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2022年3月15日 東京地方裁判所 裁判傍聴記(深田萌絵裁判 ジェイソン・ホー(后健慈)証人尋問)

事件番号"平成25年(ワ)31235号"&"平成27年(ワ)2695号"の傍聴をして参りましたので、状況について共有したいと思います。

【お断り】

この傍聴記は正確さを保証するものではありません。内容に抜け、事実誤認が含まれている可能性があります。特に証人であるジェイソンの答弁は通訳者を介して行われたのですが、事前に通訳者に答弁の英語資料が渡されていなかった事や、通訳者に技術的な知見が無い事から通訳者自身も内容の理解に難航する様な状況であった事を最初にお伝えしておきます。
また、本投稿では私の感情、意見、判断は交えず事実と認めた事のみ記載します。私の裁判の所感については後日別投稿予定です。

【出廷した人物】

※敬称略
原告側:藤井一良(株式会社Alpha-IT System)、原告代理人(梶原、宮西)
被告側:浅田麻衣子(Revatron株式会社)、原告代理人(秋山)、証人ジェイソン・ホー(后健慈)、通訳1名

【前提条件】

◆本件は損害賠償請求訴訟です。
第1 請求の趣旨
(主位的請求)
1 被告らは、原告に対し、連帯して、金1000万円並びに内金300万円に対する平成23年11月29日から支払済みまで年5パーセントの割合による金員及び内金700万円に対する平成23年12月19日から支払済みまで年5パーセントの割合による金員を払え。
2 訴訟費用は被告らの負担とする。
  との判決並びに仮執行宣言を求める。
(予備的請求)
1 被告Revatron株式会社は、原告に対し、金1000万円並びに内金500万円に対する平成24年7月1日から支払済みまで年1パーセントの割合による金員並びに内金250万円に対する平成25年1月1日から支払済みまで年1パーセントの割合による金員を払え。
2 訴訟費用はRevatron株式会社の負担とする。
  との判決並びに仮執行宣言を求める。 

【導入部】

裁判が開かれたのは2022年2月8日と同じ民事7部806法廷。一席ずつ間隔を空け26名が着席して13:30から手続き開始。被告であるRevatron株式会社社長、浅田麻衣子氏の支持者も前回と同じく20名程いたのではないかと思われます。

ノーマスクの傍聴者は3名いましたが、裁判官より「マスク未着用の方、マスクをつけてください」とのお願いが。2名はマスクをつけましたが残り1名はマスクを持っていなかったので裁判所で用意されたマスクを着用。そして冒頭裁判官より注意事項「録音・拍手・声出しは禁止です」(ちなみに前回は拍手と笑い声を再三注意されています)

まず原告側が入廷し着席。続いて被告側が入廷するはずですがしばらく待っても入って来る様子がありません。裁判官が原告側になんらかの事情で遅れている事を告げています。
その後10分くらいして被告側も入場。浅田氏と通訳の方はマスク。ジェイソンと被告代理人はフェイスシールドを着けています。

裁判官から「フェイスシールドではなくマスクをつけられませんか?」との打診がありましたが、ジェイソンと被告代理人は「アレルギーがあるのでこれで行きます」と回答。(参考までに前回は浅田氏もアレルギーという事でフェイスシールドを着けていましたが今回はマスクを着けています)
裁判官は「マスクを付けられないのであれば、裁判官と証人が答弁するところの間に衝立を設けるので衝立越しに話してください」と告げ段ボール製の衝立が設置されました。尋問開始です。

【主尋問:被告代理人からジェイソン13:30~】

まずジェイソンが宣誓を行い(英語)、被告代理人からの尋問です。

秋山:「まずあなたの技術者としての経歴を教えてください。」
ジェイソン:「私はF35というアメリカで最先端の戦闘機に関する主力級の設計者でした。私はF35のテクノロジーについて2つの発明をしました。1つ目は3Dホログラムテクノロジー。もう一つは無線コミュニケーションに関するものです。」

