友達と、もう一度つながる
バンドで10年以上一緒のメンバーがいる。
知り合った直後に、バンドに参加してくれたので
友達時代よりもメンバー時代の方が長い。
バンドの結成当初は、自分も燃えていて、
「もっと上手いバンドになって、いろんな曲をやりたい!」
という思いが強かった。
だから、演奏経験の少ない彼に「教えなきゃ」と
厳しく、口うるさく言ってた部分があった。
向こうからしたら、歳も近いのにあれやこれや言われて
気分良くないこともあっただろうに、
どうにか、今までバンドを続けてきてくれた。
自分は何がしたかったんだろう
5年ほど前に、自分自身のキャリアの見直しと
そもそもどう生きていくか振り返って、考え抜いて、
「人と心を通い合わせたい」感情が自分には
強く根付いていることがわかってきた。
そこから、自分が本当は何をしたくて
バンドを続けているのか、考えるようになった。
別に、ジャズの技術を高めたいだけなら、
もっと上手な人のバンドに入れてもらえばいい。
だから、バンドや音楽という形をとってるだけで、
結局は、友達と練習とかライブとかの体験を通じて
気持ちが通わせられる時間を過ごしたい、ということが
自分がバンドを続ける理由なのだと、今ならそう思う。
そこから、その友達にも、「もっと練習するべき」
という圧力をかけなくて済むようになった。
以前にも書いたけど、
自分自身の演奏に向かい合うことを避けていて、
経験の浅い友達に"頑張らせる"ことで、
気持ちを満たそうとしてたのだと思う。
ごめん。
自分が何を感じたくて、何がしたかったか
ちゃんと思い出せたから、
自分のやりたいことと、友達がやりたいことを
区別できるようになった。
もっと、友達になる
先日、久々に行ったお店のパーティで彼と会った。
お酒を飲んでて機嫌よかったのもあるけど、
「実はこう思ってた」話をしてくれた。
彼には彼の段取りがあって、演奏技術だけじゃない
良いバンド、良いライブにしたい思いがたくさんあって、
10何年もの付き合いなのに、ようやくそれを話してくれた。
本音を話してくれることも嬉しかったし、
それ以上にその想いを実現させるために
一緒に考えて、一緒に動きたいと思った。
友達になって結構経つけど、
相手の想いを知ることができて
もっと、友達になれた気がする。
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