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後で後悔して悔やむよ。

後悔という悪魔に苛まれ続けるのは、人間の運命であると思っていて。

約23年間、悔いの残さないように生きようと誓った瞬間が幾度となくあった気がする。

大学生と同時に下宿しとけばよかったな。とか

テストの前日に今は絶対寝た方がいいとか勝手に思って、勉強せずに寝て朝めちゃくちゃ焦ったな。とか

あーあそこ、あの例え言えばめちゃくちゃウケたのに、なんで変なこと言ってすべってんだよ!とか

ていうか、さっき食べたハーゲンダッツ。お金もったいなかったな。スーパーカップでええやんけ。とか



友人は人生思い通りにならないから面白い的な旨を自慢げに語る。

冗談じゃないよ。

いや、自分だけが最強のゲームなんて誰もやんないだろ?と。

冗談じゃないよ。

僕は思い通りになる人生めちゃめちゃ面白いし、自分が言ったことは全部ウケてほしいし、桃鉄はCPUを全部まめ鬼にして100年やっちゃうよ。さくま社長とは極力やりたくないよ。今でもあの時ああすればって何回も仕事中に考えているよ?

でも、不思議だな。いつだって選択の後には後悔が付きまとっている。いつだって僕は選択をミスしている。正解していればこんな後悔しなかったのにな。


小学校では何を後悔してんだ?ああ、初恋の子。六年生で初めて隣の席になったな。ずーっと1クラスなのになんでああも隣にならないもんかね。しかも隣になったのに直後にインフルエンザになったわ。もう最悪。もっと手洗いうがいしとけよ。3日くらいしか隣じゃなかったな。

中学校では?部活途中でやめたこともあったな。ていうか受験勉強大変なのに彼女作って鼻の下伸ばしてたりしてたな。高校でもうまくなじめずに休みまくったり、大学では単位落としまくったり、友達少なくなっていったり…

いつだって選択を間違えて、その度に後悔をしてきた。そうだよな。“間違い探しの間違いの方に生まれてきた”と表現した菅田将暉先生は素晴らしい。




「好きな子と隣になったのに、3日しか学校いけなかったんですよ~…」

「中学の元カノがね、すごい天然でおもしろくて…」

「レポートの提出遅れて教授の部屋行って謝ったら、めちゃくちゃ怒られて、でも単位ギリギリだったから、無理やりみんなが出したレポートの中に自分のレポートぶち込んできました。そしたら…」


したくないはずの後悔が、自分にとって嫌なことが、いつのまにか武器になっていると気が付いたのは、笑い話を話す最中だった。

ああそうか。選択をミスしたからこそ、後悔をしているからこそ自分はできている。そして目の前の人と話せている。そんな当たり前のことに気が付いた今、すごく恥ずかしい。

選択ミスしていない、思い通りになった話を聞いても面白くないもんな。だから周りからも聞かないのか。“間違い探しの正解の方じゃ出会えなかったと思う”と表現した菅田将暉師匠はやはり天才だ。

明日も後悔するんだろうな。でもきっとそれがいつか自分にプラスになって返ってくるのか。それなら僕がすることは、決まっている。




僕はハーゲンダッツを食べながら、さくま社長との桃鉄を借金まみれで進んでいく。


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