半身と上半身の項目に分けて自分流の打撃理論を書きましたが、コンタクト率上げれるならなんでもいいと思うんです。
若林は体開きっぱなしで率かなり打つし、牧野神は足をあんなに上げてもえぐい打球を率残しながら打つし。それぞれにしっくりくるフォームがあって当然。フォームしっくりこなくて、この理論の一部でも参考にして練習しようと思った人が少しでも打撃の感覚を上げてくれたらそれで満足です。

捕手論

三振を奪いピンチを切り抜ける風間黒田バッテリー(撮影:ぽー)

キャッチング

この競技の特徴のひとつは動画撮影があるということですよね。動画映えを考えたプレーなんかもしたくなりますよね。コートが両翼13mと狭く、高性能な望遠カメラなしにきれいな動画を撮影できるというのが大きな要因なんですかね。
その中で、キャッチャーはピッチャーと同じだけ映る機会はありますし、見栄えを気にしたプレーなんかをしてもいいと思いませんか?
キャッチングは見栄えがあまりにもいいです。キャッチングの音なんかをカメラに入れられると最高ですよね。
まず、やり方を紹介する前に推奨装備からお伝えしましょう。わたしが使用しているのは野球用のバッティング手袋です。蓋の威力を吸収するためしっかりと手の痛みを緩和させてくれます。また、もともと野球のグリップを握るように作られているのでそのグリップ力がちょうどいいと感じてます。ゴム感が強すぎず弱すぎずで手の感覚を失うことなくプレーできます。キャッチングに必要な道具はこれだけですかね。後述しますが、返球しなくちゃいけないですし、自分の場合キャッチャーしてて右手を使うことがあまりないので手袋は左手のみです。
では、感覚的なことが多くなりますが、キャッチングの仕方をお教えしましょう。
キャッチングの際に最も意識するのはフレーミングです。わたしはフレーミングをストライクゾーン拡大のためにやっているわけではありません。逸らしにくくするため、キャッチしやすくするためにどうすればよいかを考えた結果フレーミングをすることが理にかなっているという結論に至ったために結果的にフレーミングをしているのです。フレーミングをしてどうして逸らしにくくなるかはブロッキングの項目にて言及します。
フレーミングしてキャッチがしやすくなるのは蓋の入射角と反射角が関係してきます。(捕手のグローブ手が左手を想定して)例えば自分の左側にキャップが来たとします。フレーミングしようとすると手首が内側に向くと思います。キャップの入射角は一定ですが、反射角を作れるのが捕手の手になります。フレーミングしようとしてストライクゾーン方向に手首をむけることで、反射角が180°に近づき手を閉じた時に綺麗に手中に収まります。手に当たった後の蓋のバウンドがバッティング手袋の吸収も相まって手のひら周辺に集まります。弾いても後ろに逸れる可能性は減ると思います。しっかり面を作って良い角度で捕球します。
「ほなフレーミングはどないすんねん」と思ったと思います。感覚的なことで言葉にして説明しても共感してくれる人がそう多くないのではないかと思いました。そこで、手にどれくらい力を入れるのか、どんな手の形で、手のどこで捕球するのか、ここらを書いていきます。
まず、キャッチングするに当たって感覚的には蓋を強い力でつかみに行くことはしません。蓋から手の中に吸い込まれてきてくれます。あらかじめ作っていたポケットにスポっと入り込んでくるイメージです。「スポッ」っていう効果音が一番適していると思います。つまり手に力はほぼいれていないです。意識的は手の形は特に考えていませんが、脱力した時の手の形という表現が一番わかりやすいかなと思います。手に力をいれたりして手を大きく使ったりませず、投手の投げた蓋のコースをみてその軌道に合わせるように力の入れてない左手を持っていくだけです。手の中でもキャッチしやすい部位はあります。力感のない手を作った時に一番深くなるところです。別の表現をするならば、指の付け根からマメができるところです。一番手の中で蓋が暴れなく難なく手を閉じたらキャッチできます。1番のNGは蓋を「追う」ことです。蓋を追っては反射角がうまく作れませんから弾いて後ろに逸らしてしまう可能性がかなり上がります。出したサインとリリース時の軌道からあらかたの捕球点を予想しその周辺で「待つ」ことが重要です。

ブロッキング

そんなにうまくないので僕からみなさんにお伝えできることはそんなにありません。もっと上手い人から聞いてください。
ただ、イージーミスを防ぐにはフレーミングではないかと思ってます。真ん中周辺にきた蓋を自分から後ろに弾く例をたまにみかけます。これは非常にもったいない。なぜそうなるかはフレーミングを考えれば理論的にわかります。肩から指先までの手の長さは一定です。肘を伸ばす動きをキャッチングのときにしたりはしないでしょうから、体の正面に手がある状態は一番手がピッチャー方向に近く前に出ている状態で、コースが外れるほど、ピッチャー方向から遠くなります。前から来る物体に対してお迎えする=フレーミングをすると手は投手から遠い場所から近い方向に向かっていき蓋は前に押し出されます。正面衝突に近いですから、後ろの方向に溢れることはほぼないでしょう。入射角に対して反射角が素直に作れているからです。ただ、体の正面から外に手を出す形をとれば入射角に対して反射角が大きすぎます。これではキャッチしづらいだけではなく、こぼした際に横から後ろに蓋が逸れてしまいます。
フレーミングはキャッチの際にも役立ちますし、イージーミスを防ぐブロッキングの役割も果たします。

