【読んでみましたアジア本】2022年を前に読んでおきたい、おすすめアジア本5選

12月も下旬に入り、あとちょっとで仕事納め、そしてお正月。その前にもし、参考にしていただけるなら、ということで、好例の「今年読んだ本」の振り返り版をお届けする。

今年ご紹介した11冊をピックアップして、ううむ、と気が付いた。たぶん、この「読んでみましたアジア本」を始めてから初めてと言っていいほど、今年は最も国別のバラエティに富んだ1年ではなかったか。特にどうしてもわたしが手を伸ばしてしまう(時にめぼしい本が見つからない時にはほぼ必ず手を出してしまう)中華圏モノは、中国、香港、そして台湾もそれぞれ1冊のみで、あとはウイグル、インド、ミャンマー、まるっと東南アジア、そして日本の外国人材についての本を読んだ

さらに、リストアップして初めて気がついたことに、そのうちインド関連本が3冊も並んでいた。インドという国はわたしにとってわからないことだらけで、個人的にはあまりとっかかりもなかった国だが、いろんな意味でリスペクトしたいアジアの一国だ。今年特に一歩踏み出すような特別な出来事があったわけではないが、結果的にムック本、ジャーナリズム本、そして解説本と趣の違う「インド」を3冊手にとっていた。マイインドブームが来ているといえるのかもしれない。

ということで、お正月休みにぜひ手にとっていただきたい5冊を改めてご紹介。お正月の読書の参考にしていただければ。

●周保松『星の王子さまの気付き』


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