【22-23 第6節 GAME1】vs名古屋ダイヤモンドドルフィンズ
マット先生の離脱、どうしても勝てないGAME1、ニックの出場停止、天皇杯3次ラウンド敗退と苦い思い出が多いまま迎えたバイウィーク。
きっと生まれ変わってくれるだろうという期待と、バイウィーク明けても苦しんでたらどうしようという不安が入り混じったなか、相手は強豪の名古屋Dさん。
全く気が抜けない息詰まるゲーム展開となりました。
しかし、最後は我慢に我慢を重ねてこれまでの膿がすっと消えるような勝利を収めたことでほっこりしているファミリーも多いのではないでしょうか。
薄氷を踏みしめて歩くような前半
出場停止が明けて#22ニックのプレーに注目していたのですが
今日のスタートは#0祐眞、#11まっすー、#13サトル、#2マイク、#35ジェイという今季初の布陣。
何かを変えようという起用はすぐにプレーに現れました。
出だしからディフェンスの脚が非常に良く動き、多彩な攻撃オプションを持つ名古屋Dに簡単にオープンを作らせません。
一方でのオフェンスは、たしかにボールと人は動く。
シュートまでのプロセスも開幕直後の重たいときとは違い美しい。
それでも3Pをはじめ最後のショットが決まらず点が積み重ならない。
平均得点がここまで90点を超えてる名古屋Dを前半33点に抑えたのは功績ですが、川崎も同様に前半で25得点。
こういう展開の試合は小さなミス一つから大きく展開が変わりあっという間に10点差、20点差となってそのままということも少なくないように感じます。
そのため観ている人にとってはどっちが先に抜け出すか、なかなか爆発しない時限爆弾を見つめるようなハラハラ感でどっと疲れが溜まったんじゃないでしょうか。
我慢の力を取り戻した後半
後半も重たい展開が続くのかと思いきや、3Qの出だしから名古屋Dの攻撃力が牙を向きます。
相変わらずラストショットを決めきれない川崎に対して小さなディフェンスのズレも見落とさずに3Pを連続で沈められ一気に15点差まで。
今季のここまでの戦いを観ていると「あぁ、今日はここまでなのか…?」と思ってしまったのが正直なところです。
が、今日の川崎は集中力が違いました。
点差を広げられてもディフェンス、リバウンドと強度は落とさず、攻守の切り替えのスピードも高い集中力で維持。
相変わらず3Pは爆発とまではいかないですが、ファールがかさんでる名古屋Dのファールを誘いフリースローで着々と点差を縮めていきます。
#11まっすーや#35ジェイなどフリースローが苦手なメンバーも今日は落とさない。
気づいたら3Qの中盤にあった15点のビハインドは0になって最終Qへ。
このあたりから名古屋Dのオフェンスにほころびが出始めます。
パスミスやターンオーバーの隙をきっちりついて、リードを作ると、最後は#21納見くんや#13サトルの落ち着いたプレーで試合をきっちり締めました。
#2マイクのためのスペーシングを掴み始めた
今日の最多得点は#2マイクでした。
特にディフェンスからオフェンスへの切替時に早いトランジションの中核を担っており、完全に試合を支配していました。
また、高い身体能力と外からの1on1力がなかなかここまで生かされてこなくて孤立する場面も多かったのですが、今日はキレイにスペースがある状態でプレーできたことで打っても良し、パスを捌いても良しと賢次HCの言う「川崎の新しい武器」の一つが観られたと思います。
若手がクロージングをきっちりできたことの意義
最終的に12点差での勝利でしたが、名古屋Dの力を考えるとラスト1分で10点差でも全く気は抜けません。
そんな展開でPGは#21納見、ウィングに#13サトルと若手できっちり試合を締められたことは大きな意味を持つと思います。
#0祐眞の得点が伸びずとも(ディフェンスはめちゃくちゃ良かったです)85得点を取れる。#22ニック以外にも得点が分散する形での勝利はただの1勝以上の価値があったのではないでしょうか。
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