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新車・中古車・残価設定型クレジット金額面でどれがお得かシミュレーション-元自動車販売店スタッフが解説

0.概要

車を買うぞ!となった時によく検討されるのが新車・中古車・残価設定型クレジットかと思います。

でもどれが金額的にお得なのでしょうか。
なんとなく新車は高い、中古は安い、残クレは初期費用が少なくて済みそう、という感覚はあるかもしれません。
結論この感覚は間違ってないです。

でもどれくらい金額は違うものなのでしょうか。
購入の際に「10万円安いなら中古を買う」という人もいれば「10万円しか安くならないなら新車を買う」という人もいるでしょう。
また、「どうせマイカーローンを組むし、だったら中古じゃなくて新車に乗れる残クレにしよう」と考える方もいるでしょう。

実際私が中古車販売店で働いていた時そういったお客さんはいました。
自分は中古車屋さんなので中古車を頑張って売るしかありませんでした。
実際本当は何がお得なのかわかっていませんでした。

という経緯から、どれがお得なのか気になったので過去の経験を元に「購入から売却までトータルで考えた時の1ヶ月あたりの金額」のシミュレーションをしてみました。
シミュレーションで必要な買取相場の動きや、中古車の販売価格の算出方法も載せています。
細かい数字が多くなっちゃいますがグラフでもまとめています。
興味のある方は算出の方法も見てみてください。

結論からいうと1ヶ月あたりの金額お得ランキングは・・・
1位:中古車
2位:新車
3位:残クレ
です!!

なんだよ予想通りじゃねーかって感じですが、

  • 選ぶ中古の年式

  • 自分が何年乗る計画なのか

  • 年間どれくらいの走行距離で使うのか

によって1か月あたりの金額が変わってきます。
こちらの記事にも載せましたが、車を買ってから売るまでのトータル出費を考えた上で一番コストを安く抑えたいという方は中古車がオススメです↓↓

※年間1万キロ乗る人が新車価格300万円の車を買ってから5年後に売却した時の1ヶ月あたりの価格。販売スタッフ経験を元に算出。


残クレと異なり、新車や中古車を買う時は現金一括もできますし、自分で金利の低いマイカーローンを探すことができます。
売ることまで考えると、購入して自分の所有物にした方が残クレよりトータルコストは安くなります。

また、新車は買ってから1〜3年の値下がり幅が大きいです。
その後は値下がり幅が落ち着くので古い中古車を長く乗るのがトータルコスト的には有利になります。

上では

  1. 購入する車:新車価格300万円(諸経費込み)

  2. 年間の走行距離:1万キロ

  3. 乗る年数:購入から5年後に売却予定

の場合を紹介しましたが、

  1. 新車価格200万円の低額車や700万円の高額車だったらどうか

  2. 年間0.5万キロ(週末に使う頻度)、年間1.5万キロ(30分以上毎日使う頻度)だったらどうか

  3. 3年で乗り換えたり、しっかり9年、11年乗る場合はどうか

について以下でグラフでわかりやすく紹介します。

前準備として1か月あたりの価格の出し方をまとめておきます。
ざっくり言うと、(買った時の価格 ‐ 売った時の価格)÷どれだけ乗ったかです。

  • 新車なら、
    一か月あたりの価格=(新車販売価格”オプション込み” - 将来の買取価格) ÷ 乗った年数÷12か月

  • 中古車なら、
    一か月あたりの価格=(中古車販売価格 - 将来の買取価格) ÷ 乗った年数÷12か月
    中古車販売価格=買取相場+中古車販売店の利益+整備・手続き費用

  • 残クレは
    各カーリース会社の相場から推察

で計算できるので

  1. 将来車を手放した時の買取相場

  2. 買取相場から逆算したときの中古車販売価格

  3. 新車・中古車・残クレの1か月あたり金額グラフ

の順で考えてみます。

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