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切手で見る国立公園

これは小学校4年生の時に夏休み自由研究のとして提出したものです。新聞紙大の画用紙に日本地図を書いて色分けし、記念切手を貼りつけ簡単な説明を書く、というものでした。

もちろんこれは私のアイディアではなくて、母の考案。中学国語教諭免許持ってたせいか、なかなか攻めが効いてるなと思ったテーマでした。

私の小学校では、提出した自由研究で優良と思われるものは、体育館に展示され、保護者や他クラス・学年の生徒が見られるようにしばらく置いてもらえるというものでした。

いつもは工作つくっていたんですが、これは私自身がつくりたいものでした。当然、展示却下案件となり、クラス内展示で留まり決勝戦には進めず。

母は密かに野望を果たそうと、自らのコレクションを私に提供してくれました。国立公園の記念切手がすべてそろっていたのです。コレクターだ!

もちろん先生も親の協力のもとに仕上げた作品であることはわかっていたわけで、おかあさんに対しての敬意?とも思われる配慮だったのかなとも解釈できました。

すると翌年、誰かが「切手で見る国定公園」ってテーマで出していたのをみて「え?マネやん!!!」登録商標しておけばよかった!

と、地団太踏んでいました。小さい時はおとなしくてあまり感情表現をしない子でしたが(今は真逆キャラ)そのときは悔しい、という思いから、マネされたよ!と母に訴えたものでした。

母は何も言わず、父は「真似されるってことは、注目されたってことだからよかったじゃん」ときわめて前向きな感想を投げかけてくれて、そういわれるとそうかな、と心地よく納得できたのを覚えています。

母はどちらかというと悲観的な考え方の人でしたが、父は超ポジティブ。日本人とは思えない思考発想行動で、こどものときは冷や冷やハラハラしていましたが、今の自分はこの父の行動そのものなのでDNAって怖いなと思ったりもしています。

今日は母の3回目の命日なので、そんなことを思い出していました。

次の年は、日本の銘木古木というテーマで新聞記事や図書館蔵書をカラコピして貼りつけたものを提出。母、なにげに策士やな!かーちゃんありがとう!

サポートしていただきましたら、きっといいことがあるでしょう!少なくとも私から多大なる感謝を持って、心より敬意を表します。ありがとうございます!!