秋山:「今手元に特許の一覧がありますが、これはあなたが取得した特許ですか?」
ジェイソン:「はい。これは私だけが発明した特許の一部です。」

秋山:「あなたはF35の開発に関わったんですね?」
ジェイソン:「はい。」

秋山:「あなたは主任設計者だったのですか?」
ジェイソン:「はい。フライトコントロール&イメージディスプレイの設計者でした。」 

秋山:「あなたはアメリカの国家機密に触れる事を米政府に許可されたんですね?」
ジェイソン:「はい。」

秋山:「それはあなただけですね?」
ジェイソン:「はい。私の理解では日本において私ただ1人です。」

秋山:「あなたは2004年にスパイ活動で受けた被害についてアメリカに報告しましたか?」
ジェイソン:「はい。私がスパイ活動の被害を受けたのは2000年からで、アメリカから認められたのが2004年という事です。」

秋山:「どんな被害でしたか?」
ジェイソン:「おそらく私は中共の罪と戦っている唯一の存在です。中共がアメリカの最新技術を盗むために私に対してあらゆる手段を使って来ました。例えば拉致される、とか毒を盛られるとか、銃を向けられたりといった事をされました。」

梶原:「異議あり。本件訴訟内容との関連性が全くありません」
裁判官:「まずは被告の主張を聞きましょう」

ジェイソン:「私は超限戦の中で嫌がらせのような訴訟を受けています。1人の標的を潰すため、暴力や訴訟などあらゆる手を使って来るのです」

秋山:「FBIはあなたの被害報告を認めたのですか?」
ジェイソン:「はい。」

秋山:「FBIに保護されたのですか?」
ジェイソン:「はい。」

秋山:「あなたの技術が人民解放軍の標的になったとアメリカにいつ認識されたのですか?」
ジェイソン:「2019年にアメリカの国防総省から技術が中共に盗まれたと発表があったのですが、その中で認められました。」

秋山:「浅田麻衣子氏と初めに知り合った時の事を教えてください。」
ジェイソン:「FBI被害者保護プログラムを受け、私のキャリアは以後日本で築く方が良いとの助言を得ました。そんな中でIntel日本のCEOによる引き合わせで知り合いました。福島における原発汚染に対処する為に、という話でした。」

秋山:「Revatron設立の経緯について教えてください」
ジェイソン:「Intel日本のCEOとの話の中で、福島原発汚染の問題について我々の持つ技術は非常に有効なのではないかと思いました。高放射能の中でも動かせるもので、それを理解出来る技術者は限られています。Revatronを社会的な役に立たせて欲しいと思いました。」

秋山:「F35の技術とRevatronの関係について教えてください」 
ジェイソン:「米国防省においては2種類の技術があります。1つは国防機密のもの、もう1つはコンシューマー向けに使えるものです。F35については後者の技術が使われており、アメリカではこれがデュアルユーステクノロジーと言われています。」

秋山:「Revatronの技術はIntel、NTT、トヨタ、日産等の企業が高く評価したのですか?」
ジェイソン:「はい。」

秋山:「藤井さんを知った経緯について教えてください。」
ジェイソン:「はい。浅田氏の方から、旧友の1人がRevatronの技術に感心を持っていると聞かされました。」

秋山:「2011年6月に初めて会ったという事ですか?」
ジェイソン:「はい。」

秋山:「印象は?」
ジェイソン:「彼は自分を愛国心のある日本人だと言っていました。」

秋山:「藤井さんに国籍を聞きましたか?」
ジェイソン:「彼は自分を愛国心のある日本人だと言っていました。」

秋山:「何故国籍を聞いたのですか?」
ジェイソン:「私はFBI被害者保護プログラムで保護されている身であり中共の被害者なので中国人との接触は私にとって危険だからです。」

秋山:「藤井さんは何と答えましたか?」
ジェイソン:「彼は自分は日本生まれの純粋な日本人であり、母は中国生まれだと言っていました。」

秋山:「藤井さんが中国人だったら契約は結びましたか?」
ジェイソン:「それは不可能です。私のキャリアにとって危険だからです。」

秋山:「浅田氏と調べたら藤井さんが中国人である事が判明したのですか?」
ジェイソン:「私たちは中国で藤井さんの身元IDを入手しましたが、それに関わった18人のCIAエージェントが犠牲になりました。彼らに哀悼を捧げます」

秋山:「藤井さんの父親も中国人で人民解放軍の材料科学者ですか?」
ジェイソン:「アメリカ政府から認められた、自由主義陣営にとって脅威となる人物です」

秋山:「藤井さんはあなたの技術に興味を持っていましたか?」
ジェイソン:「はい。熱心に学びたいと意欲を示していました。」

秋山:「藤井さんにたくさんの技術とレーニングを行いましたか?」
ジェイソン:「はい。Revatronの副社長になっていただいてたくさん教えました。」

秋山:「藤井さん教えたのはどんな技術ですか?」
ジェイソン:「サーバー技術に関するセンシティブな技術です。AIによってプログラムがリライトとしていくと言うものです。」

