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2022年2月8日 東京地方裁判所 裁判傍聴記

本日、事件番号"平成25年(ワ)31235号"&"平成27年(ワ)2695号"の傍聴をして来ましたので掻い摘んで当日の状況と感じた事を共有しようと思います。感じた事は()で括って書きますのでそれ以外の部分は事実を書いているとお考え下さい。

裁判が開かれたのは民事7部806法廷。一席ずつ間隔を空け26名が着席して13:30から手続き開始。被告であるRevatron株式会社社長、浅田麻衣子氏の支持者はおそらく20名程いたのではないかと思われます。ノーマスクの傍聴者はいませんでした。

まず原告の藤井氏の宣誓より尋問が始まりました。原告代理人の質問に藤井氏が回答し、次に被告代理人の質問に藤井氏が回答する。内容は事情を知る私にとってはわかりきった事ばかりなので割愛しますが、藤井氏の回答中、浅田氏は顔を顰め首を横に振り続けていました。

(私には臭い演技にしか見えませんが、浅田氏支持者には効果てきめんな様子)

そして裁判官から藤井氏に質問。この中でRevatronの製品(と称される)Vatroniの実物を確認せぬまま契約を交わしてしまった理由を聞かれました。藤井氏の回答は”浅田氏が元クラスメイトであり、お世話になった方の元奥さんでもある事で力になってあげたいとの想いもあり、エンジニア、ジェイソン・ホーの話につい乗ってしまった”との事でした。

(これを見た浅田氏支持者は悪印象を持ったかも知れませんね。事情を何も知らず浅田氏の発言を鵜呑みにしている訳ですから。)

藤井氏の尋問が終わり、今度は浅田氏の番です。まず宣誓:「私は、良心に従い何事も隠さず、嘘をつきません」

(辛うじて笑う事を回避しました。言った側から嘘つきまくるのが見えてますからね。)

浅田氏の宣誓が終わると被告代理人である秋山弁護士から浅田氏への尋問が始まります。浅田氏の主張はいつもの”藤井氏は背乗り中国人で、私の会社からソースコードを盗み、解放軍のフロントであるファーウェイに技術を横流しした。藤井氏が提示した音声はディープフェイクである”です。

(どうやらあくまでもこの線を崩さずに行く作戦のようです。音声以外は訴えられている内容に全く関係ない事だと私は思うのですが、浅田氏支持者は食い入るように見つめています)

秋山弁護士に”最後に浅田さんの想いを述べてください”と促され浅田氏:「まざか、大学時代の親友だど思っでいだひどが中国のスバイだっだなんでぞんなこと普通おぼわないとおぼいばぜんか!?びぇぇぇぇん!」本当に泣いています。。。そのまま涙ながらに三分程想いを綴ったのでした。

(第2の難関もなんとか笑わずにクリア)

そして質問者が原告代理人(2名)から浅田氏への尋問が始まったのですが、とにかく質問者の回答に真正面から答えず、”F35の技術が!”、”デュアルユース技術が!”、”藤井氏はIRSに内部告発した!2000億円!”、”うちの元副社長はあなた方の仲間です!”、”これは1000万返済の問題では無く国家安全保障の問題だ!"と話がどんどん大きくなり本題からズレズレになっていきます。質問者が「あなたの演説はいいから質問に答えてください」と引き戻そうとしてもなかなか戻りません。戻りかけてもまたズレていきます。

もう一つのパターンとして”業界では一般的にこういう事をします。あなた業界の事何も知らないんじゃないんですか??”という煽り回答を原告代理人、裁判官に向けて繰り返します。その煽りに反応して傍聴席からあがる拍手と笑い。裁判官に傍聴中止の警告を3回くらい出されてようやく収まりました。

(これは明らかに原告側に負の影響(プレッシャー)を与えているのではないでしょうか。このような事が裁判で行われるなら今後一切傍聴は無しにして欲しいと思いました。被告の心証も悪化するでしょうが、身近で聴いてあの圧力は半端なかったです。)

こんな調子で長くかかった原告代理人からの尋問が終わり、裁判官から浅田氏への質問が始まります。私の記憶に残っているのは「Vatroniが主力製品という事ですが他にはどんな事で利益を上げていたのですか?」と言う質問に対して「スパコン設計で6000万の利益、自動車遠隔運転で2500万と1500万の利益が出ている」でした。

ここまでで今日の予定は終わりで、引き続き別室で非公開の進行協議をする事になり傍聴者は退廷。おそらく16:00頃。

以上です。

かなり省きましたが大まかにはこんな感じです。話がとっ散らかり過ぎて聴いている私も疲れてしまいました。さらに周りの浅田氏支持者の毒気にやられ、もう次回は耐えられないなと思った次第です。法廷には20人くらいでしたが、法廷の外にも同じくらい待機していましたからね。

あと秋山弁護士ですが、浅田氏とは息がぴったりな様子。浅田氏の主張を鵜呑みにしているのか、或いはわかった上で加担しているのかはわかりません。ちゃんと仕事をしているかといえばしている事になるのかなと。

今後の行方ですが契約書の有効性、ソースコードの価値、録音データの正当性あたりが問われることになり、荒唐無稽な浅田氏の主張は無視されると個人的には思うんですけどね。あとは藤井氏がVatroniの確認が不十分だったことがどう捉えられるか。藤井さんには勝訴して欲しいですがまだまだ時間がかかりそうな気がします。

今の所次回は3月15日、ジェイソン・ホーの証人尋問のようですが、私は行きません。もう疲れたよ。。。

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