蒔絵訪問記#5:蒔絵の小さな宝庫
この取材のご縁にと、いただいた小さなアマガエル。小さな石の舞台で鎮座する姿が絶妙な余韻を醸し出していて、見るたびに印象が違うのです。
ある時はグリーンの艶やかな漆の輝きの中にさり気なく施された金粉を発見してグッときたり、ある時は石の余白に侘び寂びを感じ見入ってしまう。
小さな石ころの中に豆粒大のカエル1匹を立体的に描くことができるすごい技術もさることながら、日本の豊かな自然の魅力や、信仰を通して古くから培われてきた日本の思想文化も。私にとっては、たくさん感じられることが詰