秋山:「藤井さんは熱心に聞いていましたか?」
ジェイソン:「もちろんです。」

秋山:「藤井さんはカメラで録画をしていたのですか?」
ジェイソン:「はい。私の言う事を漏らさず聞き取る為に録画をしていました。」

秋山:「藤井さんはノートも取っていましたか?」
ジェイソン:「はい。たくさん取っていました。」

秋山:「藤井さんはあなたにソースコードを要求しましたか?」
ジェイソン:「はい。私の技術をより良く理解したいために。」

秋山:「それをどう思いましたか?」
ジェイソン:「まだRevatronに来たばかりの方なのでためらいました。」

秋山:「盗難を防ぐ為に当初は1億円の保証金を要求したのですか?」
ジェイソン:「保証金として1億円を要求しました。」

秋山:「保証金は結局1千万に減った訳ですが、それに応じたのは何故ですか?」
ジェイソン:「新しい起業家として応援したかったからです。金銭面で裕福で無い事はわかっていましたし、手助けをする意味で減額しました。」

秋山:「ソースコードは提供しましたか?」
ジェイソン:「はい。」

秋山:「ソースコードは一部のものを除いて提供しましたか?」
ジェイソン:「はい。私はソースコードを複数回に渡って渡しました」

秋山:「何故?」
ジェイソン:「ソースコードが悪用されない様にステップを踏んで渡しました。」

秋山:「藤井さんはソースコードの利用が可能になったのですか?」
ジェイソン:「はい。そうでなければ彼から抜けているソースコードを要求したりはしないです。」

秋山:「その後(藤井さんから)ファーウェイへのライセンス提供依頼があったのですか?」
ジェイソン:「はい。」

秋山:「あなたは断りましたか?」
ジェイソン:「もちろんです。私は立腹しました。FBI被害者保護プログラムで保護される身ですから。」

秋山:「(業務提携において)Alpha-IT Systemとしてアプリ開発義務があったのですか?」
ジェイソン:「はい。その目的で契約しました。」

秋山:「アプリ開発とはどのような内容のものですか?」
ジェイソン:「私の技術は、政府や大企業で使われているものです。その目的で契約しました。藤井さんは消費者市場向けにアプリを開発する必要がありました。」

秋山:「Alpha-IT Systemはアプリ開発をしなかったのですか?」
ジェイソン:「私は何度も催促しましたが、コードの1つも提供されませんでした。」

秋山:「結局開発されなかったのですか?」
ジェイソン:「はい。」

秋山:「藤井さんからファンワードを紹介されましたか?」
ジェイソン:「はい。非常に良い友人だからという事で紹介を受けました。」

秋山:「ファンワードでデモを行いましたね?」
ジェイソン:「はい藤井さんとファンワードでデモを行い、パフォーマンスに満足していただけました。」

秋山:「デモ前のリハは行われましたか?」
ジェイソン:「はい。藤井さんと会社で何度もリハを行いました。」

秋山:「デモ前のリハは成功しましたか?」
ジェイソン:「はい。私たちは今までパフォーマンス要求に対して失敗した事はありません。」

秋山:「あなたは藤井さんにFBI被害者保護プログラムの資料を要求されましたか?」
ジェイソン:「はい。初めはためらいましたが、会社の中の人なので信頼してお見せしました。」

秋山:「(その事について)今はどう思いますか?」
ジェイソン:「今は極めて怒っております。私はF35の開発に関わった人間ですから。」

秋山:「その後暫く連絡は無かったようですが、2013年に藤井さんから連絡があったのですか?」
ジェイソン:「はい。」

秋山:「藤井さんはファーウェイにあなたの技術を提供したと言ったのですか?」
ジェイソン:「はい。私は極めて立腹しました。FBI被害者保護プログラムを受けた私の技術がファーウェイに流れるなど、アメリカ安全保障の脅威です。」

秋山:「藤井さんは中国人民解放軍と通じている事を示してあなたを脅迫したのですか?」
ジェイソン:「はい。私の生命に脅威を与え、私のキャリアにとんでもない事をすると言われました。」

