初投稿

noteに登録してみたはいいものの、何を書こうか迷っていた最中、初投稿にちょうどいいネタができた。

残業が終わって帰宅している途中の話。
今にも寝てしまいそうな状態でホームでボケッとしながら電車を待っていたら、視界にとある女性の姿が。

それは、大学卒業後に新卒で入社して1週間足らずで付き合いはじめ、その後1ヶ月足らずで別れたいわゆる"元カノ"らしき姿。

一瞬ドキッとした。

しかし待て。あれから4年経っているとはいえ、転勤や引っ越しでもしていない限り彼女は市区町村が違うどころか住んでいる都道府県すら違うはずだ。

そう考える理由は、少なくとも去年まではどこに住んでいるのかも、誰と結婚したのかも知っていたから。その理由は書けないが。

ジロジロ見ると不審者と思われてしまうので、怪しまれない程度に見てみた。

横からの姿しか見えなかったが、背丈、髪型、横顔、服装、鞄…
それらの特徴はすべて元カノそっくりだった。

確かめたい衝動を抑えていたら、待っていた電車が到着した。

気になって仕方がなくなり、元カノ似の女性のそばに近寄って確認したかったが、電車は満員。惜しくも遠く姿すら見えなくなってしまった。

次の駅でその女性も降りた。その女性より後に降りてなんとしても元カノでないことをはっきりさせたいと思ったが、自分が先に降りてしまった。

追いかけるつもりはさらさら無く、そのまま姿を見失った。

ちょうど別れてから5年ほど。満員電車の中で元カノなのか気になりつつ、しばし当時の思い出に耽った少し酸っぱい時間だった。

妻にはもちろん内緒だ。

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