捕手論を書き上げて思いました。わたし自身は左手片手捕球がベースですが両手派が多数派であんまし誰の役にも立たんのじゃね。まあえっか。
フレーミングは効果的。

配球

企業秘密なこともあってそんなには言えないですよね。
目次だけ作って何も書きません。これぞ軍師!

統計にみる蓋野球

ちびを捕獲し戯れるかんべぇ(撮影者:ぽー)

統計にあたって

統計にあたってスコアブックの資料は2023年12月7日(木)時点のものを使用させていただきました。発表段階と若干の誤差が生じますのでご了承ください。データは全てエクセルファイルに変換させていただきまいした。改めてこうしえんさんの技術は競技の奥深さを深める上で大変貴重な存在だと思わされました。今後もよろしくお願いします。
今回、統計にて関数を用いるにあたって使用したのは主に単純な相関関係です。2変数に対して相関係数を求め、個人としてより打つために、チームとしてより点をとるために、より点をとられないために、何を意識すればよいのかを分析してみました。本題に入れば相関係数の実値が頻発します。ここにて相関係数の紹介をしておきますと、相関係数は相関関係がどのように存在するかを判断する指標であり、その値は「-1から1」をとります。"1”に近いほど正の相関関係があるといえて、”-1”に近いほど負の相関関係があり、”0”に近いほど相関関係がないということが言えます。また、ここでは小数点第3位を四捨五入し、有効数字2桁としてデータを扱います。記事を読む上での前提知識となりますのでよろしくお願いします。
また、母数Nが小さいデータは外れ値になりやすく、統計上のデータを狂わせる可能性が高いために、打席数は50、投球イニングは30、捕手イニングも30を今回の規定とさせていただきました。なお、一部データは全統計から分析しました。
意外と当然そうだと予想していたものが実際はそうではなかったり。では本編へ