秋山:「それに対してあなたはどうしましたか?」
ジェイソン:「危険な状況を避ける為FBIに連絡しました。アメリカ司法省が動いてくれました。」

秋山:「2013年9月に東京駅に近い21世紀クラブで藤井さん、藤井夫人、浅田さんと会いましたか?」
ジェイソン:「はい。」

秋山:「その時中国語で会話しましたか?」
ジェイソン:「はい。」

秋山:「あなたは甲10号の録音データ(ジェイソンの声が入っていない)についてどう思いますか?」
ジェイソン:「中国人民解放軍の典型的なやり方です。お金や影響力を使って訴訟を起こし、他人を貶める。そういうやり方で彼らはRevatronの事業継続を妨げました。」

秋山:「"ディープフェイク"(被告側は甲10号の音声をディープフェイクと主張している)は中国人民解放軍がよく使う手段ですか?」
ジェイソン:「はい。それは自由主義陣営の常識です。」

秋山:「2014年にIRS(アメリカ合衆国内国歳入庁)から監査を受けましたか?」
ジェイソン:「はい。」

秋山:「内部告発があったのですか?」
ジェイソン:「Revatron社内からIRSに内部通報されました。」

秋山:「"ディープフェイク"は中国人民解放軍がよく使う手段ですか?」
ジェイソン:「はい。それは自由主義陣営の常識です。」

秋山:「(内部告発者の)可能性として考えられるのは誰ですか?」
ジェイソン:「Revatronには2〜4人くらいしか従業員がいません。これだけでも(誰が告発者か)明らかですよね。」

秋山:「それ(内部告発者)が藤井さんですか?」
ジェイソン:「はい。全ての証拠がそれを示しています。」

秋山:「(内部告発の文書では)200万円の利益が2000億円に偽造されていたのですか?」
ジェイソン:「そうです。IRSの監査が入ったのは2000億円という大金でアメリカの技術を日本に売ったからというのが理由です。」

秋山:「(内部告発によって)IRSから340万ドルの罰金が科されたのですか?」
ジェイソン:「内部告発者は日本で私が2000億円の利益を得ている事を告発しても良いと、日本のお墨付きをもらっていたのです。」

秋山:「内部告発者が得た利益はどのくらいでしょうか?」
ジェイソン:「340万ドルのうち110万ドルではないでしょうか。」

秋山:「今思うと藤井さんがあなたに近づいた目的は何だと思いますか?」
ジェイソン:「中国人として人民解放軍・共産党の為に働くべきだったからだと思います。私は自由主義陣営なので、藤井さんは私の技術を盗る為に近づいたのではないでしょうか。」

秋山:「最後にあなたの気持ちを述べてください。」
ジェイソン:「私は悲しく、驚きを覚えました。日本はスパイ活動を防止する法律が無いのです。18人の(CIA)エージェントが殺されたという事は、藤井さんが中国共産党・人民解放軍にとって重要な人物である事を示しています。私はこれを国家安全保障局に通報しました。私が通報した時は疑いでしかありませんでした。しかし2019年、アメリカがF35の技術が中国共産党・人民解放軍に盗まれたという事を認めました。私は司法省に宣誓供述書を提出しました。この犯罪捜査はアメリカで行われています。捜査の進展について開示する事は出来ません。もし藤井さんが私を嘘つきだと思うのなら、すぐにアメリカ政府に連絡してください。そして私は裁判官にもお願いします。藤井さんに罪を認めてアメリカに出頭する様言ってください。これは国家安全保障に関わる問題なのです。」

~以上で原告代理人からの尋問は終了(14:55)、10分休憩。

【反対尋問:原告代理人からジェイソン15:05~】

約10分の休憩後、今度は原告代理人からジェイソンへの尋問が行われました。まず宮西弁護士から。

宮西:「あなたがAlpha-IT Systemから1000万円を受け取ったのはRevatronの知的財産を保護する為ですか?」
ジェイソン:「そうではありません。保証金です。」

宮西:「ですから、Revatronを守るための保証金ですよね?」
ジェイソン:「知財を含めて財産を守る為には契約が必要。これは常識です。」

宮西:「なので、1000万円の保証金は知的財産を守るために1000万円を預かったという事でよろしいですか?」
ジェイソン:「私が提供する知的財産に対して相手が責任を持つという事です。」

