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「デザインのドリル」を効率よく進めるためにやったこと

以下リンク先の記事の続きです。

デザインのドリルとは?とやってみた感想については上記の記事にかいています。

この記事では、Illustrator初心者がデザインのドリルを効率よく取り組むために行ったことや覚えたことなどを備忘録として記録していきます。

作業前の準備

使う色やフォントの情報は本に載っています。しかし、それをいざ色塗りするときにカラーコードを入れたり、カラーコードをコピペしていたりするとひじょ〜に非効率であることに途中で気づきました。
そのため、トレース・模写の課題では儀式のように作業に取り掛かる前に以下の作業をやっていました

スウォッチの登録


本に掲載されている色を事前にスウォッチに登録。
地味な作業だけれど、ワンポチで色が塗れるので楽。

フォントのアクティベート・ダウンロード


本ではAdobe Fontsもしくはフリーフォントが指定されています。
Adobe Fontsの場合はアクティベート、フリーフォントの場合は端末にダウンロードおよびインストールしてIllustratorのフォントリストの一覧に追加しておきます。
Illustrator側でスターを付けてお気に入りにすることもできますが、また別の課題やるときに外すのが面倒なのでやりませんでした。
一部、「Adobe Fontsに無いんですけど?」ってフォントがあったりします、そちらは後述します。

レイヤーの追加


空のレイヤーを作っておきます。
レイヤー分けせず1つのレイヤーでもできないことはないですが、そうすると頻繁に重ね順の入れ替えをすることになり面倒なことになるので、レイヤー訳をお勧めします。

私の作っていたレイヤーは「見本」「背景」「画像」「テキスト」です。通常は、テキストが一番前に来ますが、まれに画像が前に来ることがあるのでそのときは「最前面」というレイヤーを追加して「テキスト」レイヤーより前に置いていました。

要素を非表示にしたい場合は、単体で非表示ににするのではなくレイヤー単位で非表示・表示を切り替えた方が探さなくていいので楽です。
個別に非表示にすると、非表示にしたことわすれて同じ要素を追加するという間抜けなことをしてしまいがちでした・・・

見本の設置


先ほど作った「見本」レイヤーに見本画像を配置して、アートボードの中央に配置。
不透明度を下げます。私は大体45%くらいにしていました。

ショートカットを使う

仕事のときもそうだと思いますが、キーボードからなるべく手を離さない方が作業効率はアップするのでショートカットは頑張って覚えました。
特に、テキストの調整系はショートカットを覚えたことで作業効率がかなりアップしました。

以下は私が頻繁に使っていたショートカットです。(具体的なキーは載せていません、すみません)

カーニングの調整
トラッキングの調整
行間の調整
文字サイズの調整
ズーム(ツールに切り替えた上でマウスの左右ドラッグで拡大縮小すると楽)
重なり順の変更
選択ツール
ダイレクト選択ツール
図形の作成(四角・丸)
手のひらツール

作業の順番

背景→テキスト→画像配置→あしらいの順で作業しました。
背景は表示したままだと見本が見えなくなるので、配置後は一旦非表示にしました。
テキストと画像はどちらが先でもいいとは思います。画像でも作り方がすぐわからないものは、あしらいパートにまわしていました。作り方がわからないところは置いておいて、ざっくりと全体を作り切るのがよいかと思います。
あしらいは時間がかかるものが多いので、最後に調べながらやっていました。

テキスト調整の補足

画像は用意された素材をコピペして位置を調整して終わりのものが多かったですが、テキストは調整が必須です、具体的にはテキストサイズ・字間・行間・文字色・傾き・あしらい・・・等々です。
個人的なお勧めとしては、まずテキストを全部素材ファイルから持ってきて文字色黒の状態でサイズ・字間・行間を調整し終わってから、フォントの色を設定することです。
一つひとつの文字を完璧に調整してから次に行くと効率が悪い気がします、サイズ・字間・行間はキーボードショートカットキーで調整できるのでまずこちらを全体的にやりきったほうが脳の切り替えがなくてよかったです。
トラッキングの自動調整機能の存在にだいぶ長い間気づかず、一文字ずつ必死に調整していましたが、そちらに気づいてからはだいぶ時間が削減されました・・・(※自動調整とはいっても後ほど手直しは必要)