打撃統計

まずは打撃統計の分析から説明しましょう。
前述の通り、規定打席数は50に設定しております。
まず初めに、個人成績をあげる要素について調べてみました。
キャップ野球の中で打てる人というのは打率が高い人を一般的に指しているかと思います。打率が高い人に共通するデータにどのようなものがあるのかみてみました。
まず初めに三振と打率の相関関係が個人的に興味津々だったのでそれを知らべてみました。ここでわたしは最初、自分の愚かさに気づいていませんでした。初めに三振数と打率の相関係数を出すと"0.15"でした。相関関係はないですね。三振が少ない人ほど打率は高いのかと思っていたため「あら?」と思いました。そら当然で3分くらいしたらすぐ気づきました。三振数と打率の相関関係は擬似相関でした。三振数は打席数にかなり正の相関関係があり、"0.95"とあまりにも強い相関があり、三振数と打率の相関関係は実質的に三振数と打席数の相関関係を調べているのと変わりないデータでした。擬似相関に気づけて統計が役に立たないものになる前に気づけてよかったです。
ということで、気を取り直して、三振率を新たに指標として加えて分析します。三振率は「三振数/打席数」で求められます。すると、三振率と打率の相関係数は"-0.70"でした。それなりに強い負の相関で、三振率が少なければ打率は高くなるということです。やはり「好打者ほど相対的に三振は少ない」という結果になりました。
打率を上げるには三振を減らすこと以外に方法はないのか別のアプローチから考えてみました。打率とヒットの種類の相関に注目しました。
計算結果はそれぞれ、打率と1塁打が"0.60"。打率と2塁打が”0.60"。打率と3塁打が"0.48"。打率とHRが"0.58"。でした。見事ですね。3塁打は他のものより相関が低いものの、その他の打撃結果は"0.60"付近に固まり、打撃結果と打率はほぼ同じ相関関係、つまり、「打率を上げるために狙うべき打撃結果は存在しない」ということです。プロ野球ならアヘ単が打率が高いとか、HRバッターは打率が低いとかいう概念が存在しますが、キャップ野球においては「軽打を狙って打率を上げる」という考えは通用しないということです。ポジティブに捉えると誰でも長打が狙えるパワーのいらない競技ということですかね。いずれにせよ、ヒットの種類を意識しても打率は上がらなさそうです。
また、競技を長い期間続けると打率が上がるかを検討してみました。競技に長く残る選手は上手い選手が多いとい言うイメージですが、どうでしょうか。打席数と打率の相関係数は"0.34"となりました。相関関係があるわけではないですね。これは打席数が小さい選手の新人戦の打高ボーナスも反映されていると考えられますし、有意な統計データかは不確かで、中途半端な結果となりました。「長い期間競技を続けていると若干打てるようになるかもしれない」と考察しておきます。
打率に関してはここまでとします。もっと優位なデータを示したいと思いましたが、データの種類からみても限界ではありましたし、「三振を減らしてコンタクト率を高めよう」という結論にしかいたりませんでした。それができたら打率上がるのなんて知ってるんだよ。って怒られそうですが、予想していた事実がデータとして明らかになったので許してください。
次に、チームが勝つには打撃はどのようなことが必要なのかを考えました。打撃結果に関してチームが勝つ、つまり、攻撃時にどのようにすれば点が入るのかということです。
今回、統計として扱うデータは個人成績データのみですから、チーム得点なんかはデータとして存在しません。チームのために、自分が何をしたらいいのかという結果を導こうと思います。得点に直接関与しているのは打点と得点だと思います。これらに着目してこれらのために何ができるのかを分析します。自分のバットでランナーを返す打点も、自分が塁にでて次のバッターに返してもらう得点。一概にどちらの方が優れているとかはないでしょうし、チームとして点が入ることには確実に意味があります。
まず初めに、打点から考えていきます。ランナーがいる状況で打席に立った場合、なにを意識すればいいのでしょうか。まずはヒットを打つことです。打点と打率の相関係数は"0.62"でした。打点とOPSでは"0.64"とほぼ違いはありませんでした。出塁率と打点は"0.42"でした。ここからはあまり有益な情報は得られませんでした。押し出しは例外ですが、打たなきゃ打点がつかないのは当然で、相関係数が"0.6"程度なら強い相関関係とは言えず、ただ打った人に打点が入るという順当な結果が得られました。どのようにすれば打点を稼げるかは存在する状況別などを考慮していないデータからは判断ができず、まあ、ヒットを打つとランナーを返せるという事実が説明されたまでに終わりました。
得点はどうでしょう。自分が得点するには塁に出る必要があり、そこから相手のミスや次のバッターの頑張り次第で本塁に帰ってこられるかは左右します。より多くの得点を記録するにはなにかデータにヒントが隠れているでしょうか。
先ほどと同じように、得点と打率の相関係数を出すと"0.40"、得点とOPS は"0.48"、得点と出塁率は"0.45"となりました。どれも正の相関関係にありますがなにせ弱いですね。意外と出塁しても得点できていないケースが多いということだと思います。若干打率よりも出塁率の方が相関が強いですね。
では出塁したら何%の確率で点が入るのかを計算しました。これは相関は用いず計算し、規定は50打席のままで行いました。
50打席以上立っている人の平均打席数は160.0、平均得点は22.0、平均出塁率は0.37でした。この競技37%も出塁しているのおもしろいですね。つまり、平均くんは160打席立って、出塁率が37%、得点は22点でした。ここから計算すると、平均くんの出塁数は59であり、出塁すると、22/59で37%の確率で得点できます。たまたま出塁率と数値が被りましたが、計算ミスではありません。「確率的に3回出塁したら1点は入る」計算になります。出塁することの大事さを感じます。
相関関係としてはそんなに大きくなかったものの、平均くんから計算すると体感は大きく感じましたね。これは、チーム状況によるものかと思われます。自分が塁にでて返してくれる後続打者がいる人は得点学多くなるし、いないと出塁しても残塁となって終わる。ということでしょう。チーム状況によりデータが散らばっているため正の相関は強くはなりませんでしたが、見方を変えると出塁率の重要性がわかりました。
そこで、出塁を増やすということに着目し、なにが重要なのかをみてみました。すると、驚くべき強い相関関係をもったデータがありました。それは、三振率と出塁率です。相関係数はなんと"-0.92"です。「三振の数が少なければ少ないほど出塁する。」この競技のアウトがほぼ三振で成り立っていることの表れでしょう。出塁したければ三振を減らせばいいのです。逆を言えばキャップ野球において三振は一番の悪です。出塁すれば1/3以上で点が入るんですから。ボール球を振ることがいかにチームの得点を減らしている行動かは一目瞭然です。三振することは仕方のないことですので、ボール球を降らない、出塁できていたものを三振にしないということは非常に大事です。
ここでボール球に手を出さないで思い浮かんだ美馬を例にみてみましょう。通算211打席、36得点、出塁率は0.41です。計算すると41%の確率で本塁に生還しています。「ボール球に手を出さない」を意識するだけでチームへの貢献はさすがです。ところでストライクは振りに行きましょうね。
打点と得点をここまで考察しましたが、チームが点を取るために必要なことはわかったでしょうか。自分としては有効な相関を仮説段階よりは見つけられず、なにかこんなものなのだろうかともどかしい気持ちですが、分析するまでもなくわかることを数値にて分析しました。
最後にフォワボールを獲得することについてのデータをみました。スコアブックには四死球の数と死球の数しか表示がなかったためその差を計算し、四球数としました。
出塁がチームに貢献するとわかればどう出塁するかを考えますよね。ヒットを打たなくても塁にはでれますが、数値はどうなっているのでしょうか。どうしても打撃が得意な選手もいますから、チームの得点のためにどのように貢献できるのかもここからヒントを得られるかもしれません。
打率と四球の相関係数は"0.23"でした。相関がないと言って問題ないでしょう。別に打つ人が警戒されて四球を多く獲得しているなんてことはないということです。「四球を選ぶのに打撃力は必要なく選球眼が試されている」ということでしょう。また、四球と出塁率、打率と出塁率の相関係数はそれぞれ"0.52"、"0.58"とそれほど大きな差はなく、平均的には安打数と四球数の出塁に関する相関はほぼ同じであります。チームにとってそれぞれの価値は長打になれば少々変わりますがそれほど大きくは変わりませんから、チーム内評価は打てるも出塁できるもそれほど大差ないと言えるでしょう。
ここまでが打撃統計からみた考察になります。

