【ぶんぶくちゃいな】世界最大級! 中国人ビットコインマネロン事件のミステリー

中国NewsClip:『香港スパイ』事件の英国人被告、遺体で発見 死因不明」でお伝えした通り、5月13日に英国で起訴されたいわゆる「香港スパイ」事件は、19日に被告の一人であるマシュー・トリケット元英海軍兵士が遺体で見つかるという予想外の事態に発展した。

当初、ロンドン警察は同被告の死について広範な情報提供を呼びかけていたが、予定通り現地時間の24日に開かれた予備審問で、事件を担当したリバーサイド警察署が同被告の死因には「不審な点はない」とし、現在検死法廷に向けた準備を進めているところだと報告。

それを受けて、トリケット被告に対する起訴は中止となり、残る2人の香港人被告(ともに英国籍との二重国籍所有者)に対してのみ(裁判の前段階にあたる)予備審問が継続されることになった。次回の被告人出廷審問は10月25日で、正式に裁判が開かれるのは来年2月とされる。

つまり、香港経済貿易代表部(以下、ETO)という香港政府直属機関の参与が疑われる、前代未聞の「香港スパイ」事件(詳細は「【ぶんぶくちゃいな】前代未聞! 香港スパイ事件」を参照)の経緯が明らかになるまでにはまだ半年以上待たなければならなくなった。

その間、日本を含め、世界の主要都市に設けられたETOには、疑いの目が向けられ続けることは否めない。これまで、大使館や領事館を持てない香港を代表する機関として、具体的にさまざまな経済や文化イベントを盛り上げてきた、根っからのETO職員にとっては辛いことだろう。

この事件についてはしばし、新しい情報はないものの、そういえば、この事件とほぼ同時にやはり英国を舞台に、「世界を股にかけた」行動で耳目を集めていた中国人の事件が新たな進展を見た。こちらもまた、現地を驚かせた事件だったが、確かまだこの事件については触れてこなかったので、ここで概要についてお伝えしておく。


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