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Web屋がスマホ教室をやる意味

ワラビノーツでは「暮らしの中のスマホ活用術」と題して
スマホ教室を提供しています。

普段はレンタルワラビノーツなどで対応していますが
今年度は公民館講座もはじまりました。
(昨年度は講座すべて中止になりました…)

はじめてのスマホ教室の様子はこちらのnoteにて。


今年度の公民館講座第一号は、下長公民館。
5月最終週に2時間×2日間を2回、じっくり学べるようにとたっぷり時間をとってくださいました。

以前アンケートで「キャリアのスマホ教室で教えてもらったことは全く理解できなかった」という声が多かったので、私の講座では時間が許すかぎりお一人おひとりの設定を見ながら進めていくことにしています。

お一人ずつ設定を見るということは、教える側が一人では間に合いません。というわけで、毎回公民館のスタッフさん方にもお手伝いいただいています。


弊所のスマホ教室では基本的な操作方法以外にも、暮らしに役立つ使い方やアプリ情報、防災活用、詐欺被害に遭わないためになど、時間いっぱいで生活に寄り添った内容をお伝えしています。

特に防災活用は皆さん真剣に聞いてくださいますね。
これは、私の狙いどおりです。


以前のnoteにも書きましたが、弊所のスマホ教室の目的は、
「情報弱者=生活弱者とならないことを目指す」
です。
以前、こちらの講座も受講しました。
(今年も受講者募集していますよー!)


情報弱者とは、「必要な情報を受け取ることができない状態にいる方」と定義されています。
しかし情報は、いかなる障害やハンデがあろうと、すべての人が等しく受け取るべきです。

たとえば災害発生時の避難所開設や給水所の情報、注意報や警報など、これらを受け取るか否かは生死にも関わってきます。

私たちWeb屋は情報発信側ですが、情報というものは受け取って行動してもらわなければ意味がありません。

「情報出してるんだから後は受け取る側のスキルの問題」
というのはちょっと乱暴ですよね。

必要な情報を受け取ってもらうためにも、情報発信側は受取側のサポートも合わせて考えるべきだと思っています。
それが、私がスマホ教室を開催する目的の一つ目です。


さて、公民館講座の謝礼は正直、飲み代にもなりません。
レンタルワラビノーツも正直安いです。
ではなぜ、事業収入としてヨワヨワなこの活動を続けているのか。
上で述べたような社会的な目的のほかに、もう一つ理由があります。

それは、「一般の感覚を保ち続ける」ということ。

私たちWeb屋が情報を届ける先は、Web屋以外の方々です。
その方々がどう考えて何に困っているのかを知ることは、
コンテンツやサービスの提供側としてとても大事なこと。

私はスマホやパソコンを使い慣れているので、その感覚でコンテンツを作ってしまうと一人よがりになってしまう。
困りごと解決にはなりません。

たとえば私が
「レシピを検索する際にはブラウザを開いて「○○ レシピ」と打ってみてください検索結果が表示されます上位表示されているからといって美味しいとは限りませんなぜならSEOというのはうんぬんかんぬん…」
などと調子よく説明したところで相手はちんぷんかんぷん。
ぶ、ぶらうざ…??えす、え、えすいーお?
宇宙語???

「むずかしいことや聞き慣れないワードを分かりやすく説明する」

これは普段仕事をするうえで、とても役立ってきます。
専門用語を並べて説明するのは簡単です。
私にとっても楽。
でも受け取る立場になったらそれはもう完全に宇宙語です。

私だって苦手な申請書類などは宇宙語でしかありません。
甲?乙?私はどっちだっけ?
先日はブロックチェーンのニュースを見て1マイクロミリメートルも理解できませんでした。

というわけでスマホ教室やレンタルワラビノーツでも毎回、
「こういう言い方をすると理解しづらいのか…」
と気づきながら、自分の中の翻訳機能をバージョンアップしています。

スマホ教室などはこの「Web屋以外の感覚を保ち続ける」ために、とてもいい機会となっているのです。


まとめます。
Web屋がスマホ教室を開催する意味は大きく二つ。

・情報弱者を生活弱者にしない(誰かのため)
・Web屋以外の感覚を保ち続ける(自分のため→いつかの誰かのため)

スマホ教室のアシスタントさんは随時募集しています。
ほぼボランティアにはなりますが、ご参加くださった方々は、おもしろかった、勉強になった、また機会があったら参加したい、などと仰ってくださいます。
見学してもいいですか?という問い合わせをいただきますが、見学のみは受け付けていません。
ぜひ一緒にやりましょう♪


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