投手統計

投手統計に移ります。こちらでは「点を取られないようにするには」を中心に考えていきます。
前述の通り、30イニングの登板を規定とします。
まず投手成績を見るにあたって、自責点(防御率)と失点のどちらを採用するか悩みました。キャッチャーのイージーミスによる失点も投手の責任に考慮していいのかと悩みましたが、パスボールにも難易度があり、一概にどちらが今回適切な表現とかは言えませんから、チームとして失点したという事実に重きを置いて失点を採用しました。
それでは失点と複数項目の相関関係を見ていきましょう。
1イニングあたりの失点と1イニングあたりの奪三振の相関係数は"-0.35"でした。驚きました。1に近いマイナス値を予想していましたが、実際はこの値を取り、相関はほぼないという結果になりました。
よくよく考えるとどんな投手でも大概は三振でアウトをとるのでデータに散らばりがなく、相関関係がうまく数値として出るはずがないという結論に至りました。三振の寡多によって失点に変化があるということではありませんでした。
次に1イニングあたりの失点と1イニングあたりの被安打、1イニングあたりの被弾の相関係数ですが、"0.64"、"0.59"でした。正の相関関係ですね。ホームランも数値として大きいですが決してヒットよりホームランに警戒せよというわけではないと思われます。失点数との相関関係ですので、HRが失点に直接関わる指標というのは影響力が大きいと思います。言い換えると、HRも含めますが、単打や2塁打を含めた全ヒットからの失点もHRからの失点も点数はそれほど変わりないということです。いずれにせよヒットを打たれるとランナーを背負うわけで失点のリスクも高まります。ここで、1イニングあたりの失点と1イニングあたりの与四死球の相関を見ます。その相関係数はなんと"0.86"です。全然、被安打よりも失点の原因となっています。投手はどれだけ与四死球が少ないかが大事なのかということがこの数値を見ると一目瞭然です。四死球を与えてしまうとかなりの確率で失点します。制球力がこの競技の投手には必須と言ってもいいでしょう。1イニングあたりにランナーを何人出したかの指標であるWHIPと1イニングあたりの失点の相関は”0.93”と脅威的に高い値を叩き出したため、「ランナーを出さないことがこの競技の正解」であることはより明白になりました。
ここで少し相関関係から離れて1イニングあたりの三振数を見てみました。これ意外と驚けるデータがみれると思いますよ。
3を超えるということは振り逃げ(’ꓘ)が多いということ意味します。
この数値のトップは谷(COMUC)で"3.54"となっています。どれだけ彼の捕手難易度が高いかの説明はこの数値で十分ですね。その次は神山となっています。意外にも(失礼でごめんねチー)谷とコンマ4個差とかの同数値"3.54"でした。このあとは藤田(北大)、大野(シャルル)、村田(COMUC)と続きます。ハム大の捕手をするのは大変ですね。驚くべきは今から紹介する数値なのですが、過去に30イニング以上投げた投手は110人いるのですが、このうち51人が1イニングあたりの三振が"3.00"を超えているのです。びっくりです。逆にここまできたらいるのもびっくりですが三振を1イニングに2個も取らない投手は4人しか存在してなく、松本宗(シャルル)、齋藤(一橋)、百瀬(シャルル)、阿部(信州)となっています。信州の方は存じ上げませんが、やわきゃで軟投派ですね。この値は大きいのがいいとか小さいのがいいとかは一概にないと思いますが、個人的にかなり興味深い数値でした。
死球ダービーですが、一水くんさすがですね。
K/BBはキャップ野球ではかなり参考にする人が多いし評価と思います。今回統計をいじっていてわたしは思いました。「K/BB値が大きいいことでいい投手ということはない」です。というよりは「K/BBよりもWHIPの方がより明確に役にたつ指標である」という方が適切ですね。その理由としましては、この値は基本的に速球で三振を取るスタイルで投げる人に有効な指標として使いますが、1イニングあたりの奪三振は50人もが"3.00"を超えていて、振り逃げを多く出しています。捕手難易度が高いほどKの数は増えます。どうせアウトはKでほとんど取るんです。そしてBBですが与四球数はスコアブックを見ればすぐに計算できます。K/BBが大きい投手は基本コントロールが良くて打者が手の出ない投手とされています。しかし、どうせどの投手もKでアウトの大半をとります。となると、振り逃げで稼げてしまうK/BBなんて指標を使わずとも1イニングあたりの与四球数をみた方が優秀な投手かどうかがわかりますよね。打者統計でも投手統計でも出塁と得点の関係性を強く紹介しました。振り逃げは四球や単打と同じ価値を持つ結果です。となると、K/BBへの信頼は薄れていきました。十分参考になる値ではあると思いますが、1イニングあたりの与四球やwhipをみた方が数倍、有効な指標になると思われます。あくまでもぼく個人の意見ですので聞き流していただいても構いませんからね。
ここまでが投手統計の考察になります。

