【ぶんぶくちゃいな】5年目の烏坎自治モデル
先週「香港立法会選挙:ポケモン世代の大勝利」でお伝えした香港立法会選挙が、一部の中国及び中華圏の政治状況に関心を持つ人たちの間で、台湾のひまわり学生運動(以下、ひまわり、日本の学生グループ「SEALDs」とともに、2年前の「雨傘運動」(以下、雨傘)に関わった学生たちの動きとして注目されている。
確かに香港、台湾、日本という東アジア各地の若い世代がほぼ同時期に立ち上がって政治的主張するようになったことに、何か時代的な構造の変化があることは否定できないだろう。だが、このうち少なくともSEALDsは、台湾のひまわり、香港の雨傘と並べて語るのはちょっと誤解を生むのではないかとわたしは考えている。
といいうのも、日本人はどうしても日本を中心に世界を理解するし、国内の情報が最も多く入ってくるから、その視野でSEALDsを通じてこれらの運動を理解しようとすることになる。だが、実際にはひまわりも雨傘もそれぞれの土地の必然性から生まれたもので、後発のSEALDsがそれに直接触発されたわけでもないので、それらをむやみにまとめて語ると、特にSEALDsにそれなりの感情を持っている日本人の間で誤解を生む可能性がある。
繰り返すが、発生順から言うと、香港の雨傘(の前身である愛国教育反対運動)及び台湾のひまわりは、若い学生たちが中心になったということ以外、日本のSEALDsの活動とは関係はみられない。
●ひまわりと雨傘:2014年の事例
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