ワサビくん

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【探しています】 「死んでください」という動画

15年ほど前、小学生だった私はかなりのビビリであった。 そんなビビリな性格を弄ぶように、歳の離れた兄によくホラーコンテンツを見せられたものだ。 「笑うソノコちゃん」、「ウォーリーを探さないで」、「ジングルベル逆再生」、「K-FeeのCM」などのいわゆるジャンプスケアと呼ばれるものから、「階段から降りてくる伽椰子」や「自殺サークルの電車の場面」などの映画のショッキングなシーンまで、多様な怖がらせ方をしてくる兄だった。 今ではどのホラー映像たちも「怖い」というよりは「懐かしい

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    • 【怪談】信号待ちの女

      霊感があるという知人のアカネさんから聞いた話だ。 アカネさんは当時大学2年生で、 都心から少し離れた場所で一人暮らしをしていた。 大学が終わった後は遅くまで飲食店のホールでアルバイトをしており、 帰宅するのが日を跨ぐなんてことはしょっちゅうだった。 その日も、自宅から20分ほどの最寄り駅から徒歩で帰っており、 何時頃かは覚えていないが、終電を降りた時点で0時は超えていたとのこと。 深夜の住宅街は人気も少なく、 点々と設置された街灯とたまにある自販機の灯りに沿って帰るだけ

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      • 【怪談】 中国人墓地

        これは、私が学生だった頃にアルバイト先の飲食店で先輩から聞いた話だ。 「心霊スポット行ったことある？」 バイト先で一番軽薄な、いわゆる「チャラ男」な先輩が話しかけてきた。 「いや〜、ないっすね〜」 「オレさ、こないだ初めて行ってきてさ、オレの地元の近くに中国人墓地ってあるじゃん？」 先輩の地元の町とはかなり離れた場所に私は暮らしていたが、名前だけは聞いたことがあるぐらいの場所だった。 「名前だけなら聞いたことありますね〜」 「あ、マジか。 ウチの地元からさ、少し

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        • 【怪談】 タイピング

          「変なことがあったから聞いてくれ」 バイト先の友人であるAから突然LINEが届いた。 「在宅ワーク中、仕事のメールを打っていると、 入力していない文字が打ち込まれ、バグのようになって表示されるんだよね。」 「なにそれ、どゆこと？」 「これ見てよ」 添付された写真はPCのメール画面をスマートフォンで撮影したものだった。 一見なんてことない普通のビジネスメールだったが、 メールの文末に『gkすばpおとうlお前jsjksnaなす』と書かれていた。 「これ「『ご確認のほ

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          【怪談】 怖くない?

          「お前って怖い話とか好きだったよな？」 そう語りかけてくるのは、中学時代から友人のAである。 「好きだね。最近ホラーコンテンツも増えたけど、その分本当に怖い話は聞かなくなったな〜。 全部同じ設定というか、お決まりのパターンに終着しちゃう話が多くて」 ホラー、オカルトの類が昔から好きな私は、昨今のホラーブームには倦厭していた。 「そんなお前に聞いて欲しい話があるんだけどさ」 またか… オカルト好きとして友人から認知されているからか、自信満々で怖い話を披露されることも少

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