捕手統計

やる気満々で最後にエクセルに入ったデータを見ました。分析の余地もないデータしか集計していないみたいでそりゃ当然かと思っちゃいました。
WP、PB、’ꓘはそれぞれ欄だけあるものの、空白で実装はまだみたいです。防御率みてもそれで終わりです。
分析できるデータがないため、捕手統計は今回は断念せざるを得ませんでした。

統計考察集

「好打者ほど相対的に三振は少ない」
「打率を上げるために狙うべき打撃結果は存在しない」
「平均くんは3回出塁したら1点は入る」
「四球を選ぶのに打撃力は必要ない」
「ランナーを出さないことがこの競技の正解」
「K/BBよりもWHIPの方がより明確に役に立つ指標である」

企画委員会について

蓋ノ陣後に運営陣で記念撮影(近藤は無断解散)

どんな仕事してるの?

企画委員がどんな仕事をしているのかをまずは紹介しようと思います。
企画委員は現状、既存の大会を運営する業務に集中しています。
関東・関西でそれぞれ、新年大会とシャッフル、新人戦を1度ずつ行い、大きな全国大会として合同で東西統一蓋祭と蓋ノ陣を行っている状態です。
基本的にリーグのないタイミングで全国大会を行い、リーグ戦の途中でシャッフルを行うという形をとっていると思われます。新年大会は新年あたりに行い、新人戦は新歓が終わり、新人の試合機会やチームへの定着を図るのに最も良いと思われる時期に行っているつもりであります。新人戦ですが、毎年数週間の誤差が生じるのは宿の空き状況の関係だったりもします。これらの大会を企画委員は運営しているわけで、ほとんどの大会でその流れは変わりません。では仕事についてお話ししましょう。
まず、体育館を確保します。これまでは半年から3ヶ月前になって予約を始めるという流れでした。しかし、競技化が進み、運営も手順が慣れてきたことや、大体の参加人数も過去大会から予想がつくようになってきたことから、今後はよりアクセスの良い、広さにも余裕がある体育館を確保できるよう、1年前の抽選や予約にも力を注いでいこうと考えているところです。ただ、土日でアクセスが良くてとなると抽選倍率も高いでしょうし、今後の体育館でよりよい会場を押さえられるかはまだ未定といったところで我々のリサーチ力や行動力、さらには抽選運の試される場で仕事のやりがいもこういうところにあるのかと思っています。
体育館が確保できると大会要項や参加規約の作成にとりかかります。みなさん、毎回隅から隅まで留意しながら読むまではしていないかもしれませんが、抜けのないよう必要情報は記載するよう心がけています。コロナの対応をいれていたのを省いて行ったりといったマイナーチェンジや表現の修正、大会ルールの改善など、地味ですが必要な情報を丁寧に記載しています。また、それと同時に大会のオープンチャットや応募フォームも作成し、参加者・参加チームの管理も徹底しています。大会によっては大会規定の作成も行い、試合表の作成や名簿表の作成もこのタイミングで行っています。
大会当日は、競技者であるみなさんの目にも直接我々の動きが伝わっているかと思いますが、コートの設営を主導したり、開会・閉会式を担当したり、タイムマネージメントをしたりと、シフト制なんかで対応したりしてます。そのため、各チームの競技者は普段、審判やスコアブックの担当から企画委員をなるべく外してくださるようお願いしていまして、毎度ご協力ありがとうございます。大会全体の円滑な進行には必要な動きだと思いますので今後ともよろしくお願いします。
大会終了後は、答えてくださったアンケートの回答を集計し、反省点などを次回に活かすなどしています。その例で言いますと、ゴミ問題なんかは典型的な課題で今でも完璧な解決とまでは至っていませんが、ベンチの指定や開会式でのアナウンスなどの効果でかなり量が減ってきました。反省会で出た案を採用し、その政策が問題の改善につながったわけで、次の大会への反省なんかも活きてきているのかなと思います。また、同じコートで試合をすることを防ぐ対戦表作成なんかも問題の解決に至った政策になっているのではないかと思います。気づかれているかはわかりませんが、こういったマイナーチェンジで満足度を密かに上げていくのも仕事ではあります。
大会の運営にあたって行っている作業はこれくらいかと思われます。それに伴って1大会あたりに大体少なくとも3回程度は会議を行なっています。大きな大会だと関東と関西の連携も大事になってきますし、5回以上行なっているかもしれません。議事録を残したりして、有意義な会議を行なっています。会議においてさまざまな議論を繰り広げ、より満足してもらえる大会にするために我々企画委員はなにをできるのかという点をしっかりと考えています。
新人戦に関しては特別で、旅行会社とやりとりをして宿を押さえたり、バスを予約したり、間違いなく運営が1番負担の多い大会になってます。食事を提供するため、ひとりひとりアレルギーを確認したり、もうほんとにあげ出したらキリがないくらい仕事が湧いてきます。新人戦が一番大変だなんて意外だったでしょ笑
ここまで仕事内容を説明しましたが、いかがだったでしょうか。「意外と仕事してないじゃん」「こんなに仕事量多いんだ」さまざまな意見があると思います。運営なんていうものは競技者が大会を楽しんでもらうための裏方の仕事ですし、見えない部分があって当然ですから、この文面をどう捉えるかなんて人それぞれで当たり前だと思います。
ただ、言えることとしては、大会を終えて多くの競技者が満足して楽しかったという顔をして閉会式を終えた時の達成感は素晴らしいものがあります。また、仕事をしていて良い体育館を確保できたり、新たな改善点を発見した時の快感も素晴らしいものです。企画委員は関東も関西も10人少しいないくらいで活動していますが、定期的に合同で会議を行うためきちんと東西間での連携も取れていますし、やりがいを一緒に感じられるいいメンバーが集まっています。運営に参加したいだったり、競技者を支える役に自分も興味があるという方は少なくないと思います。企画委員で大会により携わってみませんか。

