美しい国日本を回復したい

海上権力史論を著したマハンは少佐時代(1867~69年)に日本に派遣された。

マハンは出張報告に「日本は黄色人種の中で唯一異色であり、将来はアシアのリーダーになるだろう」と次の理由を挙げた。

・最高権威として天皇制が続いている。天皇は神仏より上位。
・営利よりも名誉を重んずる→「廉恥」「家名」
・権威と長幼序列の礼儀を守り、敬語という別体系の言語がある。→「礼」
・泥棒がいない。留守でも家に施錠しない習慣がある。
・一族、一家、一村が団結している。村長は「名主」と呼ばれ村の特色と名誉を代表している→村八分は恐ろしい罰。
・武勇を尊ぶ→「弱者への犯罪は罪が倍」
・虚言犯罪は罪が倍→ウソつきが少ない
・直接的自己主張を好まない。間接表現が巧みで謙譲性があり常に世間体に配慮している。
・人情が豊かで親切である。

アジアの別な国家として日・米・英・独・仏の5ヶ国でロシアの南下を防ぎ、西太平洋の戦略関係を構築すべきだと帰国して報告した。同時に将来、日本がアメリカの敵になることを示唆していた。

マハンが日本に来た時代と比べて失われたものが有るが、まだ美しい国日本を継承している。

余談:当時の日本にも嘘つきと泥棒がいるが、当時のアメリカと比較した報告。つまり、当時のアメリカは既に治安が悪かった。


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