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歯科器具の名前を覚えたい!
未経験で歯科助手として、歯科医院で働き始めた皆さん!
歯科器具の名前をどうやって覚えようと、悩んでいませんか?
未経験の新人歯科助手さんに、お会いすることがあるのですが、
立派な本を先生から渡され、
「こんなに覚えなくちゃいけないんですね。
辞めたくなりました・・・。」
と、話す方も大勢います。
そこで、考えました。
出る順ですよ。出る順!
中高生の頃、英単語の出る順という参考書がありましたよね。
出る頻度の高い順に、単語が載っていて覚えるというアレです。
未経験歯科助手の仕事も、出る順で覚えればいいんです。
ということで、基礎の基礎の器具から、
登場回数の多そうな治療を順番に、
使う器具の名前を並べていきます。
まずは、よく見て、形と名前を目に焼き付けましょう。
最も登場頻度の高い器具の一覧
基本セット
歯科医院に行った時のことを思い出してみましょう。
ユニットと呼ばれる患者さんが座る椅子の横に、
金属のトレーの中に、色々な器具が入っていましたよね。
あれが、基本のセットです。
![](https://assets.st-note.com/img/1714630886144-zi822x14r7.png)
上から、ピンセット、ミラー、探針(タンシン)エキスカ、ストッパー
バキューム、バット
先ほど、トレーと言ったのは、バットと呼ばれています。
実は、歯科の用語の中には、他にトレーと呼ぶ物があるので、
これは、必ずバットと呼びましょう。
ピンセットとミラーは、わかりますよね。
探針あたりから、「ん?」かもしれません。
探針は、虫歯を見つけるときなどに使います。
虫歯は、歯が酸によって溶けていく病気です。
だから、虫歯になった歯は、この探針がずぶずぶと
入っていきます。
探す 針です。
エキスカは、正式名称「エキスカベーター」です。
虫歯を取り除いたりするのに、使います。
ストッパーは、接着剤を入れたり、
仮封と言って、根っこの治療の途中で、仮に封鎖をするような時、
粘土のような仮封材を詰めるのに、使います。
バキュームは、患者さんの口の中の水や唾液を吸う道具です。
患者さんの左側アシスタントの所に、つなげて使います。
これらをバットに乗せたのを、
基本セットと呼びます。
患者さん一人に必ず1セット置いて、治療を行います。
治療が終わったら、すぐに片付けて、
次の患者さんのために、新しい基本セットを用意します。
ユニット周り
ユニットとは、患者さんが座る椅子のことです。
![](https://assets.st-note.com/img/1714700022845-YskPO7AuTw.png)
先生の右側には、基本セットを置くユニットテーブルがあり、
上には、ワッテ缶が置いてあります。
![](https://assets.st-note.com/img/1714700072389-O696I6kxFc.png)
ワッテとは、いわゆるカットした脱脂綿です。
ワッテ缶の中に入っています。
ロールワッテは、治療する歯が見やすいよう頬と歯の間に入れたり、
唾液を吸うために、舌と歯の間に入れたりします。
綿球は、脱脂綿で出来た小さな球です。
水分を取ったり、表面麻酔を塗ったりと、様々な用途があります。
ユニットテーブルの上には、
歯科医院によっては、
頻繁に使う薬などが置いてあることもあります。
ユニットテーブルの端には、
色々な器械が刺さっています。
スリーウエイシリンジとは、水と空気が出る器械です。
詳しく話すと、
水と風に加えて、両方押して霧が出ます。
3種類が出るので、3wayシリンジです。
次に、
歯などを削る器械について話します。
![](https://assets.st-note.com/img/1714700161832-Arf0XKplKC.png)
削る器械は、3種類あります。
エアータービン
コントラ
ストレート
の3種類です。
それでは、これらの違いを話します。
エアータービンは、
空気の力で回り、主に歯を削るときに使います。
コントラとストレートは、エンジンの力で回り、
歯を削ることもありますが、
他に、金属や詰めた物などをピカピカに研磨したり、
歯のクリーニングをするときに使います。
ストレートは、口の外で作業する時に使います。
超音波スケーラーは、超音波の力で、
歯石などを取ったり、仮に詰めた物を外したりするときに使います。
ここまでお話ししたのは、ユニットの先生側に装備された器械です。
ここからは、アシスタント側にある器械の話をします。
![](https://assets.st-note.com/img/1714631019452-oeNVtwQHa9.png)
アシスタント側にあるという事は、
歯科助手である皆さんが、使う器械です。
バキュームは、基本セットの中にありましたね。
あれを、このホースに繋いで使います。
スリーウエイシリンジは、先生側にあるのと同じです。
排唾管は、初めて出てきました。
これは、こんな形をしています。
