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イスラム国消滅

■消滅
 イスラム国は国家を名乗ったが消滅。そうなればイスラム国の残党はテロに回帰する。テロは一人でも実行可能だから、イスラム国を名乗るテロは今後も続く。

■今後
 テロ・ゲリラ組織は弱肉強食の世界。しかも離合集散を繰り返す特徴を持つ。しかも資金源を持たないからテロを実行してスポンサーを探す。だから今後は残党によるテロが続く。

 イスラム国は消滅してもテロは終わらない。これが現実だからシリア周辺でテロは続く。だが国家間の覇権はイスラム国を使うだろう。対テロ作戦を名目に軍隊を配置する。目的は影響力の行使。

■トルコとクルド族
 イスラム国が終われば覇権が変化する。トルコはシリアに侵攻して領土を拡大したい。そのためにトルコ系移民をシリアに送り込んだ。その後トルコ系移民が反政府活動をして対抗した。

 今後の問題はクルド族。クルド族はシリア内戦で版図を拡大。シリア東部は実質的にクルド族の国。そうなればトルコ東部もクルド族の国になりかねない。この危険が有るから、トルコはクルド族と戦闘拡大をすると思われる。

■シリアとクルド族
 シリアは実質的に内戦終了。次はトルコとクルド族との戦争になる。だからシリアの戦争はこれから。だがシリア政権はクルド族を認め、連邦制を採用すれば話が変わる。シリア・クルド連合とトルコが戦争すれば、アメリカは仲裁を行えても戦争支援が難しい。

 今の流れではシリア・クルド連合の可能性が高い。トルコはアメリカの支援も無く単独で戦争することになるだろう。この方がシリアには旨味が有る。

■ダークホース
 イスラエルとイランは外部で戦争が発生するほうが好ましい。何故ならアメリカはその戦争に対応するからだ。イスラエルは自国防衛に専念できるが、イランはアメリカからの攻撃を延期できる。だからイランには都合がいい。

 だがイランは革命防衛隊を用いて間接的な戦争をしている。だからイスラエルとイランの間接的な戦争がシリアで続く。だからイスラエルとイランの動きが、アメリカ外交を迷走させる。

■日本の対応
 これから平和が生まれるのではなく、テロが発生する世界。トルコとシリアが戦争を始めれば、海上交通路の保護が重要になる。これに対応した議論が国会で必要だ。だが今の野党では理解すらできないだろう。

 イスラム国の残党が動物にしか感染しないウイルスをまき散らせば食料テロになる。すると肉類は高騰し世界各地で暴動が発生するだろう。この予測に対応するのも政治家の議論が必要だ。

■集団的自衛権
 日本の対応は簡単だ。集団的自衛権が自然に発生し、日本はアメリカ・イギリスと集団的自衛権を用いて対応するだろう。と言うよりも、日本の国会では対応することは不可能。だから気付いたら集団的自衛権が発生した状況になると言える。

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