どんな人がいるの?

みなさん仕事がどのようなものかは理解できたと思います。
では現在どんな人が企画委員で大会の運営に携わっているかをここでは紹介しようと思います。
関東も関西も同じですが、前提として、それぞれのペースに合わせたやり方でタスクをこなしていってます。バイトが忙しい人や他の活動も行っている人、蓋野球に専念してあまりにも暇な人、さまざまいます。みんながみんな同じ仕事量をこなさないといけないわけでもありませんし、無理のない範囲でお互いが助け合って作業を進めているという感じです。会議もなるべく多くの人が参加できる日をチョイスして、強制参加なんてことは一切ありません。ほんとに自分にあったペースでやってもらってます。入ってもいいかな?なんて思いました?「思い出したが吉日」ですよ。お待ちしております。
では、いま企画委員にいる人を紹介していきましょう。
関東から紹介していきます。関東にいる企画委員は全ての仕事を人並みに行えるようになってからはなんらかの分野に特化したスペシャリストになっていく人が多いように思われます。
委員長はわたし、かんべぇがやっております。最近、わたしはパワハラだとか言われてみんなから嫌われておりまして、会議中もガン無視されたりしております。仲良くやってる証拠ですかね。エクセルなんかで試合の対戦表や試合工程なんかを作るのが得意分野です。同じ時間に同じチームが2試合やってたり、同じコートでずっと試合やってたりっていうことにすぐなっちゃうので、しっかりと確認をしながら最も公平になるような試合工程を作っています。緻密で頭を使う仕事ですが、最近はこんへんの批判も少なくなってきてだいぶ力をつけてこられたのかなと感じています。あとは委員長なので全体をみて、「時期を見ながらこの大会はそろそろ動き始めないといけないな」なんてのを感じて、全体に動くように指示をだしたり、急かしたりしています。
副委員長は花田がやってくれてます。彼は非常に優秀で要項や規約などを作るスペシャリストです。「文責:花田」が多いのはこれが原因です。最近は新しいメンバーに主導でやってもらってるため新鮮な名前もみかけるのではないでしょうか。いまでは新人に引き継ぎをしながら企画委員でも誰も気づかないような小さな気遣いを施すような黒子になってきています。ほんとに視野の広く気の利く優秀な人間です。同期としていちばん一緒に成長してきた仲間です。
神山は体育館予約のスペシャリストです。予約がほんとに丁寧で助かってます。ただ、埼玉の北の方の体育館を予約する癖があるので、あんなとこに行きたくないという人は企画委員に入って体育館のスペシャリストの座を奪ってもいいかもしれませんね。
近藤はラインのオープンチャットを作ることしかできません。ただ、一般キャッパーの世論を知り尽くしていて、会議で鋭い意見を言ってくれます。非常に優秀な界隈の調査士です。企画委員にはスパイとして潜んでいるという噂も耳にします。
ゆんさんは企画02の生き残りです。たまに会議に現れて議論を発展させ、道草も食わせにきます。唯一の先輩ということで昔話をしてくださり、過去の使える方法を学ぶためには唯一の必要な人材になっています。
今年になってからはタカサキ、若林、キノ、ちはや、ふぢが入ってきてくれました。女性の視点を取り入れることも重要で新しい発想もぼちぼち生まれてきています。また、どの分野においても優秀でこの5人には今後もっと活躍してもらう予定です。特に04のふたりは将来も明るいので楽しみですね。
関東がスペシャリストがいるイメージなら関西は全員で協力しているイメージです。
委員長は川端です。関西の指示だしや全体の調整はしっかりやってくれています。
去年からいる03で言うなら、小池鈴木のやんするめコンビも活躍中です。小池なんかはいじりがいがあって最高のおもちゃです。仕事はちゃんとできるみたいです。鈴木はもう会社員みたいにお堅い働きぶりです。
02は関さんがいらっしゃいます。蓋ノ陣の際にはお世話になりました。
なにより関西は新戦力がアクティブに参加している印象です。
永野、いでしょう、かいくん、あべこーの4人です。人数だけ見たら意外と多くなくていまちょうどびっくりしてますが、多いと感じるくらい積極的に取り組んでくれています。
きょさこは最近は見なくなりましたが、それはリーグに注力してるからで、企画にはノウハウを落としてくれてきょさなしでも回っていくという彼なりの判断なのだとぼくは感じ取っています。かなり関西も優秀です。
関西はこうみると個性がつよいですね。関東も関西も素敵なメンバーで企画委員として運営に参加できていると実感します。
ほら、そこのあなた、このメンバーと一緒に運営してみたくなったでしょ。