宮西:「要は、Revatronの知的財産を守る為に預かったのですね?」
ジェイソン:「それは違います。既に契約書に知的財産に対して一切他言をしないという条項があります。」

宮西:「1000万円は、どのくらいの期間預かる必要があったのでしょうか?」
ジェイソン:「これは保護料金ではありません。知的財産に対し藤井さんが契約責任を確実に果たす為のお金です。いつそちらの方で義務を果たしてくれるのですか?」

宮西:「Alpha-IT Systemが義務を果たすまで預かる必要があったという事ですか?」
ジェイソン:「私がお金を預かるという事ではない。私がお金を寄こせと言ったのではなく、藤井さん側がお金を出すことに私が同意して提供されたお金です。200万円の返済期日が来た時、Revatronは直ぐに返済しました。これは社会の一員として基本的な事です。」

宮西:「1000万円をいつ返済するかはあらかじめ決められるものではなかったという事でしょうか?」
ジェイソン:「ビジネスの基本として、いつ契約で決められた事を実行するのかという点が見落とされています。そこには信頼がありません。そちらは一方的にお金の事だけを言っていますが、それでは一体いつ新しい技術を開発して貰えるのでしょうか?」

(このあたりからジェイソンが回答するたびに傍聴席でクスクス笑いが起こるようになった)

宮西:「1000万円はどうなりましたか?どこかへ使ったのでしょうか?」
ジェイソン:「先程から何度も言っていますが、質問の意図がわかりません。」
裁判官:「口座からお金が移動されたかどうかだけを答えてください。」
ジェイソン:「1000万円は私の経費です。機材に2000万円も使っているのです。それを1000万円で済ませたのは私の善意の表れです。」

宮西:「1000万円はずっと同じ口座に保管されていたのか、移動されたのかそれだけ答えてください。」
ジェイソン:「Alpha-IT Systemとのビジネスに必要な物品、デバイスの購入に使用しました。」

宮西:「いつくらいまでに使い切ったのでしょうか?」
ジェイソン:「Alpha-IT Systemからお金が届く前に既に私達は使っていたのです。物品、デバイス、コンピューター。私達にはハードウェアが必要なのです。あなたは一般消費者向け製品の立ち上げに、一体どのくらいお金がかかるのかわかっているのですか?それを理解してから聞いてください。」

宮西:「端的に、マテリアルの購入をいつ頃行ったかだけ答えてください。」
ジェイソン:「はっきりとは覚えていませんが、1~2か月後でしょう。一緒に仕事をしていたのでそれだけ買う必要があるのはわかっているはずです。」

宮西:「あなたは証拠の音声をディープフェイクだと主張していますが、この音声は2014年5月に提出しました。あなたがその存在を知ったのはいつですか?」
ジェイソン:「覚えていません。」

宮西:「あなたはそれを聴いたのですか?」
ジェイソン:「ちょっとその質問には答えにくいです。もう大勢の方が聴いていると思いますが。google、yahoo、youtube、いろんな所にアップされて誰でも聴けるようになっています。」
裁判官:「他の方の話はいいので、あなたがいつ聴いたかを答えてください。」
ジェイソン:「そんなに経ってはいないと思います。音声がアップされてからそれ程時間は経っていない頃です。」

宮西:「だいたいどのくらいでしょう?3年前、4年前とか?」
ジェイソン:「5、6年前。。。よく覚えていません。」

宮西:「あなたがディープフェイクと主張し出したのは昨年からですが、何故それまでの間黙っていたのですか?」
ジェイソン:「質問がよくわかりません。誰がディープフェイクと言いましたか?」

宮西:「少なくとも浅田さんの陳述書には書いてありますが?」
ジェイソン:「私はそのようなあからさまな言い方はしていません。ディープフェイクは悪いイメージを捏造するもの。音声録音は改変出来るものです。」

宮西:「あなたの陳述書、12頁にディープフェイクと書いてありますが?」
ジェイソン:「それは何年もの間、スパイ技術として使われて来たという事を述べているだけです。」

宮西:「では提示されたものがディープフェイクかどうかわからないという事ですか?」
ジェイソン:「変な質問ですが、はい。」
秋山:「それは誤導尋問です」
裁判官:「いや、続けてください。」

