【ぶんぶくちゃいな】現代「孟母」を悩ます「学区房」

先週の「ニュースクリップ」で「学区房」のニュースを取り上げた。今回はその「学区房」について取り上げる。

中国の不動産が大変な勢いで値上がりを続けていることは何度も触れてきたし、日本のメディアでも時々伝えている。

一方で、不動産の高騰が物価高や社会格差を生み、そこから社会不安へと発展することを懸念して中国政府はここ数年、特に不動産投資過熱の引き締め策を次々と発表している。だが、銀行ローン貸付条件の引き上げなどで多少落ち着きを見せても、すぐに次の高値が出現し、当局は手綱を緩めることができないままだ。

日本でも東京への一極集中が議論されているが、中国の場合、一極とは言わないまでも生活資源の都市部集中度は日本を大きく上回っており、「都市はアメリカ、田舎はアフリカ」という戯言もあながちただの笑い話とは言えない状態である。そんな「アフリカ」から一足飛びに「アメリカ」への移住は出来なくても、人々は条件の良い方へ良い方へとにじる寄るように生活環境の改善を図る。

その結果、どうしても都市部の不動産は値下がりする気配はない。政府の引き締め策はその値上がりのスピードを多少緩やかにしたという程度の効果しか生んでいない。「不動産は値上がりを続ける」というのは、市民一般の「常識」となっており、逆に少しでも値下がりを見せると恐慌が起きる。

●リレーバトンを受けて値上がりする学区房

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