テイルへ向かうための読み方、例。スピラー解釈版

〔プライベートブログからの転載です。元記事https://ksnovel-labo.com/blog-entry-718.html

こちらの記事の件、スピラー本による読み方の例として、筆者についての解釈を置いておきます。


おそらく『我傍に立つ』(筆者前世ストーリー)の読者様には、深くご納得いただける解釈だと思います。 
小説を読まれていない方は当記事下のほうの項目「記憶している前世要約」をお読みください。

解釈を逆転させると痛いほど当たっていた…

筆者の出生ホロスコープより
ヘッド: 山羊座
テイル: 蟹座


スピラーの解釈を抜粋してみます。

上記事で解説したとおり、書籍で示されている読み方とは逆転させます。つまり、この場合「ドラゴンヘッド蟹座」のページを読みます。

あなたを癒す言葉
「ものごとをコントロールしようとするとうまくいかない」
「感情を外に出すとうまくいく」
「他人が自分の力で処理する能力を認めるとうまくいく」
「感情を表しても構わない」
「すべてを管理できなくても構わない」
「私の感情を否定することは誰にもできない」

ジャン・スピラー『前世ソウルリーディング』

私には痛々しい言葉です。他人や物事をコントロールしようとしていた自覚はないのですが、私に対する他者のイメージはそうだったようです。

>「他人が自分の力で処理する能力を認めるとうまくいく」

これができなかった点、前世の最大の欠点として指摘されています。

>「感情を表しても構わない」
>「すべてを管理できなくても構わない」

この言葉通りにできたら癒されるのだろうと思いました。

前世であなたは社会的な権威や地位、名誉のある立場にいました。…あなた方は組織の長として下の者を治め、社会の正義を体現する象徴としての責任を果たしてきました。
 人々の注目を浴びる前世を繰り返し送ってきたため、あなた方は今生でも「観衆」を求めています。尊敬されることはあなた方にとって大切なことなのです。
 今生のあなたはいくら個人的な犠牲を払ってもそれに対する賞賛は得られないという運命を持っています。自分の道を確認するために他人の尊敬を尺度にすると、必ずと言ってよいほどあなたは道を誤ってしまいます。前世において他人の尊敬は確かにあなたの言動を計る物差しとして機能していました。しかしあなたは度重なる人生を公的立場の権威者として重責と禁欲の下に過ごしてきたため、周囲の社会から孤立してしまったのです。…
 あなた方は自分の長期目標と並行してもっと自分の個人的ニーズを満たすための人生を築いていく必要があります。

同書。以下略

太字のところは当たっていますね。
最後の下線部分には涙が出ます。おそらく、今世では個人としての愉しみを実現する必要があるのだろうと思います。なかなかできないのですが。

他の文章は、他者から見た私(前世)のイメージだったのではないでしょうか。ステレオタイプなキャラクター。
実は私が「注目を浴びる過去世を繰り返し送ってきた」ということはなく、注目されたのは前の一度きり。
さらにその時の恐怖感から、「観衆」を求めているどころか注目から逃げ回ってきたつもりです。しかし無意識には注目された時の習慣からまだ抜け出せていないと言えるのかもしれません。

追記 ただしこのヘッドに対応する過去世(一覧10後半)では目的を果たす作戦のために「観衆」を求めた。古い記憶過ぎてあまり実感がないが。さらに追加しておくと、スピラーの解釈の通り全転生で「家庭環境に縁がなく」「(まるで修道院のような)一般社会から隔離された孤独の場にいた」のは事実。

さらに痛いご指摘。“喜んで働き続ける”

 重要なゴールを目指すとき、あなた方は文句一つ言わずにどんな犠牲でも払います。勤勉はあなたの得意技なのです。あなた方は個人的な楽しみを諦め、リラックスするのをお預けにして、一日十二時間でも喜んで働き続けます。

うわー、それ以上、前世の個人情報を漁るのは勘弁してください(涙)。と思ってしまった。
凄いですねこの方。超能力者、あるいはハッカーみたいです。

しかし権威の座に親しんできた習慣から、リーダーの地位に就くとすぐに細部を他人に任せようとするのです。

これは逆だったみたいですね。
雑用までやろうとしたから駄目だったのだ、と。

あなたはすべて知っていると考え、ちょっと高慢なところもあります。

そう……思われているのでしょう。私を知る全ての方に。

「高慢」って。この最も痛い言葉に涙。
これも何故か他者のステレオタイプなイメージを表現しているのですが、その圧倒的で抵抗しようのないイメージもまた、私自身の頑なな態度が作り上げてしまったのだと分かります。

