《「スピーチをやめていただけないか」平和大使の演説に圧力かけた国、中国だった 外務省の公電には黒塗り》(西日本新聞)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171116-00010013-nishinpc-soci

この記事すごくヘン。

よくわからんのだが、

中国の軍縮大使が「会議規則違反の異議申し立てもあり得る」と反論した。中国側の主張に同調する国が出てくることへの懸念から、日本政府も見送りに応じた…

ということは、日本政府は高校生のスピーチが「会議規則違反だ」と認識していたということか? なぜ、「中国側の主張に同調する国が出てくると懸念」したんだ? それに対して反論を張れないほど、日本政府は軍縮や核兵器反対に及び腰なのか? 

記事についている写真を見た限りでは、公開された文書の黒塗り部分は相手国の「国名」だけじゃないが、そこには何が書かれていたのかについては記事は触れていない。なぜなのか? 国名以外に何が塗りつぶされているのか?

中国は主張するだろう、それは彼らの勝手だ。

だが、日本政府がなぜそれを受け入れて一旦自分たちがやろうとした主張を取りやめたのかについての具体的な判断理由を明らかにせずに、「圧力をかけてきた」と他国をこうした形で相手を名指しすることに意味はあるだろうか? だって、スピーチ中止を決めたのは日本政府だし。

これ、スクープというよりも、外務省から書類もらって他に取材もせずに言われるがままに書いている、という記事じゃね? これを業界ではスクープと呼ぶの? ただの忖度じゃね?

追記)
西日本新聞はスピーチが中止になった8月にこんな記事を出していますね。

「20代目の節目なのに」 高校生平和大使の演説見送り、長崎から落胆の声

ここに書かれている、

昨年も日本政府と平和大使の温度差を強く感じたという永石さんは…

という表現を読むに、日本政府はたとえスピーチが中止になったとしても自分たちが送り出す平和大使に対してあまり熱意を持っていなかったようですねぇ…なんで?
(追記〆)

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