関西演芸協会まつり

 2019年2月11日。世間では建国記念日と言われる日に、大阪は堂島で「演芸」の一大イベントが行われた。その名も「関西演芸協会まつり」

 その名の通り、関西演芸協会という250名もの関西の芸人たちが集まってできた親睦団体が毎年この時期に行う、いわばファン感謝祭的なニュアンスも含んだ寄席である。開催された場所は、大阪堂島にあるエルセラーンホテルの中にあるホールで開催された。

 ここに参加している芸人たちは、所属プロダクションはバラバラ。(松竹芸能所属が多い)事務所の大小も関係ない。けれど、実力は申し分ない。はっきり言おう。テレビメディアにはあまりお目にかかれない芸人たちばかりです。じゃあ、きっと無名なんだろう。売れていないんだろう。と思う方がいるかもしれないが、ここは声を大にして言いたい。

『テレビに出るだけが、芸人じゃないし、売れていないわけでもない』

むしろ、テレビは一つの選択肢にすぎない。しかしそれにしたって、世間的な知名度は必須です。イベント一つ集客するにしても、「あ!この人知ってる!見てみようかな」と思われるだけで十分な集客材料になる。かつてテレビ黎明期の頃は電気紙芝居とか言われていたし、街頭テレビなんてものもあった(まぁこれはテレビが当時誰でも買える時代じゃなかったからだけど)当初はテレビなんてのも、単なる演芸場の一つだったともいえるかもしれない。(あくまで私見です)そんな、世間的にはあまり知名度が高くない(失礼!)芸人たちをぜひ、特にテレビタレント、テレビ芸人しか知らないような人たちにもっと見てもらいたいと思い、今回、書かせていただいた。

この関西演芸協会は定期的に大阪は難波にある、法善寺という大阪道頓堀にあるお寺で小さな寄席を主催する他、道頓堀ZAZAという劇場でも寄席を主催している。この道頓堀ZAZAも、実力ある芸人たちの宝庫だ。しかもここは劇場のという場所柄、芸人たちだけじゃなく関西で活躍している「役者」たちも日々切磋琢磨している。ここにいけば、今まで知らなかった芸人や役者たちに出会えるかもしれない。

僕は「構成作家」の端くれとして、ほそぼそとやっているわけだけど、こうしたまだまだ知られていない芸人たち、役者たちをいかに世に押し上げるかということも考えなきゃいけない。リサーチとでも言えば聞こえはいいかな?僕たちはそういう実力ある若手、きらりと光る芸を見つけては、自身が抱えるイベントやテレビ番組、ラジオ番組に出演させるべく企画するのだ。そうすることで、僕たち作家の経験値もあげていく。

少々長くなってしまったけれど、関西にはまだまだしらない芸の世界があるのだ。

書を捨てよ、町へ出ようとまでは言わないけれど、週に一度は、どこかの劇場へ足を運んでもらいたいものである。


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