これはずっと言いたかった!

このnoteでは最初で最後、具体的な大会に言及します。
「誰の責任でもない。」「企画はいい判断した。」「自然には勝てない。」
いろんな方が、それぞれいろんな言葉で企画委員の判断を誉めてくださいました。蓋ノ陣の台風による中止です。
企画委員も大型の台風が直撃する可能性があるという天気予報を見たタイミングから臨時の会議を数回開いてその対応について検討を重ねました。中止の判断基準はどうするのか。中止の時の参加費用はどうするのがベストなのか。最悪の事態をシミュレーションした上で2日間大会を行うことを目標に頑張りました。1日半でもいいから出来る限り長い時間大会を開催させようと努力しました。
しかし、そうもうまいことはいきませんでした。台風はちょうど試合の時間に通っていき、ほぼ全ての電車を計画運休させる悲惨さでした。最悪ですよね。
14日の試合当日にも企画委員は体育館にいる市の職員さんと数回コンタクトをとり情報の確認を行いました。体育館側は絶対に中止して欲しいとかは言ってきませんでしたが、運営としてみなさんの安全も確保できない状況で強行させることもできませんでした。結果的には正しい判断だったとは思います。連絡が遅れると危険が増えますし勤務に影響の出る人も数人いました。台風がどう動くかなんか天気予報しですら予想を外すことがあるのに我々にわかるわけもなく、できる最善の手と考えたのが、1日目に次の日の中止を伝えるということでした。
この判断は英断と讃えられました。自分もそう思っています。企画委員全体で時間のない中しっかりと議論し、ベストな選択肢を選ぶことができました。
しかし、参加者全員が満足しきれた大会にならなかったのは今でも悔いる部分が少なからずあります。これを執筆してるちょうど今も思い返して涙がでてきました(リアルに泣いてます)。
やはり一番心に響いているのは京大チームの代替わり式です。あんな終わらせ方をさせてしまったのは仕方のないことで、不可避だったとしても、つらいです。松本さんのスピーチが少し漏れ聞こえてくるタイミングがありました。多くの人が泣いていました。「まだ次の日があるかもしれない。代替わりの最終日に向けて明日も最後、頑張ろう。」こんな思いを試合後に崩される感情は想像してもどれだけ辛いのか想像すらできません。ただの第3者ですが、キャップ野球史上最大の悲劇エピソードだとぼくは確信しています。京大チームのみなさんは蓋ノ陣では運営に協力的にサポートしていただきましたし、頭が上がりません。今後も陰ながら応援させていただきます。こう書き進めている今も本当に涙が止まりません。それほど響きました。
関東や北海道、台湾からの参加者にも申し訳なく思いました。飛行機なり電車なりに時間とお金を叩いて長い移動をさせたにも関わらず、プレー機会をそんなにも供給してあげられませんでした。台風なので観光もできず、つらかったろうと思います。参加費の半額を返却することしか我々にはできませんでした。無力。
「この順位や成績を今後のなにかに活用してはどうか」と台風による中止を理解をしてくださった上で提案してくださる前向きな方も数人いらっしゃいまいた。企画委員内でも大会の振り返りの会議で議論致しましたが、どうにも条件の調整が難しすぎました。ただ、前向きな意見をくださり、企画委員一同、次の大会へ前を向く機会になったかと思います。今後もご意見お待ちしております。
企画委員として大会を運営していて、過失が誰にもないとわかっていても自分の無力さに耐えられなくなるタイミングでした。
ただ、ずっと言いたかったのは、「ありがとう」です。
今後もキャッパーのみなさまの協力と理解あっての大会、企画委員であることを忘れず懸命に大会を企画させていただきます。

