見出し画像

ドンブラザーズ ドン38話 ちんぷんかんクッキング の感想

なんか今回、ちゃんと料理回だった気がする。ちゃんと料理回してましたよね?どう?違う?ぼくなにか間違ってること言うてます?

いや、ぼくもね、見てるときは、脳内料理?なに?最高の卵を滝のように産む鶏なに?美味しくて東京の夜空を飛ぶ?なんなの?と疑問に包まれていたんですけど、振り返ってみると不思議とちゃんと料理回だったな、と思って、なんだか落ち着いた気持ちになっています。

思えば、いままでのドンブラザーズって、◯◯回と呼ぶには要素が多すぎる回が続いていたと思うんですけど、前回のソノシ回も本編を通してソノシと向き合っていたし、今回もちゃんと料理関連の物事をこなしていたし、なんか、「1個」をやってるな、今までは「5個」くらいやってたのにね、なんか物足りないような気分になっちゃった。

もう1クールしかないのに、ムラサメとかジロウ統合問題とか獣人問題とか元老院とかマスターとか桃井陣とか、回収されてないものが多すぎない?という焦りもあるのかもしれない。ぼくが焦ってどうすんの、という話ではあるのですが…全部回収できるの?焦らさないでくれ〜っ!!!

いや〜、でも、落ち着いて考えてみると、全部解決する必要もないのかもな、ドンブラザーズの設定とか関係性の複雑さって意図的に作られているもので、それは恐らく昨今の「わかりやすいもの」が消費される風潮とか、陰謀論的な「複雑な社会をシンプルに理解する」ことへのアンチテーゼでもあると思うので、ラストでその複雑な問題が解消して、シンプルになってよかったね、めでたしめでたし、とはならないんじゃないかな、獣人は獣人で存在し続けるし、元老院とはそれなりの緊張感で対峙し続けることになる、みたいなのもアリなんじゃないのかな、と思っている。

ムラサメの、マザーやソノザに使役されて戦うだけの立場ってやっぱり良くはない、健全な関係性ではないと思うので、そこは何らかの救いが欲しいところですね。あとは2人のジロウが1つになることは示唆されているので、そこは回収して欲しいかな、とは思う。あとはペンギンの獣人の正体かな、それ以外はもう、回収されなくても別に許せるかな、だから特に進展が無くてもいいかな〜。

ただ、今回進展があったとすれば、雉野と犬塚の関係性がいつの間にか回復に向かっている気がするんですよね。一時はもう修復できないでしょ、と思ってたけど、今回、人形に縋る雉野を抱き寄せる犬塚を見て、めっちゃいいやつじゃん、もう大丈夫じゃん、そのまま雉野を救ってくれ〜!と思った。雉野が精神的に追い詰められたことによって破綻しかけた関係性が、雉野が追い詰められ続けて可哀想になることで修復されるの、とんちが効いてていいですよね。

今までの井上敏樹作品なら、雉野はそのまま修羅の道に堕ちて死ぬのも全然あり得る話だけど、ドンブラザーズという番組は「誰も取りこぼさずに皆を救う」物語だと思っているので、雉野のことも救ってくれると信じているのですが…それにしては“死の匂い”が強すぎるんですよね、この番組…。かと思えばずっとふざけてるし…なんなのよ!!!!!

さて、来週はドン・キラーなる新要素が登場するらしいのですが…回収しきってない要素がいっぱいあるのに、新要素出して大丈夫なの?あと1クールで本当に終わる?次回からまた「5個」ずつやる感じ?

次回も脳を働かせてこ!!!情報量に喰らいついてこ!!!なあ!!!いくぞいくぞいくぞ!!!!!!!!!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?