あなたは仕事に厳しい倫理観を持っていて、それを他人にも強要します。問題は、自分を理想として掲げてしまうので、他人のよいところが引き出されないのです。人を杓子定規にとらえることは不可能です。あなたは目標のためならどんなことでもしますが、他の人はそうではないのです。彼らは初めからあなたに圧倒され、あなたの理想には従えないからと全力で協力することをやめてしまいます。

そう……ですか。
杓子定規のつもりは全くなかったし、「倫理」とは当然の常識の範囲でしかないと思っていました。
また自分は無能だと思っていたので、他人を圧倒していることには全く気付かず……。

つい先日も、自分では「常識」で「正当」と思っている倫理感から人に意見を言ってしまい、「上から目線!」と責められたところです。
「またやってしまった……」と落ち込んでいます。
今まで相手を傷付けないよう気を遣い、遠回しに意見をしてきたが無意味だったので、最終手段として自分が悪者となって相手を危険から遠ざけようとしたのが真実。
ですが、やはり相手の感情を傷付けてしまいました。
とても好きな人だったし、ずっと優しくしていただいたのに、申し訳ないと思います。

モラハラとなりがちな自分。
それが嫌で、深みにはまる前に自分から人との関係を断つ癖があります。

寂しくないと言えば嘘になります。
「仕方がなかった」と自分に言い聞かせながら……(これは使っていいことわざなのかどうか迷いますが、他に妥当な言葉が思いつかない)、「馬謖を斬る」ことを避けるために軽い段階で関係を断っていく。
スピラーの言う通り、これこそ悪い癖です。

 あなた方は自分や周りの人の感情にきわめて敏感です。他人はあなたを感情に鈍感な人だと勘違いしていますが、実はあなたは過敏なだけに繊細で、自分や他人に起きている感情をどう処理したらよいかという方法を知らないだけなのです。

これは最も当たっているのではないかと思った。
「人の気持ちが分からない。鈍い。冷酷ロボット」
と言われるが、たぶん人一倍過敏なので人付き合いに疲れ、閉じ籠もっている……。


過去世の悪癖に関しての解釈は長いのでカットします。
サインの解釈は大雑把なので当たっていない部分もありますが、本質的には概ね正しいと思います。

当たっていない部分の理由として「サインが大雑把」なことともう一つ、ヘッドサインを「性格」と勘違いして解釈しているからかもしれない。ヘッドの入るサインはここまで性格全てに影響するものではないと思います。

解決法としてのアドバイスに癒された


最後に、解決法としてのアドバイス部分も引用しておきます。
これがテイルである「蟹座」へ向かう解釈になります。

 感情を抑制してきた前世経験から、あなたの心にある感情の領域は浄化されています。あなたの感情の動きには「隠された策略」がなく、あなたの感情は純粋で自然な反応なのです。あなたが自分の気持ちを表現すると、その場にいた人々がほっとするということが少なくありません。あなたの感情の領域は開かれていて、周りにいる人々の感情を汲み取っていることが多いのです。
 ……あなた方には人類という家族の一員としての責任ではなく、そのメリットや喜びを自分のものにする権利があります。あなたの毎日をスローギアに入れ直し、感情を味わうという、人間に与えられた最も贅沢な報酬を楽しむことにしてはどうでしょう。

心に沁みる温かい言葉。有難い。

客観的に眺めたとき、スピラーの解釈文は占星術師の綴る文章として最高峰だと思います。
占星術師の能力ではサイン解釈の正確さとポイントを見抜く目が重要ですが、文章もまた評価されるべき点だと思います。

記憶している前世要約


この件に関する記憶についてのみ、他記事から転載しておきます。一般向けに書いた解説です。

記憶している前世: 私は前世では一切家庭をかえりみることなく、仕事に生きて死にました。子供と会ったのも、記憶にあるのはたったの二回きり。妻にも子供にも申し訳なく思っています。

当時、私はある組織のリーダー格(二番手)であり、確かに主君との絆には恵まれました。しかし組織への依存心はなかったと思います。むしろ少しも依存しなかったこと、「孤高」を気取り援助を求めず、独りきりの世界に閉じ籠もったことが失敗のもとでした。
感情をコントロールすることには長けていたので、「冷静な思考の持ち主」と称されていましたが、ロボットのような冷たい人間だと思われてしまったようです。温かい血が流れていない、と言われることが今は最も辛いです。

実は当時キャパシティオーバーでパニックに陥ってもいたのですが、それすら周囲には伝わらなかった。もう少し感情を顔に出し、パニックに陥っていることも伝えていれば良かったのだと思います。
このような反省から、今世以降では感情表現して生きることが目標です。


【出典】

引用文『前世ソウルリーディング』ジャン・スピラー著 東川恭子訳(徳間書店) P162-197
引用文中の「…」は省略箇所
敬称略

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