2024年9月29日 ♯78 ねずみ講の勧誘
ねずみ講の勧誘
小道具の実物は用意できてないです…
3大学生
5ねずみ講やってる人 スーツ 金ネック 色付きサングラス
机をはさんでイス2つ お互い座っている
5改めまして、株式会社ファイナルドラゴンの五十里です。えっと…三好君…だよね?
3はい
5内藤君から話は聞いてるよ。なんでもうちの「ビジネス」(強調して)に参加したいんだって?
3はい。やっぱり大学生活楽しみたいのでたくさんお金が欲しくて…でも本当に大丈夫なやつなんですよね?
5ああ、もちろん大丈夫だよ。何も問題ない。
3でも、その…前金として結構なお金が必要だったり…
5君も!…勝ち組になりたいんだろ?
3…はい!
5勝ち組になりたいんだったら…君みたいに若いうちから、「ビジネス」を始めることってすごく重要だと思うんだ。
3やっぱりそうなんですね
5まあでも誰でも最初は不安だと思うから、今日はこの「ビジネス」を始めるにあたって。そういう不安なところがないように説明をさせてもらえればと思ってるから
3ありがとうございます。
5それじゃあここからは資料を使って説明していくね(パネルを机の上に置く)
3はい。よろしくお願いします。
5うちのビジネスは、基本的に商品を紹介することで発生する紹介料でお金を稼ぐ「ビジネ」なの。例えば(パネル一枚目)
3え?
5これが君だとして、商品を誰かに紹介するとするでしょ?
3え?クレヨン??
5紹介すると、まず君に10万円キャッシュバックされます。
3なんでクレヨン?
5そしてこの紹介された人が次の人に紹介すると、また君にも紹料介が入ってくるってわけ。つまりこれ。無限にお金が増えていくシステムなんだよ
3あ、これやっぱヤバいビジネスかも!
5つまり。みんなハッピーになるってわけ
3なんか笑顔になってる…
5ただね…
3あ、あの!
5ん?質問?
3質問ていうか…なんでクレヨンで書いてあるんですか?こういうの普通パソコンで作ったり…せめて普通のマジックペンとかじゃ…
5んん?…クレヨンだってペンだろ?
3え、これ俺が間違ってるの?
5君も「ビジネス」をやっていけば、そういう凝り固まった考えからも抜け出せるかもね
3え、これ俺が悪いんですか?
5じゃあ本題に戻るね。ただこのビジネス始めるにあたって。初期投資として60万円先にもらう形になるんだ。
5最初は高いって思うかもしれないけど…
3あ、あの…6万円になってます
5…ああ……クレヨンだから、できたこと(ポケットからクレヨンを取り出し紙に0を書き足す)
3…普通にどんなペンでもできます!クレヨンだからこその要素はないです!
5それでね。この60万円。ちょっと高いと思うけど大丈夫。みんな結果的に稼げてるから。例えば、君と同じ大学生の高橋君
3もう子供が描いた絵じゃん
5イケメンでしょ?高橋君ね、結構EXILEにいそうな顔してるんだよね
3この絵じゃわからないですって
5それでねこれが、彼のインタビュー内容。ええっと?…「僕は大学2年生の時にこのビジネスを始めて…最初はあまり稼げていませんでしたが…」
3クレヨンが太いせいで自分でもなんて書いたか分かってないじゃん
5ちょっと割愛します
3クレヨン裏目にしか出てないって
5えー。あ、そうそう。「それで、今では家族3人で家建てて暮らしてます」ってことで。彼すごい幸せそうなんだよ。
3もう幼稚園児がよく描くやつじゃん!「パパ」とか「ママ」って書いてあるし…この太陽も家の感じも…
5あっ…あはははは
3どうしたんですか?
5ごめん、これうちの子が書いたやつだ
3ええ…
5これ僕です。似てるでしょ
3知らないです!!
5本当いたずらっ子で困っちゃうよ…ごめんね、真面目な話の時にほっこりさせちゃって
3全然こっちはほっこりとかもしないです!
5まあ説明はだいたいこんな感じかな。じゃあ、次は契約の話なんだけど、契約書これね
3契約書は普通だ。
5印鑑は今日はなくても平気です。こう(親指に赤クレヨン塗る→紙面に押し付ける)指印やってもらえれば
3あ、契約する気はないです
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