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ドンブラザーズ ドン44話 しろバレ、くろバレ の感想

今回はもう、予告を見るにめちゃくちゃシリアスな回になるぞ…!と覚悟を決めて本編に臨んだわけですが、もう、予想通りというか、予想以上にシリアスでしたね。終わりの近さを感じることもあってか、なんだかずっと目が潤んでしまって、こんな状態でドンブラザーズを見る時が来るとは…と思ってしまいました。

冒頭からして、脳人三人衆が人間らしくなっちゃって、ソノイは絵が描けるようになって、ソノザははるかの漫画で笑って泣いて、もうその姿を見るだけでウルっと来てしまった。特にソノザの涙が、感情表現の表面をなぞることしかできなかったソノザが、涙で顔をビショビショにしているという事実がもうなんか泣けてきちゃうよね、嬉しいね…。

そしてソノニもね…。今回って、ソノニがこんなに人間になっちゃいました、という回だった訳だけど、自分の嘘の所為で犬塚に命を狙われた鶴の獣人を土壇場で庇ったり、雉野に殺されかけた犬塚も庇ったり、こんなに人間らしく感情に振り回されるソノニを見ると泣いてしまいます…。犬塚への感情とか、罪の意識とか、ムラサメからの逃避行の中での犬塚の言葉たちが、こんなにソノニを人間にしてしまったんだと思うと、涙腺がぐずぐずになってしまう。

ソノニ役の宮崎あみささん、今回は特に良い演技でしたね…。あみささんに限らず、ドンブラザーズの役者さんはみんな芝居が上手だし、役にすごいハマってる人ばかりでいいですよね。このキャストで良かったな…と終わってもいないのに感慨深くなってしまう。みんなそうでしょう?

演技で言うと、今回の雉野も凄く良かったですよね。犬塚がみほちゃんを傷つけたと知った瞬間の眼差し、今までの狼狽えてばかりの雉野とも、狂気を溢れさせた雉野ともまた違う表情で、表現力の幅広さを感じましたね…。

そんな雉野も犬塚も、いざヒトツ鬼が出現したら同じ方を向いて共に戦うのも、なんかいいですよね。考えて見れば、この一年間の彼らの日常って、私情に埋没していられない程にヒトツ鬼との戦いと隣り合わせだった訳ですし、咄嗟に対処する優先度を判断できるあたり、曲がりなりにも“戦士”なんだと実感できて、その戦いの日々を見てきた視聴者としては、そこもグッときてしまった。

そしてついに、満を持して今回、犬塚も揃って初めて6人同時変身をしたけど、あのシーンも、正体がどうとかは気にせずに勢いで突き抜けたのもドンブラザーズらしいというか、熱量さえあれば細かいところはどうでもいいんだ!というこの番組のノリが1番熱い形で再現されたように感じでしまって、そこも感動してしまった。

しかも、そんな戦いの日々で稼いだキビポイントを、犬塚はソノニを救うために使うんですよ…!自分を騙して夏美を手にかけさせようとしたソノニを、雉野のとどめの一撃から身を挺して庇ったソノニを、もう泣いちゃうよ、ぼくは。その後犬塚はソノニを拒絶したけどさ、犬塚は雉野ともなんだかんだで上手くやれてるし、この2人も、そのうちあっさり仲直りしちゃえるでしょ、そう信じてるからね、敏樹くん、頼むよ!!!!!

今回、こんなにシリアスなのに、ヒトツ鬼のシーンだけやけにコミカルというか妙に浮いていて、あいつが出る度に緩んだ涙腺が一瞬で乾いて情緒がどうにかなりそうだった。怪人が出るシーンの方が落ち着いて見られるヒーローものってなんなの???

さて、次回はついにペンギンの獣人に迫りつつ、そして脳人の新キャラ、ソノゴとソノロクも登場して、終わりも近いけどまだまだ凄い情報量になりそうですね。特にジロウの村絡みの展開が不穏すぎる…ルミちゃんが写真に写ってなかったの、なんなんですか?幻?じゃあルミちゃんの手料理で昇天したタロウは…なんだったの?なんなんですか?

ここからラストに向けて、獣人関連のドラマの中で、鶴の獣人と雉野の関係とか、ジロウの出自とムラサメとの関係とか、その辺を処理しながら、ソノイ達と脳人元老院の衝突を描きつつクライマックスへと盛り上がっていく、といったところなんだろうか…。なんか、終わりが近いのを否応無く意識してしまいますよね…。

でもね、ぼくはまだ諦めていませんよ、次回はソノシ以降のメンバーも出てくるし、その勢いでソノイニ(12番目の脳人)まで出てきて、ソノシ〜ソノイニの9人とドンブラ5人+ジロウ+脳人3人とが処刑をめぐって野球対決をする回が来るって、諦めてないですからね!!!!!球審、五色田介人!!!!!諦めてないからな!!!!!

「ヒトツ鬼は俺に任せろ。お前達は野球を続けるんだ。」

「でも、ピッチャーのタロウがいなくちゃ…!どうしよう…!」

「…セガのロボピッチャ…あるよ…。」

諦めずに行くぞ!!!!!プレイボール!!!!!

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