余談

第4回東西統一蓋祭 準優勝 早大キャップリン(撮影者:普及促進委員)

最後に余談です。

さらば風間

なにが抹茶なんかいまだに理解してないうち所属の風間がもうすぐ卒業です。社会人になってキャップをするかは未定ということですが、長い期間でバッテリーを組んでいるが、ピンチを抑えて吠える風間さんはかっこいい。ワンシーン切り抜きなら間違えなくチームで一番かっこいい。吠える風間はほんまにかっこいい。早稲田での最後の大会である東西で風間は吠えられるのか。ぜひ、吠えて卒業を迎えて欲しい。サインの3番の球種は一生ストライクゾーンに入らんクズ球種です。

暴言論

わたしは過去に様々な暴言を先輩方にぶつけてきたのでレパートリーを紹介しましょう。みなさんどれが一番ひどいと思いますか?はっはっは

エントリーナンバー①to青木
「(捕手石垣さんに黒田がキャッチャーの教えをもらうタイミングで投手青木の暴投が多発していたタイミングで)ゆんさん、ワイピ阻止の練習ですか?」
エントリーナンバー②to今村
「(玉入れで大野さんがファインプレーを連発しているツイートに)生身の今村さんをこれくらいボコボコにしたいです」
エントリーナンバー③to神山
「(かつての蓋速をとりもどすべく練習している際に)なんやそのクソ雑魚チェンジアップ」
エントリーナンバー④toよしこうくん
「ええんやで。絆。」
緊急エントリー!toかんべぇ
真っ赤な若林「かんべぇの背中気持ちよすぎだろ!」

パワハラ論

最近、Twitterでもかんべぇのパワハラがどうとかって主に企画委員から叫ばれています。結論としては、パワハラをしております。
企画委員を鬼のようにぱしり、仕事をさせるだけでなく、プライベートまでえぐって拷問をし、口を割らせています。これまでの経験上、あべこーはパワハラのしがいがあります。現在も標的にされている模様で、かなりかわいそうな後輩です。いでしょーもかわいそうでぼちぼちパワハラで嘆いているようです。企画委員内ではこのようなパワハラで部下を虐げています。
キャップリンのチーム内でも最近はパワハラを楽しんでいます。最近は調子に乗っている人が多く、最近は壱粒にタイキックを喰らわせました。調子に乗ってたので罰を与えました。あとは試合中に2連被弾をした選手の了承を得ず即投手交代で泣かせました。訴えられるようです。やりすぎましたかね。チームのメンバーはツイートをしないのでぼくのパワハラが外に公開されなくて助かってます。
パワーハラスメントをするには権力(パワー)を獲得しなければなりません。みなさんもパワハラで後輩やチームメイトをハラスメントで苦しめたいと思うならまずは権力を獲得しましょう。
※この「パワハラ論」はフィクションを多めに含んでおり、事実とは異なる部分もあるためほどほどにお楽しみください。

おわりに

ここまでありえんくらいのボリューム感でnoteを書かせていただきました。キャップ野球が好きで、この競技を理論的に捉えることが好きです。それはキャップリンという所属チームがあの某公園で独自の発展を遂げているからだと思います。変化球の投げ方なんかは壱粒さんを中心に手首の角度から捻り方、腕の振り方まで非常に理論的な見解をもっていてそれを体現してを繰り返した練習をしています。自分は打ち方や捕り方を理論的にプレーの試行錯誤で解釈していきました。
キャップ野球が大好きです。この競技をほどよく楽しめています。勝ちもいいですし、いろんな人がいろいろな経験してうまくなるのを見るのもいいです。人も素敵な出会いの連続です。
チームには大エースJINOと壱粒がいて最強打者の牧野神がいます。熱い男風間もいて安打製造機のJACKがいて元代表のひろとさんもいます。同期にはマッスルゆうたがいて、ぶんぶんまる荒井がいて、肩の回らんカズシがいて、「アホくさ」いあさひもいます。上達中の後輩も4人います。他チームにも企画にもいろんな友人ができました。毎週のようにご飯をたべる仲間もできました。宏紀さんと花田です。Jさんもたまに参戦して、少人数でキャップ野球の将来のことやバカな話をします。大学生活をキャップ野球に捧げる覚悟はすでにできました。今年の東西はこんなメンバーと一緒に戦い優勝します。
競技のレベルはどんどん上がり、競技の規模はどんどん大きくなっていくことかと思います。わたしは今後も競技の発展と自分やチームメイトの競技レベルの上達に力を注いでいこうと思っています。
来年はどんなプレー生まれ、どんなドラマが生まれるだろうか。



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