![](https://assets.st-note.com/img/1714700205374-YxfAYEBT1t.png)
バキュームと同じ様に、排唾管のホースに繋いで使います。
唾液を吸う道具ですが、
排唾管は、歯を削ったりする時ではなく、
根っこの治療の時のように、
口を開けたままにする事で、溜まった唾液を吸うために使います。
次は、その他の器械です。
![](https://assets.st-note.com/img/1714631044031-SCdSqul5js.png)
これが、外付けバキュームです。
コロナ期以降、どこの歯科医院にも装備された器械です。
患者さんの口のあたりに飛んでいる飛沫を吸います。
患者さんとして歯科医院に行ったことのある方なら、
ご存知だと思いますが、患者さんがうがいをする所を、
スピットンと言います。
![](https://assets.st-note.com/img/1714700264162-OMgGED8wRU.png)
削る器械を深掘りする
先ほど、削る器械をご紹介しましたが、
もう少し詳しくお話しします。
![](https://assets.st-note.com/img/1714700318735-yRglhisiGw.png)
これらの削る器械は、それぞれのホースに繋いで使います。
と、同時に、先端にバーとか、ポイントと呼ばれるアタッチメントをつけて
使います。
当然、それぞれにつけるアタッチメントは、違います。
アタッチメントには、
バーと呼ばれる物と、
ポイントと呼ばれる物があります。
バーとは、すべてが同じ素材でできている物で、
ポイントとは、違う素材のものでできている物をさします。
![](https://assets.st-note.com/img/1714701113333-I5QhTyPnae.png)
この2種類は、どちらもストレートに刺して使いますが、
左は、先端にシリコンがついているので、ポイント。
右は、全て同じ素材でできているので、バーと呼びます。
![](https://assets.st-note.com/img/1714700548546-CuJY8emD6w.png)
エアータービン
ただ、エアータービンにつけるアタッチメントに関しては、
先端に違う素材の物がついていても、
バーと呼ぶことがあることを、
頭の片隅に入れておきましょう。
エアータービンにつけるバーは、
ほんの数センチの小さなバーです。
とても小さなバーですが、先端には、
ダイヤモンドが付いている種類もあり、とても高価です。
だから、間違って捨ててしまうことのない様、
細心の注意を払いましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1714700582806-Dt5Ykw3x7Y.png)
次は、コントラです。
こちらは、コントラの中に差し込む部分が、
こんなふうな形をしています。
歯を削ることもありますが、
どちらかというと、
クリーニングの時や、研磨をする時に登場することが多いです。
![](https://assets.st-note.com/img/1714700623256-6bXiLNaWbo.png?width=800)
3つ目が、ストレートです。
真っ直ぐに差し込む様にできています。
真っ直ぐ長いのが、ストレート用のポイントやバーです。
ストレートは、口の外での作業に使います。
例えば、入れ歯を調整するために削ったり、
仮歯を作ったり、
また、それらをピカピカに磨く時にも活躍します。
ここまで、毎日毎日使う道具をご紹介しました。
ここで、
有料記事の先にあるPDFについて説明します。
PDFの使い方
これは、メモ帳のように、使っていただきたいと思っています。
![](https://assets.st-note.com/img/1714701308435-szzcWzifNz.png?width=800)
歯科医院によって、使うセメントの種類など、微妙に違います。
同じ成分であっても、製造会社が違うこともあります。
呼び方も、先生によって違うこともあります。
製品名をおっしゃる先生もいれば、
成分をおっしゃる先生もいます。
また、どこにしまってあるかも、
書いておくと、とても役に立ちます。
どこにしまってあるかは、
自分がわかるように書き込んで下さい。
まさに、器具の所在地は、
私には、書き込む事はできません。
だから、所在場所や在庫の場所、
先生がなんと呼んでいるかなどを書き込むことで、
このメモ帳は完成していきます。
ぜひ、皆さんのお役に立ちたいと思っております。
ご購入頂けたら、嬉しいです。
もちろん、
優しいスタッフに囲まれて、
同じ質問を何回しても
笑顔で教えてもらえるなら、
こんな一覧はいりません。
しかし、多くの人が、
器具の名前を何回も聞けずに、
悩んでいます。
だから、
聞きにくいなら、
持ち歩けばいいじゃん!
という発想で作りました。
歯科器具の名前については、
以下の動画でもご紹介しています。
合わせてご活用下さい。
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