数字ヒエラルキー

100が、なんとなく特別に感じるのはなぜだろう。

100は、パーセンテージならマックス値だ。
100は、多くのテストで満点を意味する。
個人サイトには100の質問。
友達100人できたら100人でおにぎりを食べる。100のキリのよさたるや、ともだちが一人犠牲になるレベルなのだ。

なぜなのか。100というのが、丁度三桁に桁上がりした所だからだろうか。
10より特別に見えるのは、一桁から二桁に上がるよりも数が大きいからだろうか。ぴったり10より、ぴったり100のほうが難しいからだろうか。

1000は?
テストに関して言えば、1000は大きすぎるのかもしれない。1000点満点のテストなど、一桁台まで細かく点数の配分を考えていたら教師が倒れる。

パーセンテージは......パーセンテージはなあ......。
やつらは平気で「43.1%」みたいな形をとっているのをよく見かける。なんなら仕事で一番よく見るのはそういう「小数点一桁出しタイプ」のやつだ。
仕事中に43.1%が目に飛び込んでくると、もう1000がマックスでいいじゃないかなどと思ってしまう。

しかし十進数では幅をきかせている100も、他の進数ではそうはいかない。二進数では1100100、八進数では144、十六進数では64と表記される。
こうなってしまえばもう、「だからなんだ」という感じである。

そもそも100とか1000とか、そういう「今桁が上がったところです」みたいな数、「使いやすさ」としてはキリがいいかもしれないが、「見た目」は若干冴えない。
999とかFFFとか、桁上がり直前のゾロ目のほうがかっこいいに決まっているではないか。全てがFになれよ......(森博嗣波を受けた人間の思想)。

進数によって数字のヒエラルキーは大きく変動する。

十進数では、1割ることの3、なる計算がいまいち割りきれないやつ扱いされる。
おまけに「1割ることの3、が0.33...(無限に続く)となるのに、それを3倍した数が1ではなく0.99...となってしまう」などと悩む人も出てくる。

1を3ですっきり割りたければ、9進数か何かにしたらいい。1割ることの3は、0.3。やったぜ。

そんなわけで、99日目はここまで。

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