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スキマスイッチの"全力少年"に救われた女の話

ここのところ残業残業で1日24時間が足りない日々が続いている
仕事では自分の
"したいこと"と
"したいことのためにしないといけないしたくないこと"
の2つがあると思っていて
最近は後者のしたくないことが山のように積まれていて
メンタル的にも体力的にもかなり参っていた
自分の仕事が世の中のために役に立っている、貢献している、何かの価値を生み出していると考えられなくて
めっきり疲れこんでいた
電車で見るサラリーマンも
朝早くからバタバタと歩いているOLさんも
みんな自分よりは幸せそうに見えて
自分が世界で1番しんどいと
そう思い込んでいた。
きっとそうじゃないけど、でもきっとそうかもしれないと思っていた。

遅くに帰宅して疲れこんで
ご飯食べずに寝て
寝る時に涙が出てきて終わらない仕事と
頭から離れないタスクが目を閉じても浮かんできて
ほんとにしんどい日々が約4ヶ月続いている
繁忙期といえど疲れている

コロナ禍のなか、仕事があるだけでも十分だとそう言われるかもしれないし
実際にありがたいと感じているが
ありがたい気持ちを逃げたい気持ちが越えていく

そんな4ヶ月目のある日
電車に揺られながら朝から社用携帯でメールを返していたり
移動中にも仕事をし続けていた
そんな時ふと音楽を聴きたい気持ちになり
イヤホンを耳にした。
きっと4ヶ月ぶりにイヤホンを耳にした。
音楽も聴いていなかった

そんな時にたまたま目に留まり再生したのがスキマスイッチの全力少年

躓いて、転んでたら置いてかれんだ
泥水の中を今日もよろめきながら進む

汚れちまった僕のセカイ 浮いた話など無い
染み付いた孤独論理、拭えなくなっている

試されてまでもここにいることを決めたのに
呪文のように「仕方ない」とつぶやいていた

積み上げたものぶっ壊して 身に着けたもの取っ払って止め処ない
血と汗で乾いた脳を潤せ
あの頃の僕らはきっと全力で少年だった
セカイを開くのは誰だ?

ここまでのフレーズを聴いていると
薄らと涙が込み上げてくるのを感じて
朝の電車で泣いているOLなんてなかなか奇妙だろうからグッと堪えた
でも全然抑えられなくて
ぽろっと溢れた
窓際の席だったのでだれにも見られずに
この歌詞の主人公とあまりにも自分が合っていて
現状の悲しさと
大事なものを忘れていた悲しさで
きっと涙がこぼれた

全力でがむしゃらに頑張っていた高校時代、大学時代が私にはあった
でも社会人になってから
苦しいことばかりに目が向くようになって
今の私にはセカイを変えることはできないし
きっとそんなチャンスも見逃していて
苦しいことばかりを見て苦しんで毎日を過ごしていた

ここまで読んでいただけたひとは
で、何を感じたの?
と思われているかもしれない。

うまく言葉にできなくて、でも
涙がこぼれて
それと同時に少し前を、斜め上前を見ることができたという話です。

同じ気持ち、状況の方がいらっしゃるなら
ぜひ言葉で読むよりも
音楽を聴いてみてください


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