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11・13UAP公聴会への私見

選挙で選ばれた議員が質問しているのに、「言えません」と答えることしかできない場合、その人は民主主義国家ではなく、何をすべきか、何を言うべきかを決められている軍事独裁政権に生きていることになります...防衛などの理由で彼らを弁護し続けることはできますが、それは問題ではありません。それさえも市民の意志に委ねられるべきです...アメリカの価値は本当に下がったようです。国民が主権を取り戻すチャンスがまた一つ失われました。私は間違っているかもしれませんが、それが私の考えであり、私が生きている間に変わるとは思えません!

上の引用はReddit(アメリカの掲示板)からですが、私が最も共感したコメントの一つです。

今回の公聴会については様々な評価がありうると思います。アメリカでは、ディスクロージャーへの一歩として肯定的に捉える意見から、何も新しい発見がなく無意味であったとする否定的な意見までさまざまな書き込みがあります。

もちろんその中間的な意見も多いです。私自身も中間的な立場で、どちらの意見も理解できます。しかし、この記事では敢えてネガティブな見方を記しておこうと思います。

というのは、昨年の7月にデビッド・グルーシュがあれほど衝撃的な証言を行ったにも関わらず、その16ヶ月後に再び行われた公聴会としては残念な内容だったと思うからです。昨年末のシューマー修正案の挫折と今年の低調な動きを見ていれば十分に予想はできたことですが、公聴会を主催した中心メンバーが誇らしげに語るほどの成果はなかったし、内容的にはむしろ後退したと思えます。

昨年の公聴会から前進があったと言えるためには、少なくともグルーシュ以上の人物、または再度グルーシュが登場してさらに突っ込んだ証言をするといったことが必要だったと思います。しかし、今回の証言者は、グルーシュを超える「直接目撃者」と言える人は含まれていませんでした。強いて言えばエリゾンドですが、彼の活動はグルーシュより以前から知られており、今年は本を出してもいて、正直その発言に目新しさはありません。

ギャローデットは「何かがある」ことを間接的に知る立場にありましたが、実際には知りません。シュレンバーガーは、ジャーナリストであり、内部告発を受けてそれを伝えているだけです。マイク・ゴールドに至っては、何のために出席したのか最後まで不明でした。

「何かがある」が、それが「隠されている」という議論は去年の公聴会で十分に聴いたはずです。議会は、公聴会を開催しただけで役割を終えたわけではなく、むしろそこからどんな行動を起こすかが問われています。

これが厳しすぎる意見であることは承知していますし、今回の公聴会の証言者の方々並びにナンシー・メイス議長はじめ開催に尽力した議員の方々には最大限の敬意を払います。彼らが直面した妨害や困難も察します。これは所詮野次馬の意見であり、不満を述べるだけなら簡単です。

しかし、この公聴会に対する社会的注目の低さやメディアの無関心さを見るにつけ、一時的なUFO信者の熱狂が相手にされないまま終わるという歴史が再び繰り返されるのではないかとの懸念も覚えます。

何よりも、昨年の公聴会以来グルーシュが沈黙したまま表立っての活動が全くできていないことが、クリス・メロンが今回の公聴会の参加を見送ったこと(スケジュールをわざと出席できない日程で組まれたと本人は匂わせています)、10月公開予定のジェームス・フォックスの新作「プログラム」がなぜか公開延期になってしまったこと、ダニエル・シーハン弁護士のいう「四十人以上の内部告発者」が全く出てくる様子がないことなどと合わせて、「何かがうまくいっていない」気配を感じさせます。

トランプ政権の主要閣僚に「UAP肯定派」が次々に就任していることから、政府によるディスクロージャーへの期待が高まっているようですが、個人的には全く楽観できないと思っています。そしてその予感が裏切られることを望んでいます。

ネガティブな言葉を並べましたが、先に述べた通り、全体的な状況は確実にディスクロージャーに向けて動いているという評価もできます。今後もそうした前向きな情報を取り上げていきたいと思っています。

とりあえず現時点での感想を残すために書きました。

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