ドンブラザーズ ドン37話 イとニとザとシ の感想
ふ〜ん、ソノシですか、なるほどねえ、脳人を取り締まるって言ってるけど、果たして真っ当に、ソノシvs.ソノイとソノニとソノザ的な展開になるんですかねえ…?と、本編を見るまでは疑っていたのですが、蓋を開けてみれば意外と真っ当というか、王道の嫌な上司を懲らしめる話になってて、なんか感心しちゃいましたね。
いや、真っ当か?「死んだふりをすると本当に死んでしまう男」を作戦の根幹になるギミックに組み込むのって真っ当ですか?ぼくにはもうわからない…。
でもあそこ、普通に異能力バトル的なハッタリが効いてて好きなんですよね。いままでは「嘘をつくと死ぬ」って単なるトンチキ要素だったじゃないですか、それが作戦の軸にまで昇華されて、物語の重要な意味を持つようになる展開、嫌いじゃないぜ…。
この流れで、猿原もお金を手に掴んで、火傷しそうになった瞬間にそのアチアチの硬貨を指弾で放つような戦い方を見せてくれたら個人的には嬉しいですね。あれって物理的にアチアチになる訳ではないような気はしますが…。
それから、ソノシのキャラクター自体も、本編をみるまでは、オカマキャラですか…今ってもう令和なんですけどねえ…そんな一昔前のステレオタイプ的なキャラ造形、いまやるんですかあ…?とは思っていたのですが、なるほどね、ソノシの性自認や性的指向とは関係なく、彼自身が高貴と思う振る舞いとして、女言葉を使ったり、化粧をしたり、耳垢を撒き散らしたりしている、そういう設定を知った上で見ると、「男らしさ」に囚われないキャラ造形、今っぽいじゃん、という、真逆の印象に裏返るのもなんだか面白かったですね。
性的マイノリティとかLGBTQ(これらも雑な括りかもしれないのですが…)についての視聴者の理解が深まるほど、フィクションやお笑いの分野で「オカマ」を滑稽に描くことってできなくなってきているので、そういう表現を忌避するのが普通の、正しい考え方だと思うんですよね。正しいんだけど、それを踏まえた上でどのように新しい表現をするか?というのもフィクションの役割というか、クリエイターの技量・創意工夫の見せ所だと思うので、そういう意味で、ソノシというキャラクターを通して一歩進んだ表現を見ることができたな、と思っています。
そんなソノシを、脳人とドンブラザーズが協力して倒すのって、細かいところに疑問(忍者おじさん生きてんの?)はあったけど、かなり熱い展開でしたね。そして結局はソノシを殺さず、ドンブラザーズの手で元に戻すっていうのがね…良かったですよね…。
ソノシは嫌なやつだけど、脳人の仲間だから殺したくない、とソノイの口から語られたけど、それって普段のドンブラザーズの戦うモチベーションと完全に一致するじゃないですか。嫌なやつとか、ヤバいやつであっても、殺すためではなく救うために戦うのがドンブラザーズですから。その理念を脳人3人組が理解するための材料が揃った訳ですし、これはもう、脳人もいつかは仲間として人を救う為に戦ってくれるんじゃないの?と思っています。
いや、どうだろうねえ!?まだ油断できない、何をしてくるかわかんねえからなあ!!!ドンブラザーズは!!!雉野はどんどんヤバくなってるしさあ!!!みほちゃんってどうなったんだっけ…?雉野のとこには戻ってなくない…?と思ってたらラストにこれですよ、やってくれるよなあ…!!!
そのうち、雉野がドンブラザーズの仲間をみほちゃんと思い込んでしまって、みんなで持ち回りで世話をする回があるかもしれない…。面白そうだけど怖いぜ…。
それはそれとして、今回、1番面白かったのは、マスターの「…雪?」ですね。間が絶妙で面白すぎる。これからもクールでとぼけたマスターでいてほしいけど、物語の終わりも近づいているし、マスター絡みでも波乱がありそうで、楽しみなような、寂しいような、複雑な気分ですね…。
終わりも近いって言ってんのに、来週は料理回をやるらしいですね。今までも料理回みたいなもんだったような気はしますが…。楽しい料理回になるのか…?それともまた何か恐ろしいことが起こるのか…?来週も楽しみですね!!!
あと、前回の感想で「ソノシだけじゃなく何人も新しい脳人が出てきて、みんなで野球をやるのでは?」みたいなふざけた予想をしていたんですが、普通に野球回も見たいですね…。
ピッチャー桃井タロウが、嘘をつけずに球種が全部バレてバカスカ打たれてしまうところを見たい…。俳句を詠んでいる隙に3ストライクでアウトになる猿原を見たい…。ホームランになりそうな球を普通に飛んでキャッチしてバッシングを受けるキジブラザーを見たい…。見たくないですか…?東映の方、野球回、やってくれませんか?よろしくお願いします!!!!!
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