SITDHI GUEST HOUSE

ここに泊まることになったんですけど、別にやることなんかないわけです。バンコクで。
それなりに観光とかしてましたけど、やっぱり一人旅の寂しさは飯の時間です。
それも夜飯の時間。
一人で耐える食事って、味気ないものです。
一人で飲む酒は、つまらないものです。

2週間旅行をする中で、バンコクだけにいるっていうのも考えづらくて、2、3日後にチェンマイっていう北の年に行くことは決めてたんですけどね。
バンコクでなにしよー、ってなったときに、なにもないわけです。2回めのバンコクなんて。
昼間にやることもあんまりなくて、なんとなく、そのへんの寺に行ってみたり、チェンマイ行きの移動手段を確保したりして、
やることをこなしていました。

夜、レストランでビール飲んで、10時くらいに宿に帰ってきました。
ビールをしこたま飲んでいましたので、あー、水飲みたいな、と思いました。
その頃、タイ語は全然話せなかったのですが、水ってタイ語でなんていうんだろう、とふと思いました。
宿につくと、おばちゃんが店番でした。
「あー、おばちゃん、水ください」
「はいよ、10バーツ」
ここで思いました。暇だし、話しかけてみる?
「これって、タイ語でなんていうの?水」
「なーむ」
「なーぬ?」
「ナーム」
「ナーム」
「そうそう、あんたどこの国の人?」
「日本だよ」
「日本語で水ってなんでいうの?
「ミヅ」
「ミジュ?
「ミズ」
「ミジュ?」
「・・・・そう、ミジュ」

妥協しました、俺。
2018年に最後に止まったとき、おばちゃんはまだ
「ミジュ」って言ってましたさ。


肝心なのは、最初。

「1」をバカにすんなよ、と言いたいです。

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