チェンマイ初日

宿に帰る途中にも、色んな人に声をかけられました。
ま、当然「ヤスイヨー」とか、「Have a look!」みたいな、売り子さんの掛け声なんですけどね。
時々、日本語で話しかけてくる人がいました。
お客さんお割合で行くと、6割が白人さん、2割が日本人っぽい人、1割がその他の外国人、残り1割がタイ人って感じでした。

冷やかし半分で声をかけられているうちに、なんだか楽しくなってきていました。
外国を1人で旅していると、会話を刷る量がどんどん減るのです。
家族も友達もいない、言葉も通じない、となると、店の人やホテルの人との会話って、かなり重要です。
それ以外、話し相手がいないのですから当然です。

謎の日本人のオジサンと一緒に飲んで、少し寄っていた私は、ひたすら店の人との会話をしながら帰りました。
なんだか英語が上手で、商売以外の世間話をしてくる人もいます。
ま、「どこから来たの?いつ来たの?いつまでいるの?○○はもう行った?」とかそんな話です。
そんなたわいの話でも、誰かと会話しているだけで楽しくなってきました。

泊まっているホテルが遠かった話は以前書いた通りです。
ホテルまでの道、人気のない夜道を楽しかった今日の思い出を思い出しながら歩いていました。
すると、少し先に宴会をしているっぽい10人くらいの集団がありました。
閉まった店の軒先のテーブルで何やら楽しそうです。

その集団の横を通り過ぎようとしたとき、「ニホンジン?」という声がかかりました。
「はい、ニホンジンですよー」
「おー、コンバンワ。コレも、ニホンジン」
よく見るとニコニコして、それでいて少し恥ずかしそうな日本人女性が赤ちゃんを抱いて座っていました。
一緒に座り、ビールを頂きながら話を伺うと、さっきのタイ人のかたとご結婚され、チェンマイに住んでいるとのこと。
旦那さんが日本語を少し話すのは、1年ほど日本のご実家に住んでいたから、のようです。
周りの10人くらいの関係性を探ると、どうも旦那さんが大将で、その手下、と言う感じの関係性のようです。

部下のみなさん、当時の私と歳も近そうで、話も弾み、ビールも進み、盛り上がりました。
大将も盛り上がったものと見え、赤ちゃんがいるので一旦家に帰らないといけない、
でも申し越し飲みたいから、お前も来い!となりました。

なんか面白いな、こういう流れには乗るべきだよね、と思い、ご一緒しました。
立派な車におくられ、立派なマンションに着きました。
マンションにつくやいなや、「あ、ちょっと買い物!」
マンションで、奥さんと、お子さんと、3人取り残されました。
「面白い人ですよね。タイ人の方との文化の違いで困ることとかありませんか?」
「困ることばっかりですよ。2時間前に知り合ったばかりなのに、男性の人と
二人きりにするなんて、ちょっと気まずいですよねー」
。。。確かに。2拍おいて大爆笑でした。

その後少し飲んで、ホテルまで来るまで送っていただき、帰りました。
完全なる飲酒運転で、本当はタイでもダメみたいですが。
ワイルドな運転で、コエー、と思ったのを覚えています。
マンションのエレベーターの中でタバコ吸ってたし。
禁煙なんでしょうけどね。Here is Thailandです。


なんとか宿にたどり着くと、すでに0時は回っていました。
11月のチェンマイの夜は結構涼しく、扇風機だけの部屋ですが快適に眠ることができました。
気候、人、全てが最高の滑り出しだ、チェンマイ。
特に人に関しては、初日から濃い1日だったなあ。。。と思いました。
コレが初日です。2日目以降も、いろいろな出会いがあります。。。

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