具体的にはこんな順番でやっていました。

・画面の中で一番多く使われているフォントを初期設定、フォントサイズは見えるサイズで色は黒
・トラッキング(全体の字間)はオプティカルにセット
 オプティカルにすると自動的にある程度調整されます。
 →この状態でコピペしていくと、設定が引き継がれる

・文字をテキストエディタからコピペしてひたすら貼る

・文字サイズ調整
・トラッキング調整
・カーニング調整
・行間・行揃え調整
→ショートカット駆使しまくり

テキスト色の変更は全部の文字に対して上記調整が終わってから、スウォッチから変更するとらくらく

アピアランスでできることはアピアランスで

文字の座布団、二重線などはアピアランスを使ったほうが楽です。
アピアランスにしたほうが移動や変更に強いです。

アピアランスはIllustrator初心者にはとっつきにくく、最初はアピアランスを使ったほうが時間がかかるんですが、同じようなパターンが別課題でも出てくるので最初の方で覚えた方が結果的に楽できました。

その他小ネタ

・アーチ文字はパス上文字ツールで
ワープの方が楽ですが、ワープだと文字自体が歪んで汚くなってしまうのでパス上文字ツールを使いました。
正直あまり得意ではなく、見本通り作るの一番むずかしい箇所でした。見極めが難しいところではありますが、ある程度見本と同じになったらよしとしておいた方が時間を取られずにすみます。(もちろん、できる限り同じになるようにやるに越したことはないですが、時間溶かしすぎてもあれなので・・・)

・写真はサイズダウンしてからIllustratorに持っていく
たまに、用意されている写真データ(psd)のサイズがバカでかいときがあります。
イラレ側の動作が重くなるし、Illustratorサイズを縮小する作業も面倒なので、ある程度このぐらいのサイズというのでPhotoshop側でサイズ変更してから配置したほうが作業がスムーズでした。
たまに小さくしすぎてやり直したりしたので、用意されている素材ファイルとは別に保存したほうが良いかと思います。

・最後の最後に見本とよく見比べる
作り終わったらイラレでトレースしたデータをjpegで出力して、Figmaに見本データとともに横並びにして貼り付けしてよく見比べるようにしました。
微妙なあしらいや色の差がトレースしているときに気づかないことが多く、この段階で足りない・間違いに気づいてやり直ししたことが何回かありました。

・文字タッチツール
文字の左右の間隔を調整していく中で、この文字だけ他の文字に比べてちょっと上の位置だな・・・という場合があります。
そういうときは文字タッチツールを使うと個別に調整ができます。

・モリサワフォント代替早見表を作る
たまに、提示されているフォントがAdobe Fonts内に存在しない場合があります。
一部のモリサワフォントが昔は提供されていたけれど今は提供されていないということらしく、この本が出たのは2年くらい前なのでこういう事が起きます。
その場合は「該当のフォント名 似ている」といったワードで検索して、似ているフォントを探してそれを使いました。
なお、モリサワパスポートを契約したり個別で購入すればそれらのフォントを使うことはできますが、個人の勉強用として契約するには少々お高いです・・・

最初は毎度いちいち検索していましたが、途中から「あれ、これ前も調べたな」と気づいたので、代替フォントの早見表をNotionに作っておいてフォントが無いときはそれを見る、適宜追記していくようにして効率化をしました。

似ているフォントもいくつか候補があるので、そのときのデザインにあったものを使うようにいくつか試した上で使っていました。


長くなりましたが以上になります。
仕事をする上では効率化は大事なため、時間短縮できそうな手段については今後も常々考えて試していきたいと思いました。

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