宮西:「あなたはAlpha-IT Systemがアプリを作らなかった事で顧客が離れたので藤井さんに苦情を言ったのですか?」
ジェイソン:「信頼は大事です。日本社会ではさらに重要です。私は東芝、SONY、トヨタ、日産と一緒に仕事をしました。もし私たちが日本の大企業と一緒に仕事をした時に、Alpha-IT Systemのように仕事をしなかったらどれほど評判に傷がつくことでしょう。」

宮西:「あなたが藤井さんに苦情を言ったのはいつ頃でしょうか?」
ジェイソン:「覚えていませんが、1日に2回くらいは言っていたのではないでしょうか。」

宮西:「契約した2011年頃から毎日言っていたのでしょうか?」
ジェイソン:「契約の前からですね。私は名のある人間として、いつも全力疾走で仕上げます。」

宮西:「契約の前も後も苦情を言っていたという事ですか?」
ジェイソン:「はい。私たちには顧客からお金が入って来るので。」

宮西:「頻繁な苦情は口頭で伝えたのですか?」
ジェイソン:「どう言ったかは。。私は技術屋なので。。。」

宮西:「苦情の内容ではなく、電話とか面前でとかe-mailでとか手段を教えてください。」
ジェイソン:「細かい事は覚えていませんが、ありとあらゆる手段で伝えたと思います。」

宮西:「メールでの苦情も入れましたか?」
ジェイソン:「ショートメッセージです。細かい事は覚えていませんが、ありとあらゆる手段で伝えたと思います。」

宮西:「ショートメッセージを使ったんですね?」
ジェイソン:「アプリはいつ出来るのかと伝えました。」

宮西:「2012年にファンワードでVatroniのデモを行いましたね?」
ジェイソン:「はい。技術デモです。」

宮西:「デモを行ったのはジェイソンさんですか?」
ジェイソン:「はい。私がやりました。」

宮西:「ファンワード側のDVD動画をFPGAを使って圧縮したのですか?」
ジェイソン:「製品デモではなく、技術デモです。」

宮西:「技術デモの具体的な内容は?」
ジェイソン:「技術デモは専門家向け。製品デモはユーザー向け。従って専門用語使うのでここで話す事ではないです。」

宮西:「実際にどのような事をしたのかと聞いているのですが?」
ジェイソン:「そこを説明すると専門用語を使うので難しくなります。」

宮西:「新井さんが嘘をつく必要は?」
ジェイソン:「その証拠を持っているのはそちらでしょう。中国共産党との結びつきです。」

裁判官:「傍聴席、静かにしてください。」
(ここで続いていたクスクス笑いが収まる)

~宮西弁護士から梶原弁護士に交代~

梶原:「RevatronとAlpha-IT Systemは2012年12月16日に契約を締結しました。覚えていますか?」
ジェイソン:「質問がわかりません。」

梶原:「RevatronとAlpha-IT Systemは2012年12月16日に契約を締結しました。覚えていますか?」
ジェイソン:「質問がわかりません。」

梶原:「RevatronとAlpha-IT Systemは2012年12月16日に契約を締結しました。よろしいですね?」
ジェイソン:「はい。」

梶原:「その1か月前に2000万円を支払って欲しいと言った記憶はありますか?」
ジェイソン:「細かい事は覚えていませんが、2000万円ではなくて1億円だったものが話し合いになって1000万円になった事を言っているのですか?」

梶原:(Revatronの契約書案をジェイソンに見せる)
ジェイソン:「私は覚えていません。」

梶原:「こういったもの(提示された契約書案)があるという事はよろしいですね?」
ジェイソン:「突然言われても一体私は何を言っていいものか。。。私はコンピューターではないので前もって見せていただかないと。」

梶原:「当時あなたはRevatronの共同代表ではないですか?」
ジェイソン:「あなたはアメリカの安全保障の要件を知らないのでしょうが、私はそのように要求されていたので、私は技術が盗まれないよう、日本の代表になる事が要件で。。。」

梶原:「結論だけを言ってくれればいいです。」
ジェイソン:「これはデュアルユースの基本要件です。」

梶原:「この契約書案では2000万円については30万円づつ毎月返す事になっていますが、これは御存じない?」
ジェイソン:「それは正しくない。」

梶原:「書いてあります。」
ジェイソン:「それは誤解です。」

梶原:「毎月30万円、収益をあげるまで払うと書いてあります。」
ジェイソン:「収益がないと返せませんから。」

梶原:「収益はものを売った代金なんですよ。いいですか?」
ジェイソン:「はい。」

梶原:「この時点の契約書案では、Alpha-IT Systemがインターフェースを作る事がお金を返す事の条件になっていない。いいですね?」
ジェイソン:「質問がわかりません。」

梶原:「この時点の契約書案では、Alpha-IT Systemがインターフェースを作る事がお金を返す事の条件になっていない。いいですね?」
ジェイソン:「質問がわかりません。」
秋山:「誤導尋問です。」
裁判官:「もう少し端的に。」

梶原:「月々30万では2000万を返済するのに5年以上かかる事はわかりますよね?」
ジェイソン:「質問がわかりません。それは案なので契約ではないです。」
裁判官:「案の内容としてはそれでいいのですか?」
ジェイソン:「ドラフトはドラフトでしかない。答えようがない。」

梶原:「質問に答えないのであれば次に行きます。実際の契約書ではそれが1000万円に減額されている。それはいいですね?」
ジェイソン:「私は7000万円のビジネスを提案したのにそちらが蹴ったのです。」

梶原:「質問に答えてください。」
ジェイソン:「私は7000万円のビジネスを提案したのにそちらが蹴ったのです。」

梶原:「だから、1000万円の契約になったんですよね?」
ジェイソン:「私は7000万円のビジネスを提案したのにそちらが蹴ったのです。」
裁判官:「1000万円の契約をした、という事でよろしいんですね?」
ジェイソン:「完全によしとは言えません。私は7000万円の購入注文を持って行きましたがそちらが蹴ったのです。」

梶原:「1000万円を返すのは6か月後に500万円、9か月後に250万円、1年後に250万円。記憶にありますよね?」
ジェイソン:「私はよく覚えていません。私の頭にあるのは7000万円の購入注文が蹴られた事だけです。1000万円どころじゃないんです。」

梶原:「2000万円の案の時より1000万円の支払条件が厳しい。それはOK?」
ジェイソン:「私にとって7000万円の購入注文が蹴られる事が信じられない。」

梶原:「答えて貰えないんですね?」
ジェイソン:「私はだから7000万円の購入注文を持って行ったのだから受ければ良かったのに、1000万円の事をいつまでも言っている。」

梶原:「K(注:実名は伏せます)さんをご存じ?」
ジェイソン:「その質問は適当ではありません。警察に届けているので。私はKさんの被害者です。」

梶原:「契約から1か月半後、KさんはAlpha-IT Systemに対して"FPGA1080キーボードを次回3月にお送りします"とメールを送っています。」
ジェイソン:「詳しい事は覚えていません。私は製品を作る為に材料を買う必要があります。それをいつお持ち出来るかという話でしょう。それはIntelの製品でした。」

梶原:「Kさんが3月にボードを持って行ける?知っている/知らないで答えてください。」
ジェイソン:「私は日本語の話は主語と目的語で混乱するのですが、それはIntelの話。Intelに注文していた材料が私達のところに届くという話かと思います。」

梶原:「3月までにはFPGAボードを完成させられる状態にあったのではないですか?」
ジェイソン:「はい。IntelのFPGAをそれまでに買う事だったのだろうと思います。」

梶原:「KさんはAlpha-IT Systemに"FPGAは10万台販売する計画だ"とメールしているのを知っていますか?」
ジェイソン:「Kさんは"Intelは大きな会社なので10万台納入してビジネス展開可能"と言っているのだと思います。」

梶原:「この企画を当時は知っていた?。」
ジェイソン:「私はIntelの従業員ではないのでわかりません。Intelのセールスとやり取りしていたKさんが言っていたならそうなのでしょう。」

梶原:「1台2万円で10万台、合計20億円。それをあなたが知らないというのはおかしい。」
ジェイソン:「私はIntelの社長ではありません。Intelの社長なら20億円なんて金額気にもしません。」

~反対尋問終了。

秋山:「最後に1点。あなたは初めにソースコードの一部を抜いて、次に残りを提供した。それでいいですか?」
ジェイソン:「はい。」

~尋問は全て終了。16:30
次回は判決。
2022/6/17(金) 13:10
東京地方裁判所 民事七部
806号法廷。
当日浅田さんが来るかについては、後日浅田さんより連絡するとの事
(セキュリティ対策の為)

以上です。


























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